Xin Chao!
もうすぐ2019年も終わります。クリスマスが過ぎればもうすぐお正月ですね。
日本では新暦で毎年1月1日に正月として新年を祝いますが、ベトナムは旧暦でお正月を祝います。
主に1月下旬から2月上旬が旧暦のお正月ですが、旧暦は月の満ち欠けが基準なので、毎年お正月の日が違います。
ちなみに、2020年は1月25日が元旦になります。
旧正月の間は約1週間前後が祝日となります。
毎年ベトナム政府が期間を決めるのですが、2020年の場合は1月23日~29日が祝日です。
今回はベトナム人の私が、ベトナムのお正月(旧正月- TET)のお祝いの仕方を紹介します。
行事


まず、大晦日
日本では、家の中で静かにテレビを見ながら過ごす事が多いと思いますが、ベトナムでは外に出かけて、カウントダウンをしたり、爆竹、花火などをして楽しむ事が多いです。
特に南部のホーチミンは1月、2月でも暑いので外で過ごす人が多いです。
対して、ハノイは旧正月の時期は冬で寒くなるので、家の中で食事をしたり、親戚で集まったりします。
正月前は、正月用品の買い物で街が非常に混み合います。
しかし、ベトナムではお正月に花やミカンの木を飾ったりする風習があるので、花屋さんの露店がたくさん並びとても華やか光景にもなります。
そして元旦
元旦の日は日本と同じく、おばあちゃん、おじいちゃんの家に行きます。
そこで大勢いの親戚が集まり一緒に食事をします。
日本と似ていますね。
また、お寺に行って初詣をするところも日本と同じです。
また、日本と同じくお年玉の文化もあります。
しかし、日本ではお年玉は子供が大人から貰う物ですが、ベトナムでは、大人が子供にあげるだけでなく働く息子、娘が両親や祖父母に渡したりもします。


渡すお年玉の額は500円~3000円程です。
また、会社の社長や上司、店長などの人達が部下や従業員にお年玉を渡す習慣もあります。
これに代わって、お正月前がボーナス給付時期でもあります。
お正月の期間は、ほとんどのお店が閉まっています。
空いてるのはコンビニとスーパーぐらいです。
なので、旧正月のベトナムの雰囲気を味わいたいのならいいですが、観光目的なお勧めしません。
この時期は買い物も、食事もほとんど楽しめません。(ハノイの場合)
ホーチミンは、主な観光施設、中心地のショッピングセンターやレストランは開いているそうです。
食べ物
日本では、事前に作り置きしたお節料理やお雑煮を食べますね。
食べ物は違いますが、日本とベトナムの正月の食べ物として共通している部分もあります。
それは、保存がきくものを食べる事です。
特に代表的なのがバインチュン(Banh Trung)という食べ物です。
モチ米の中に、黄色い豆と豚肉が入っていて、周りをバナナの葉っぱで包んで保存します。
お正月になったら切ってそのまま食べたり、焼いて食べたりします。
バインチュン自体に味は特にないので、ベトナムの醤油をつけて食べます。
他にも、ベトナムのハム。豚の脂やお肉、きくらげなどを固めて作った煮凝り。ゆでた鶏肉などを食べます。
どれも保存食なので冷たいです。
正月の期間はほとんどそれらを食べるので、だんだんと飽きてきます。
日本のおせちに似ています。
気候
日本ではお正月は冬です。
ベトナムは東南アジアですが南北に長いので、場所によって気温が全然違います。
ホーチミンは暑いお正月です。
ですが、ハノイは冬で寒いお正月になります。
ハノイの冬の気温は最高気温20度前後、最低気温10度ぐらいです、
日本より暖かいように思えますが、ハノイは冬でも湿度が高いので、空気中の水分が冷えて、気温以上にとても寒く感じます。
冬が短いハノイは、建物の中でも暖房が効いていないところも多いです。
なので、冬のハノイに訪れる際は日本の冬と同じような上着を持ってくるといいかと思います。
ですが、たまに急に暖かくなって上着はいらないぐらいの日もあるので、日本の春をイメージして服装を準備すると良いかと思います。
まとめ
いかがでしたか?
日本に比べ、ベトナムのお正月は賑やかです。
しかし、南北でも結構雰囲気に違いがあり、南部のホーチミンでは暖かく観光客も多いので、比較的多くのお店が正月期間でも開いていて、より賑やかに過ごします。
対して北部のハノイでは、政府機関が集まる首都なのでほとんどのお店や公共機関も閉まり、南部に比べてしっとりとした正月感が強いです。
北部の正月の方が日本と似た雰囲気があります。
DEHAのハノイ支店も2020年の1月23日~29日の間は正月休みになります。
日本の方は旧正月関係なく通常通り営業しているので、もし何かありましたらDEHAの日本支店にお尋ねください。