WEB制作

JavaScriptのフレームワーク!AngularJSのメリット・デメリット

JavaScriptは、ウェブ開発で必須の言語です。
今回は、JavaScriptのフレームワークの1つである、AngularJSについて解説します。
類似のフレームワークにAngularもありますが、中身は大きく異なるので、AngularとAngularJSの違いについても触れます。

AngularJSとAngularの違いについて

AngularJSは、元々Googleの開発者が、ウェブアプリケーション開発を簡単にするために開発したJavaScriptフレームワークです。

2009年から公開されていましたが、いくつかの問題があったため、2016年に問題点を改善したAngular2(現在Angularと呼ばれています)というフレームワークに変わりました。

Angularは、AngularJSと似た名称ですが、中身が大きく異なります。

たとえば、AngularJSはJavaScriptをメインとしたフレームワークですが、AngularはTypeScriptをメインとしたフレームワークです。

AngularJSとAngularは、基本的に、メジャーリリース後6ヶ月の積極的なサポート+12ヶ月の長期サポート期間の合わせて18ヶ月サポートされます。

AngularJSに関しては、Angularへの移行期間を含めるため、2018年から通常より長い長期サポートに入っていました。
コロナの影響もあり、2021年12月までは長期サポートが延長されています。

AngularJSのメリット

この記事では、AngularJSの方を見ていきます。

SPA開発に必要な要素がすべて含まれている

AngularJSは、ウェブアプリケーション開発を前提としているだけあり、SPA(シングルページアプリケーション)開発に必要なルーティング・Ajax通信・双方向データバインディングといった機能を簡単に呼び出せるようになっています。

また、双方向データバインディングやHTMLテンプレート、スコープ機能など、開発を便利にする機能も多く含まれています。

アプリケーション開発に必要な機能を全て備えたフレームワークと言えるでしょう。

開発工数が少なくてすむ

AngularJSは、多機能な割に、動かすために必要な工数がそれほど多くありません。
ディレクティブで設定した記述を指定することで、各機能を呼び出すことができます。
AngularJSを上手く使えれば、スピード感のある開発を行うことが可能になるでしょう。

AngularJSのデメリット

AngularJSには、いくつかのデメリットがあります。

パフォーマンスが低い

1つ目はパフォーマンスの低さです。

AngularJSには、「スコープ」と呼ばれる機能があります。
これは一般にプログラミングで使われるスコープのことではなく、画面を監視・変更する特殊なオブジェクトを指しています。

またAngularJSには、「消化サイクル」(digest cycle)と呼ばれるある種のループ構造があり、むやみにスコープを増やしてしまうと、画面を監視する処理が無駄に呼ばれてしまい、速度に影響が出てしまいます。

いろいろな書き方ができる

AngularJSでは、同じ処理を作るのに複数の方法が存在しています。
いろいろな書き方ができるのは、一見するとメリットのように感じますが、チーム開発においては、コードの書き方が統一されなくなるリスクを生みます。

コードの書き方が統一されていないとコードの可読性が下がってしまうので、不具合に繋がりかねません。

機能追加されない

上述したように、AngularJSは2021年12月にはサポートを終了してしまいます。
現時点でも、新機能の追加は止まっており、今後機能追加のアップデートは行われないでしょう。

それだけでなく、サポート終了後は、それ以降発見されたバグへの対応も遅くなると思われます。
新しく立ち上げるプロジェクトにAngularJSを採用するのはおすすめできません。

AngularJSでの開発・改修案件ならdehaにご相談ください

ここまで、AngularJSのメリットデメリットについて見てきました。
気をつけたい点として、AngularJSは「Angular」という別のフレームワークとしてアップデートされており、今後アップデートされることは無いという点があります。

新規立ち上げのプロジェクトに関しては、AngularJSではなく、AngularやReactなどの別のフレームワークを選択するのが良いでしょう。

dehaでは、過去5年に渡り、ベトナムオフショア開発を行ってきました。
ベトナムオフショア開発では、国内開発よりも費用を抑えて、優秀なエンジニアを登用することができます。

AngularJSの開発・改修案件などで、エンジニアのリソースが足りない場合、ぜひdehaにお問い合わせくださいませ。

kataokayusuke

Recent Posts

Microsoft PowerAppsを活用してローコードで業務アプリを簡単に開発

現代のビジネス環境では、迅速な意思決定と効率的な業務運営が求められます。その中で、企業の業務プロセスをデジタル化するために、カスタムアプリの開発が重要な役割を果たしています。 しかし、従来のアプリ開発は多くの時間とリソースを必要とし、専門的なプログラミングスキルを持つエンジニアが必要です。 この課題を解決する手段として注目されているのが、「ローコード」開発です。 この記事ではそんなローコード開発に関して、代表的なツールMicrosoft PowerAppsについて解説していきたいと思います。 Microsoft PowerAppsが気になっている方 ローコード開発を行いたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばローコード開発で人気のMicrosoft PowerAppsについてその特徴が丸わかりですよ。 (more…)

3 days ago

オフショア開発におけるAI開発の実績まとめ

近年、AI技術の進展とともに、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が急務とされ、多くの企業がAIソリューションの開発を進めています。 オフショア開発におけるAIプロジェクトは、技術的な知見と効率的な体制が求められます。 この記事では、DEHAソリューションズでのAI開発事例について紹介し、それぞれのプロジェクトで実現されたユニークな機能や開発体制についてまとめます。 オフショア開発に興味がある方 AI開発を行いたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAI開発での具体的な事例が丸わかりですよ。 (more…)

4 days ago

ベトナム進出の日系製造業がDX化の今と今後|自動化による生産性向上

2024年現在、米中摩擦や新型コロナウイルスによるサプライチェーン混乱の影響を受け、製造業の生産拠点としてASEAN地域の需要が急速に増加しています。 その中でも特に注目されるのが、安価な労働力と豊富な人材を持つベトナムです。日系企業はこうした環境を活用し、積極的にベトナムへの進出を進めています。 しかし同時に、ASEAN域内では人件費上昇や人材確保の難しさといった課題も浮上しており、それに対応するために製造現場の自動化やDX化への関心が高まっています。 そこでここではそんなベトナムのDX化について、現状をお伝えしていきたいと思います。 ベトナム進出をお考えの方 ベトナムのDX化に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナム進出の日系企業のDX化の現状がわかるのはもちろん、今後の予測も分かりますよ。 (more…)

2 weeks ago

.NETでマイグレーション開発ならオフショアで

近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で、ITインフラの老朽化問題も無視できなくなってきました。 レガシーシステムから新しいプラットフォームへの移行、特に.NETなどの最新フレームワークを用いたマイグレーションは、ビジネスの成長に不可欠です。 しかし、こうしたマイグレーションにはコストやリソースの確保が難しいという課題も付きまといます。ここで注目されるのがオフショア開発の活用です。 この記事では、そんな.NETによるマイグレーション開発をオフショアで実施するメリットについて詳しく解説します。 オフショア開発に興味がある方 .NETでマイグレーション開発を行いたいとお考えの方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば.NETでのマイグレーション開発をオフショア開発で行うメリットはもちろん、注意点なども丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

BIZASKとは?特徴と料金プランを徹底解説

近年、企業における生成AIの導入が進んでいますが、その中でも注目を集めるのがAIアシスタントです。 弊社のBIZASKは、OpenAIの技術を基盤にした法人向け生成AIチャットボットサービスで、企業の業務効率化を強力に支援します。 この記事では、BIZASKの特徴や料金プランについて詳しく解説します。 生成AIアシスタントサービスが気になる方 業務効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばBIZASKの特徴が丸わかりですよ。 (more…)

3 weeks ago

クラウド型販売管理システム|導入メリットを徹底解説

クラウド型販売管理システムは、企業の販売プロセスを効率的に管理・最適化するためのソリューションで、クラウド上で提供されるのが特徴です。 従来のオンプレミス型システムとは異なり、初期投資を抑え、運用コストを削減しながらも、常に最新の機能とセキュリティ対策を利用できる点が魅力です。 この記事では、クラウド型販売管理システムのメリットと導入のポイントについて詳しく解説します。 クラウド型販売管理システムに興味がある方 販売業務を行なっている方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばクラウド型販売管理システムに関して、そのメリットなども丸わかりですよ。 (more…)

4 weeks ago