オフショア開発

ローコード開発プラットフォームOutSystemsとは

ローコード開発プラットフォームOutSystemsはプログラミング知識不要で、スピーディーにシームレスに開発することができるプラットフォームです。

AIや機械学習、IoTなどの最新機能も魅力のOutSystems。

本日はそんなOutSystemsに関して、どんな特徴があるのかや強みなど徹底解説していきます。

  • OutSystemsが気になる方
  • ローコード開発をしたい方
  • 社内のIT人材が不足している方
  • DX化を進めている企業の方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばOutSystemsの特徴はもちろん、どのような開発事例があるのかまでわかりますよ。

ローコード開発プラットフォームOutSystemsとは

OutSystemsはWebアプリやチャットボット、リアクティブWebアプリなど様々なデバイスに向けたアプリを作成することができるローコードプラットフォームです。

2001年にポルトガルで創業したOutSystems社は、2017年に日本法人を設立。2022年現在、87カ国、22業種で数千社の採用実績がある世界でも有数のローコード開発プラットフォームとなりました。

OutSystemsは追加設定なしで400以上のシステムと連携することができ、コーディング不要で一元管理することができます。

アーキテクチャはAIが搭載されているので、反発的なタスクを取り除くことができます。これによって複雑な修正変更を簡単に行うことが可能になります。

そもそもローコード開発とは

ローコードプラットフォームとは、プログラミング言語によるコーディングに代わり、ビジュアルモデリングにより構築を行う環境のことを指します。

アメリカのフォレスターリサーチ社が2014年に誰でも開発が行えるプラットフォームを称して利用したことから世の中に広まりました。

ローコード開発が注目されるわけ

今ローコード開発が注目されている背景に、DX化の促進があります。DX化とはデジタルトランスフォーメーションのことで、デジタル技術をうまく活用し人々の生活に変革を起こすことを指します。

2018年に経済産業省が「デジタルガバナンス・コード2.0 (旧 DX推進ガイドライン) 」を定義し、企業におけるデジタル技術の活用を積極的に促進し始めたことがきっかけでDX化の動きが広まっています。

このように各企業が生産性と事業競争力向上のためにDX化を進める今、アプリケーション開発の内製化も本格化し始めています。

とはいえ企業のIT部門のリリースは会社全体のものであり、それぞれのリクエストにすぐに応えていくことは難しい側面もあります。そこでユーザー自身で自分たち開発したいという需要が高まっていったのです。

ローコード開発のメリット

簡単に開発ができる・業務部門でも開発OK

一般的なシステム開発に比べると簡単に開発が行えるのがローコード開発の最大のメリットと言えます。

IT部門に直接開発を依頼しなくてよくなるので、作りたいと思った開発を業務部門で対応できるのも魅力です。

また外注をせずに自社開発ができるので、ノウハウの蓄積がしやすかったり情報の漏洩がしづらいなどと言ったメリットも考えられます。

バグが起こりづらい

コーディングするべき箇所が減るので、バグが起こりづらくメンテナンスも行いやすくなります。

開発後のミスマッチが少ない

ローコードプラットフォームは画像を多用したビュジュアル的な設計も可能です。このように設計をわかりやすくすることによって、開発後のミスマッチを事前に防ぐことができるのです。

ローコード開発のデメリット

こだわりすぎると難しい

ローコード開発は開発ツールが用意する機能を組み合わせて実装することが基本です。

もちろんコーディングによる調整はできますが、こだわりすぎるデザインや、企業固有の業務ロジックがある場合、ローコード開発は不向きと言えるでしょう。

ローコード開発の選び方

こうしたメリット・デメリットを踏まえて、企業はローコード開発をどのように選んでいくべきでしょうか。

ここからはローコード開発を選定する時のポイントを4つ紹介します。

機能はどのようなものがあるのか

まず自社でどのようなシステムにしたいのかをしっかりと洗い出し、必要な機能が実装されているプラットフォームを選定するようにしましょう。

ローコード開発には全くコードを書かない「ノーコード」のエリアとある程度自分でコードを書く必要のある「ローコード」に分かれます。自社に必要な機能が「ノーコード」になっていれば、それだけ開発の負担は削減されます。

セキュリティ面

セキュリティ対策がしっかりとされているプラットフォームを選択することはシステム開発に不可欠です。

サポートの充実度合い

プラットフォームの機能はもちろんのこと、サポート体制が整っていれば導入後の不具合などを確認することができるようになります。

外部連携機能

既存システムとの連携がしやすければさまざまなカスタマイズが可能になります。さらに新機能が追加しやすいかどうかも合わせて確認するようにしましょう。

OutSystemsの強み

シームレスなUX /UI

OutSystemsはシームレスなUX /UIを構築することができます。用意されているUX /UIテンプレートをカスタマイズしたり、既存のレイアウトをインポートすることで、ユーザーの理想の画面を構築していくことが可能です。

UI構築のスキルがなくてもシームレスに構築できるのも嬉しいポイントですね。

リアルタイムでデータの活用が可能

全てのチャネルでシステムやプロセス、データの連携が可能です。リアルタイムでデータや機能を把握しておくことができるので、顧客のニーズも把握しやすいのです。

カスタマーサービスが充実

OutSystemsはユーザーの質問をAIのチャットボットで対応してもらうことが可能です。さらにユーザーの使用パターンに合わせて動作するIoTデバイスなどアプリケーションの作成も可能。

充実のカスタマーサービスで導入後も安心感がありますね。

さらにOutSystemsのAIは開発中のロジックから推定される次のアクション候補をサジェストしてくれたり、典型的なロジックであれば候補の選択だけでOKなど開発自体をサポートしてくれるのです。

OutSystemsの活用事例

OutSystemsはどのような場面で利用されるのでしょうか。ここからはOutSystemsの活用事例をご紹介します。

社内の共通基盤として

企業でシステムを内製化するには人材育成やフロー・ルールの共有が難しい側面があります。しかし、社内開発の共通基盤としてOutSystemsを設けることで、他の言語のように長い時間をかけての教育が不要。人材育成の時間短縮が実現します。

プロトタイプ開発

DX化を行うにあたり短期間で繰り返しテストを行い生産性を高めていく必要があります。スモールスタートで実証実験を行っていくのにOutSystemsは向いています。

OutSystemsを利用すればIT部門の負担を気にせずスモールスタートで開発が行えます。実証実験を繰り返し、早期に効果測定ができるためDX化とも相性が良いのです。

フロントエンド開発

フロントエンドの開発を行う際、IT部門で用件定義から始まり長い時間がかかってしまいます。さらにERPのアドオン機能を使用すると多額のコストが発生してしまいます。

そこでERPへのカスタマイズ、アドオン部分の開発をOutSystemsで開発することで、短期間での開発、外部調達コストを削減することが可能です。

まとめ

いかがでしたか。本日はローコード開発プラットフォームOutSystemsにどんな特徴があるのか、どのような開発事例があるのかなど徹底解説していきました。

OutSystemsはコーディング知識不要で開発ができるため、社内のIT部門を通さずに業務部門で開発を行うことが可能でした。

開発コストや時間を削減することができるためDX化とも相性が良かったですね。

OutSystemsはAIなどの最新技術を利用したカスタマーサービスも充実しています。

ぜひOutSystemsで社内のDX化を進めてみてはいかがでしょうか。

makka

Recent Posts

オフショア開発でベトナムが選ばれる7つの理由

安価な労働力を利用して開発コストの削減ができるオフショア開発は中国とインドが中心でしたが、近年ベトナムオフショアに注目が集まっています。 この記事ではそんなベトナムオフショアが選ばれる7つの理由について解説しています。 ・オフショア開発が気になる方・社内のIT人材が不足している事業者の方・ベトナムオフショアについて知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば今大注目のベトナムオフショアのことがまる分かりですよ。 (more…)

18 hours ago

PWAとは?機能、導入メリットと実装事例

近年、スマートフォンの普及とともに、ユーザーにとって使いやすく、企業にとっても効果的なウェブ体験の提供が求められています。 そうした中で注目されているのが「PWA(Progressive Web Apps)」です。 この記事では、PWAの概要や機能、導入によるメリット、そして具体的な導入事例についてわかりやすく解説します。 PWAが気になる方 アプリ開発をしたい方 開発効率を上げたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばPWAの特徴や導入のメリットなども分かりますよ。 (more…)

5 days ago

【保存版・発注者向け】アプリ開発の方法についてゼロから解説

アプリ開発を検討する企業や個人にとって、最初に直面する課題は「どのようにアプリを作るか」です。 そこで本記事ではアプリ開発について、どのような工程があるのかゼロから徹底解説していきたいと思います。 アプリ開発をしたい方 アプリ開発初心者の方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばアプリ開発の効率の良い方法が丸わかりですよ。 アプリ開発に関わるすべての工程や手法を理解することで、発注者としてより良い判断ができ、プロジェクトを円滑に進めることが可能になります。 (more…)

2 weeks ago

チャイナプラスワンとは?製造業だけではなく、IT業界も注目

近年、製造業を中心に広がってきた「チャイナプラスワン(China Plus One、中国+1)」戦略が、IT業界でも注目され始めています。 中国に依存しすぎない経営体制を構築するためのこの動きは、製造業の枠を越え、ソフトウェア開発やITインフラといったデジタル領域にも拡大しています。 この記事では、チャイナプラスワンの概要から背景、IT業界における注目理由、そしてオフショア開発との関係性や活用事例までを詳しく解説します。 チャイナプラスワンについて知りたい方 オフショア開発に興味がある方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばチャイナプラスワンの概要がわかるだけでなく、今後の展望も分かりますよ。 (more…)

2 weeks ago

【2025年版】スマホ(iPhone/Android)OS端末シェアランキング(世界と日本市場)

スマートフォン市場におけるOS(オペレーティングシステム)は、ユーザー体験の根幹を担う要素のひとつです。 特に「Android」と「iOS」の二大OSは、長年にわたって競争を続けており、地域によってその勢力図は大きく異なります。 この記事では、2025年4月時点における世界および日本のスマホOSシェアを、StatCounterの最新データをもとに詳しく解説します。 OS端末シェアについて知りたい方 スマホOS別に広告出稿の戦略を立てたい人 国や地域ごとのユーザー属性やシェア構造を把握したい人 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば世界と日本のOSシェアの特徴や違いが丸わかりですよ。 (more…)

3 weeks ago

【2025年版】ハイブリッドアプリ開発のおすすめフレームワークランキング5選

スマートフォンアプリ開発において、iOSとAndroidの両方に対応するハイブリッドアプリは、開発コストや工数を抑えられる点で多くの企業や開発者に選ばれています。 2025年現在、技術の進化によりハイブリッドアプリ開発フレームワークも多様化・高機能化が進み、それぞれの強みを活かす選定が重要になってきました。 この記事ではそんな2025年におすすめのハイブリッドアプリ開発フレームワークをランキング形式で5つご紹介します。 ハイブリットアプリに興味がある方 最新のハイブリットアプリについて知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばハイブリットアプリの最新情報が丸わかりですよ。 (more…)

3 weeks ago