オフショア開発

オフショア開発っていくらかかる?【データで見るオフショア開発の予算】

コスト削減が目的だったオフショア開発 近年ではコスト削減からリソース確保の側面が強くなっています。 この記事ではそんなオフショア開発の予算に関して「オフショア開発白書」のデータを元に詳しくみていきたいと思います。 オフショア開発の予算を知りたい方オフショア開発について知りたい方社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事になっています。これを読めばオフショア開発を行う際の予算立ての参考になりますよ。 オフショア開発っていくらかかる? 下のグラフはオフショア開発案件の予算の割合です。これを見ると各予算帯でばらつきがあることがわかります。実はそれもそのはず。オフショア開発は契約形態によって予算が大きく変動するのです。 そこでここからは各契約形態ごとの予算の割合を見ていきます。 請負契約 まずは「請負」の契約形態。「請負」契約というのは、プロジェクトごとに開発依頼を行う契約です。開発チームは、決められた納期・工数にしたがって、依頼されたプロジェクトの開発を行います。 予め要件定義を行い、納期、工数、求める品質を明確にできるので、コミュニケーションを頻繁に取らずとも、依頼通りに開発を進められる可能性が高いという特徴があります。 そんな請負形態ですが、300万円〜500万円、501万円〜1000万円の規模がボリュームゾーンとなっています。そして300万円以下の開発は全体の25%以下となっています。 このことからコスト削減を目的として利用されていたオフショア開発ではあるものの、300万円以下の案件は少なく今やコスト削減よりもリソース確保としての側面が強くなっていることがわかります。 実際オフショア開発国では、現地の単価が上昇しています。以前のようなコスト削減だけを目的にしたオフショア開発では、納得のいく結果にはならないかもしれませんね。 合わせて読みたい>>【最新動向】ベトナムオフショア開発の人月単価相場【結論:コストもレベルも高まっている】 ラボ型契約 続いて「ラボ型」契約をみていきましょう。ラボ型契約とは基本的にある 一定期間(半年〜1年)の間、お客様の専用のチームを用意し開発を行うという契約形態のことです。 以下のようなメリットがあるため、近年人気となっています。 優秀な人材を長期間確保できる開発ノウハウを自社に蓄積できる仕様変更などへの柔軟な対応が可能…

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【オフショア開発】依頼企業から見る業界の動向【オフショア開発が一般化】

ITリソースが不足している日本では、オフショア開発がより一般的な存在になっています。 この記事では、オフショア開発を依頼する企業について詳しく見ていくことで、業界の動向を解説していきたいと思います。 オフショア開発の依頼企業に関する情報は「オフショア開発白書」を参考にしていきます。 日本のITの現状が知りたい方オフショア開発について知りたい方社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事になっています。これを読めばオフショア開発の動向やIT業界の動向がわかりますよ。 日本国内のITリソース不足 オフショア開発と言えばコスト削減のイメージが強いですが、ここ3年〜4年はコスト削減に加え、リソース確保の側面が強くなっています。 それは国内でITリソースを確保するのが難しくなっているのが要因です。 経済産業省によると2030年に最大で79万人のIT人材が不足すると言われています。 実際、日本国内で募集をかけても即戦力となる人材はなかなか確保できず、未経験からエンジニアを育てたとしても、一人前になるまで教育する余裕を取れない場合がほとんどです。 ITは技術の移り変わりが速く、常に学び続けなければいけません。その労力を考えた時に「給与と割が合わない」と思ってしまう人が一定数いるのが現状なのです。 合わせて読みたい>>IT人材不足の解決手段は、オフショアのラボ型開発が最適な理由 製造業からの依頼が増加 以下のグラフはオフショア開発についての相談があった企業の業種を表しています。 この表によるとIT系、サービス系の企業からの依頼が多いのはもちろん、製造業からの割合が多いこともわかります。昨年は3%でしたので、増加傾向にあることがわかります。 製造業はリモートへの移行のハードルが高い業界で、2020年まではそれが停滞していました。しかし、新型コロナウイルスによる世間的なリモートの増加によって、オフショア開発への依頼が増加していることが予測されます。 エンドユーザーからの依頼の増加 以下のグラフは企業の属性を分類したものになります。ここで言うベンダは日本の開発会社を示しています。つまり自社が受けた案件をオフショア開発会社に依頼し、開発を行っている企業のこと。 一方、エンドというのは実際にその開発案件によってサービスを提供している会社のことです。 2020年と比べると、65%から75%へとエンド企業の割合が増加しました。…

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webアプリを開発会社に外注する際の選定ポイントとは?

webアプリを開発会社に外注する際は、要件定義をしっかり行い複数社に見積もりをとることがポイントです。 特にアプリ開発は修正も多いため、「いつの間にか追加費用がたくさんかかっていた…」なんてことも起こりかねません。 そこで今回はwebアプリ開発をしたい方向けに、外注の際に気を付けるべきこと、事前に知っておくべきことなどを徹底紹介していきます。 webアプリ開発を行いたい方社内のIT人材が不足している方webアプリ開発を外注したい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばwebアプリ開発を外注する前に知っておくべきことが丸わかりですよ。 webアプリとは webアプリケーションとはWEBの仕組みを利用したアプリケーションのことです。 webアプリの開発のためにはHTMLだけではなく、webプログラムを利用するためにフレームワークを利用するのが一般的です。 主なプログラミング言語とフレームワークは以下の通りです。 PythonDjangoC ライブラリに依存しないため、フレームワークはあまり利用しないJavaApache StrutsJavaScript「React」「AngularJS」「Vue」「jQuery」など 特にJavaScriptではさまざまなフレームワークが存在しています。ここからは、それぞれのフレームワークを簡単にご紹介していきます。 React Reactは、Facebookが提供するライブラリです。UI開発に強く、コミュニティが大きいことで有名で、国内外問わず非常に人気の高いライブラリです。 ソース管理ツールを提供するGitLabや、NintendoのMy Nintendoプロジェクト、ホテル検索サイトのTrivagoなどで採用されています。 合わせて読みたい>>React.js とVue.jsを徹底比較!歴史や機能・特徴などを解説 Vue.js Vue.jsはドキュメントの充実度や日本語情報の多さから、国内で人気の高いフレームワーク。…

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Flutterエンジニアを求人募集しても不発だったなら、ラボ型開発と言う選択肢を考えてみませんか

Flutterエンジニアは注目されてはいるものの、日本ではその人数がまだ多くはありません。 そのため、人材の確保に関して苦労している方も多いのではないでしょうか。 この記事ではそんなFlutterエンジニアの人材確保に苦戦している方向けに、ラボ型開発をご紹介したいと思います。 ラボ型開発なら仕様変更にも柔軟に対応ができるなどメリットが多くあります。 Flutterエンジニアを探している方アプリ開発を行いたい方開発コストを抑えたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばFlutterエンジニア獲得のためのラボ型開発の魅力が丸わかりですよ。 Flutterとは Flutterとは2018年にGoogleが開発したモバイルアプリ用のフレームワークです。 2019年5月にはFlutterの新機能「Flutter for Web」が発表され、マルチプラットフォームに対応することができるようになりました。 通常、デバイスをまたいで同じ言語で開発を行ってしまうとプラットフォームごとにデザイン・描画などの差が出てしまいますが、Flutterでは1度の開発でマルチデバイスに対応することが可能。 そのため開発工程を大幅に短縮することができ、効率の良い開発を行うことができます。 Flutterの外注方法 Flutterを外注する際には主に以下の方法があります。 求人サイト人材会社派遣会社・SES 求人サイトは人材確保の主要なルート。エンジニア専門の求人サービスを活用することで、Flutterのスキルを持ったエンジニアを確保することができます。 人材会社は求職者を登録し、求人を行っている企業へ紹介してくれるサービスのことを指し、スピーディーに人材を見つけることができます。 派遣会社やSESは人材のレベルによって単価が変わりますが、必要なスキルにあったエンジニアを柔軟に調達することが可能です。 それぞれの詳しい内容については「優秀なIT人材を調達する方法。スタートアップの為の採用ノウハウ」の記事を参考にしてくださいね。…

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モダンオフショアとは

オフショア開発は時代とともに成長を続けています。 その目的も「コスト重視」から「クオリティ重視」に変りました。この記事ではそんなオフショア開発に関して、その変化やモダンオフショアとは何なのかなどについて解説していきます。 最新のオフショア開発を知りたい方社内のIT人材が不足している方オフショア開発に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばモダンオフショアとは何なのかはもちろん、最新のオフショア開発はどんなことを重要視しているのかなど丸わかりですよ。 コスト目的からクオリティ目的へ モダンオフショアは2014年〜2017年ごろまではオフショア開発でのアジャイル開発のことを指していました。 しかし、その頃はコストを下げることが目的になっていて、モダンオフショアにクオリティが求められることは少なかったのです。またメンバー間に上下関係がありブリッジSEが中心となっていたのも特徴です。 そこから2019年〜2020年、徐々に優秀なエンジニアが確保できるようになオフショア開発はより質の高いものになっていきました。そして開発メンバーは以前よりもフラットな状態になり、上下関係というものはなくなっていったのです。 2021年にはオフショア開発の目的はコストからクオリティに移行していきました。 プログラマー(万円)シニアエンジニア(万円)ブリッジSE(万円)PM(万円)ベトナム36.5842.9348.6862.61中国41.6051.5473.5290.42フィリピン33.9347.8666.6873.96インド33.3647.8654.9277.7ミャンマー27.2737.3141.1564.15バングラデシュ23.6928.3158.9464.56日本最低単価43最高単価65ー6684参考 「「ベトナム」の人【2021年最新版】ベトナムオフショア開発の人月単価相場)」「ブリッジSE(ブリッジエンジニア)の仕事内容」「PM案件の単価は?プロジェクトマネージャーがフリーランスで独立する前に」 上の表はオフショア各国の月単価と、日本のエンジニアの月単価です。 上の表はオフショア各国の月単価と、日本のエンジニアの月単価です。これを見るとポストベトナム開発国ではまだまだ日本よりも費用を抑えられるものの、ベトナムや中国、インドなどでは日本とそこまでコストが変わらなくなってきています。 また、オフショア開発は優秀なチームの確保が重要になり、アジャイル開発だけでなくスクラム手法も取り入れられるようになっていったのです。 モダンオフショアを支えるアジャイル開発とは アジャイル開発とは、顧客の要求に素早く柔軟に対応できるように、短期間でシステム・ソフトウェアの実装とテストを繰り返して開発を進める手法のことを指します。 合わせて読みたい>>【注目】アジャイル開発とは?オフショア開発に効果的!? モダンオフショアを支えるスクラム開発とは スクラムはアジャイル開発の開発手法の1つで、共通のゴールに到達するため、開発チームが一体となって働くことを枠組みとしています。 「スクラム」という名前は、ラグビーの「スクラム」から来ており、その名の通り、チームでしっかりとコミュニケーションをとり、全員が協力して活動することを重視しています。 スクラムを語る上で重要なのが透明性。スクラムで成功するには、開発プロセスに関連する情報が透明でなければなりません。メンバー間のコミュニケーションを綿密にして目的をすり合わせていきましょう。…

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アジャイル開発の世界のトレンド

アジャイル開発は仕様書変更が柔軟に対応でき、リリース時間も短縮できることから、注目の開発手法ですが、近年世界的に見てどのような状況や動向なのでしょうか。 この記事ではそんなアジャイル開発の世界トレンドについて「15th State of Agile Report」を元に解説をしていきたいと思います。 アジャイル開発に興味がある方社内のIT人材が不足している方アジャイル開発の世界トレンドを知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事になっています。これを読めばアジャイル開発の傾向や課題など丸わかりですよ。 15th State of Agile Report 15th State of Agile ReportとはDigital.ai社がアジャイルのトレンドを調査したレポートになります。毎年1回発表していて、今回の調査では2021年2月〜4月の間にのべ4,182人から回答を受けました。 レポートでは、アジャイルの経験から導入の課題、アプローチについてやテクニックについて、ツールなどあらゆる調査を行っています。 新型コロナウイルスでの多様な働き方…

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オフショアで発生しがちな認識のズレを埋めるプロトタイプツール3選

オフショア開発は安価で高品質の開発ができる開発手法ですが、コミュニケーションの問題が発生しがちです。 そんなコミュニケーションロスの問題を解決するツールとして、今回紹介したいのがプロトタイプツールです。 プロトタイプツールを利用することで、会話型のコミュニケーションから視覚的なコミュニケーションに移行することができ、よりわかりやすく情報を共有することができるのです。 この記事ではそんなプロトタイプツールのおすすめ3つを紹介していきます。 オフショア開発に興味がある方プロトタイプツールを詳しく知りたい方オフショア開発のコミュニケーションの問題に悩まれている方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば、オフショア開発のコミュニケーション問題を解決する方法がわかりますよ。 オフショア開発とは オフショア開発とは 「オフショア」(”Off Shore”=「岸:Shoreから、Off:離れた」を語源とし、「海外」という意味に使われます)で、開発を行うことを指します。 日本で行う通常の開発に比べ、安価に開発が行えるだけでなく、ベトナムのようなオフショア開発国に依頼をすることで、高品質の開発が行えるなどといったメリットがあります。 オフショア開発の認識のズレ このようにオフショア開発では安価で高品質の開発が行えるなどメリットは大きいですが、その一方で、物理的な距離や言語の違いがある外国で開発を進めるため、コミュニケーションによる問題が発生しやすくもあります。 オフショア開発では共通言語が英語になります。 母語ではない言語なので、ニュアンスがうまく伝えられず、要件通りの開発ができない可能性がでてきます。 また開発メンバーがプロジェクトの目的や内容を正確に理解していなければ納期も守られないなどの問題も起こりかねません。 解決策としてのプロトタイプ そんなオフショア開発でのコミュニケーションロスの問題を解決するためにプロトタイプで視覚的なコミュニケーションを行う方法があります。 視覚的なコミュニケーションにより、言葉による認識のズレをなくし、商習慣や文化の違いによる齟齬を減らしていくのです。 ここからは視覚的なコミュニケーションツールとしてのプロトタイプをいくつか紹介していきます。…

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サーバーレスアーキテクチャーLambdaとは? EC2との違いも解説

サーバーレスアーキテクチャーが近年注目を浴びていますが、その中でもトップシェアを誇っているのがAWSが提供するLambdaです。 Lambdaはサーバーの管理不要で、API Gateway、S3など他のサービスと組み合わせることができるサービスです。 この記事ではそんなLambdaについてその特徴を徹底解説していきます。 Lambdaが気になっている方インフラのコストを抑えたい方サーバーレスアーキテクチャについて知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばLambdaの特徴はもちろん、似たサービスで多くの人が混合してしまうEC2との違いもわかりますよ。 サーバーレスアーキテクチャーとは サーバーレスアーキテクチャーとはサーバーの管理を必要としない仕組み(アーティテクチャー)のことをさします。 サーバーを利用するには、通常OSやネットワークのセットアップなど自分達で構築が必要でした。稼働後も利用状況を監視し、必要に応じてリソースを拡張しなければなりませんでした。 しかしサーバーレスの場合は、登録した処理の実行に必要なサーバーをクラウドサービで割り当てるため、OSやDBなどのインストールは不要で、サービスを利用することができるのです。 サーバーレスアーキテクチャーLambdaとは? LambdaとはAmazonのAWSが提供するサーバーレスアーキテクチャーです。クラウドインフラストラクチャ市場でトップシェアを占めています。 ユーザーが自前でサーバーを持つ必要がなく、Amzonが所有するサーバーでサービスが提供されています。 Lambdaでは、Java、Ruby、Python、Goなどのプログラミング言語を用いて関数を登録するとプログラムを実行することが可能。 Lambdaの利用料金は従量課金制で、実行したリクエストとコンピューティング価格を支払う仕組みとなっています。その一方、リクエスト数が1,000,000件まで、コンピューティング価格は400,000GB/秒までは無料で利用できます。  また初期費用はかかりません。リクエストが少なければお金がかからないので、コストを大幅に抑えることが可能です。 Lambdaの特徴 仮想サーバーの管理が不要 LambdaはAWSが一元的に運用管理を行います。従来のインフラで必要だったセットアップや運用・保守などといった業務は一切不要になるのです。 イベント駆動…

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サーバーレスアーキテクチャーとは?特徴やメリット・デメリットをご紹介

近年、話題になっている言葉で「サーバーレスアーキテクチャー」というものがあります。 サーバーレスアーキテクチャーとはサーバーの管理を必要としない仕組みのことで、サーバー管理に使っていた時間やコストを削減することができるということで注目を浴びています。 この記事ではそんなサーバーレスアーキテクチャーについてどんな特徴があるのか、どんな仕組みなのか、メリットやデメリットは何なのかまで徹底解説していきたいと思います。 サーバーレスアーキテクチャーについて興味がある方サーバーレスアーキテクチャーの仕組みを知りたい方ITインフラに対する時間を削減したい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばサーバーレスアーキテクチャーがどんな特徴なのかが丸わかりですよ。 サーバーレスアーキテクチャーとは サーバーレスアーキテクチャーとはサーバーの管理を必要としない仕組み(アーティテクチャー)のことをさします。 あくまでサーバーの管理が不要なだけで、サーバーを使わないわけではありません。リケーションの際は物理的なサーバーが必要です。 つまり、サーバーは裏で動いているものの、利用者にはわからないようになっているというものがサーバーレスアーキテクチャーなのです。 サーバーを利用するには、通常OSやネットワークのセットアップなど自分達で構築が必要でした。稼働後も利用状況を監視し、必要に応じてリソースを拡張しなければなりませんでした。 しかしサーバーレスの場合は、登録した処理の実行に必要なサーバーをクラウドサービで割り当てるため、OSやDBなどのインストールは不要で、サービスを利用することができます。 そんなサーバーレスアーキテクチャーの1つにFaaSというものがあります。 FaaSとはFunction as a Serviceの略で関数のコードを実装することで、関数を実行する環境を提供するサーバーレスアーキテクチャーです。 FaaSと似たような言葉でBaSSというものがあります。どちらのサービスもサーバーの運用を考慮する必要のないサービスですが、FaaSは独自のビジネスロジックを動作させるサービスである一方、BaSSは必要な機能を選択して利用することができるサービスという違いがあります。 サーバーレスアーキテクチャー誕生の秘密 サーバーの管理はエンジニアにとって大変なものでした。アプリケーションの開発や改善に時間を割きたいのに、サーバーの管理に多くの時間がかかってしまっては意味がありません。 そんなサーバーレスアーキテクチャーですが、実は新しいものではなく昔から提唱をされてきました。では何故近年注目を浴びるようになったのでしょうか。…

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小売の帝王Walmart!アジャイルシフトの軌跡

小売業界は新型コロナウイルスによる外出自粛による影響で、大幅な打撃を受けました。 その一方で、売上を着実に伸ばしている企業があります。それがWalmartです。2021年度のWalmartの売上高はなんと5592億ドル! そんな小売の帝王Walmart、成功の秘密はデジタル化とアジャイルへのシフトがあげられます。 今回の記事ではその秘密を徹底解説していきます。 アジャイル開発に興味がある方小売業界で働いている方デジタル化によってビジネスを成功させたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばWalmartの成功の秘密とアジャイル開発の仕組みについて丸わかりですよ。 小売業界の現状 新型コロナウイルスによる外出自粛や店舗の営業時間短縮などで、小売業界は大きな打撃を受けました。 アメリカの2020年4月の小売売上高は、新型コロナウイルス発生前の2019年12月と比べると23.1%減の4,039億4,600万ドルでした。 日本でも同様に小売業界は打撃を受け、特に百貨店の市場規模は2020年は前年よりも25%減少したとのことです。(4兆2000億円) これは、1975年以来45年ぶりの低水準でした。(参照:コロナ禍で世界の小売市場はどう変わった? キーワードはデジタル×サステナビリティ×ローカライゼーション) 一方、オンライン販売は好調で、世界のEC市場は2020年に4兆ドル規模になりました。 これは前年比25%増とのことです。 今後は実店舗の売上高も回復する見込みと言われているため。実店舗(オフライン)とオンラインをうまく組み合わせたサービスが注目されていくでしょう。 Walmartの軌跡 Walmartはアメリカで1962年に創業されたスーパーマーケットです。「EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)」を打ち出し、年間を通じて低価格を提供、34,763店もの店舗数を誇ります。(アメリカ国内~2018年度) そんなWalmartでは、2014年にダグ・マクミロンCEOが47歳の若さでトップに就任後、Walmartのデジタル化を進めました。 当時は巨大企業であるWalmartのデジタルシフトに対し、株式市場では懐疑の目が向けられ2015年7月には時価総額で米アマゾン・ドット・コムに抜かれ、2015年末の株価は前年比で3割弱低下してしまいます。 しかし、2021年度のWalmartの売上高は、5592億ドルとなりグローバルの小売トップに輝いているのです。 投資の内訳では、ITやECへの投資が68%となっていて、デジタルシフトが実行されたことがわかります。 店舗業務をデジタルツールで簡素化する…

3 years ago