オフショア開発は今や人気の開発手法の1つとなっていますが近年では円安の影響もあり、その動向が気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は5月にリリースされた「オフショア開発白書」を参考に、最新のオフショア開発の市場動向について解説したいと思います。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば最近のオフショア開発の動向がわかる他、オフショア開発のメリットなどもまるわかりですよ。
オフショア開発はここ5年ほどでコスト削減からリソース確保の側面で活用されることが増えています。
2022年は歴史的な円安により、コスト面でオフショア開発を選択するという企業は減少しています。そのことを表しているのが以下のグラフです。このグラフは「オフショア開発.com」に相談のあった企業の規模別の割合です。
これによると100名以下の企業割合が62%となっていて、昨年の69%より減少傾向となっています。また11~50名の規模では昨年の21%から16%と大きく減少しています。
このようにコスト削減のニーズが大企業に比べ高い中小企業では、円安の状況下でオフショア活用の勢いが衰えていることがわかります。
一方で、5001名以上の割合は14%と、昨年の7%から大きく増加しています。大企業ではITリソース不足が問題視されていて、その部分においてオフショア開発が活用されていることがわかります。
以下のグラフはオフショア開発検討先の国別割合です。これによるとベトナムが依然として最も人気であり、48%にも及びます。
ベトナムは親日国であり、勤勉な国民生や物理的な近さ、時差が日本とわずか2時間である点などが人気の秘密です。
最近では国家としてのIT人材の育成に力を入れていて、AIやブロックチェーンなどといった高度な案件にも対応可能な人材が増えています。
またベトナムではオフショア開発企業が多く存在するため、企業間での差別化が近年トレンドになっています。例えば特定の技術領域に専門特化している、月次でリソース調整可能なラボ提供など。
さらにベトナム内で、ハノイ・ホーチミンに集中していたオフショア開発企業が近年、ダナンやフエ、カントーなどと言った地方都市へと分散しています。
その影響もあり、コスト面や得意分野特長なども細分化しています。
「選択肢が多すぎる」のではなく、「自社とマッチした開発企業はどのなのか」という視点で、オフショア開発企業を選択することができるようになりました。
※関連記事:ベトナムオフショア開発の人月単価相場
以下はオフショア開発の依頼内容別の割合です。
これによると開発案件の相談内容として最も多かったのが「Webシステム開発(サービス系)」で、次に「スマホアプリ開発」、「Webシステム開発(業務系)」と続きました。
これは昨年までと順位の変動はなく、その割合もほぼ横ばいとなっています。
Webシステムやスマホアプリ開発はインターネット上で利用されるため、地理的な制約が少なくリモートでの協力が容易です。
さらに継続的なアップデートや保守が必要なため、オフショア開発の専門知識が長期的なサポートに役立つでしょう。
近年ChatGPTの浸透などの影響もあり、AI開発をはじめとした先端技術領域への注目を高める方も多いのではないでしょうか。
そんな中、AI開発におけるオフショア開発の活用が進んでいます。昨年は3%程度の割合でしたが、今年は9%とシェアを広げています。
その他VR・AR開発、ブロックチェーン開発でも1%から3%と若干ではありますが、相談割合が増加しています。
ベトナムをはじめとするオフショア開発企業は、AI開発を中心に今後最も注力していく技術領域と捉えて先端技術への取り組みを強化しています。
ベトナムでは政府や教育機関の支援や取り組みなどもあり、毎年IT関連学科から約5万人のベトナム人エンジニアが卒業しています。
こうした大学に通う若者たちは、在学中にOJTなどを通じて実践的な教育を受けており、卒業すればすぐに企業などで即戦力として活躍する資質を持っています。
そういうこともあってか、ベトナムで活躍するエンジニアは20代〜30代前半が多くいます。
若いエンジニアは上昇志向が強いエンジニアが多く、流行の技術や最新技術への興味関心が高いのも特徴です。
こうしたことがベトナムに先端IT人材が多い理由と言えそうです。
いかがでしたか。本日は5月にリリースされた2023年度版のオフショア開発白書をもとに、最新のオフショア開発の動向について解説していきました。
オフショア開発は円安の影響もあり、コストメリットというよりもリソース確保の側面が強くなっています。
そして依然としてベトナムが人気であり、ベトナムオフショアの中での選択肢の幅が広がっていることがわかりました。
様々な選択肢があるベトナムオフショア開発、今後も安定して人気を博していくことは間違いなさそうです。
長年運用されてきた基幹システムは、企業活動を支える重要な存在である一方で、技術的負債の蓄積、保守人材不足、クラウド対応の遅れ、ブラックボックス化など、さまざまな問題を引き起こしています。 従来のマイグレーションでは、既存システムの解析からコード変換、データ移行、テスト、カットオーバーまで、多くの工程を人手に依存していました。 こうした背景の中、注目を集めているのが「AIレガシーマイグレーション」です。 この記事ではAIレガシーマイグレーションについて、どんな特徴があるのかやその強みに着目をしていきたいと思います。 AIレガシーマイグレーションが気になる方 製造業の方 DXをすすめたい企業の方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIレガシーマイグレーションがどう言ったものかがわかるのはもちろん、DEHAのAIレガシーマイグレーションについてもわかりますよ。 (more…)
近年、企業のIT戦略やシステム開発において「AI Native(AIネイティブ)」という言葉が急速に注目を集めています。 この記事ではそんなAI Nativeについて、その概要やメリットなどを紹介していきます。 AI Nativeが気になる方 システム開発をお考えの方 社内にIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAI Nativeが何かがわかるのはもちろん、導入するべき理由が丸わかりですよ。 (more…)
IFS Cloudは、スウェーデン発のグローバルERPパッケージであり、ERP、EAM(設備資産管理)、SM(サービス管理)を統合的に提供する統合プラットフォームです。 本日はそんなIFS Cloudについて主要モジュールを解説します。 IFS Cloudに興味がある方 ERPをお探しの方 製造業の方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばIFS Cloudについてわかるのはもちろん、IFS Cloudの強みまで丸わかりですよ。 (more…)
企業のDX推進が本格化する中で、ERP(基幹業務システム)の役割は単なる業務管理ツールから、経営基盤そのものへと変化しています。 その中で、世界的に注目されているクラウドERPが IFS とOracle Cloud ERPです。 どちらも世界トップクラスのERPとして高く評価されていますが、実際には設計思想や得意分野が大きく異なります。 IFS Cloudは「現場・設備・サービス」を重視したERPであり、製造業やインフラ産業との相性が非常に高いことで知られています。 一方のOracle Cloud ERPは、「財務・経営統制・グローバル管理」を重視したERPであり、多国籍企業や大企業における経営管理基盤として強みを発揮しています。 そのため、「どちらが優れているか」という単純な比較ではなく、「自社の業務や経営戦略にどちらが適しているか」を見極めることが重要になります。 この記事では、IFS CloudとOracle…
製造業や建設業、航空・防衛、エネルギー、サービス業など、複雑な業務を抱える企業にとって、ERPシステムは単なる基幹システムではなく、経営そのものを支えるインフラとなっています。 しかし近年、多くの企業で従来型ERPの限界が顕在化しています。そのような中で注目されているのが、クラウド型ERPへの移行です。 この記事では、「IFSクラウドへ移行すべき4つの理由」というテーマで、IFS Cloudがなぜ多くの企業に選ばれているのかを詳しく解説します。 IFSクラウドに興味がある方 製造業や建設業の方 従来型ERPをお使いの方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばIFSクラウドへ移行すべき理由がわかるだけでなく、経営改革の視点からIFS Cloudの価値を整理することができますよ。 (more…)
製造業を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しています。原材料価格の高騰、サプライチェーンの不安定化、人手不足の深刻化、さらにはDXの加速など、企業にはこれまで以上に迅速かつ柔軟な意思決定が求められています。 こうした中で注目されているのが、企業の基幹業務を統合・最適化するERP(基幹業務システム)の再構築です。 その中で、多くの製造業が比較検討しているのが「IFS Cloud」と「SAP」です。いずれもグローバルで高い評価を受けているERPでありながら、その強みや設計思想は大きく異なります。 そのため、「どちらを選ぶべきか分からない」「自社に合うのはどちらなのか判断できない」といった悩みを抱える企業も少なくありません。 この記事では、そんなIFS CloudとSAPを「製造業」という視点から徹底比較し、それぞれの特徴や強み、導入時のポイントを分かりやすく解説します。 製造業の方 IFS CloudとSAPに興味がある方 グローバルERPの導入を検討している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばIFS CloudとSAPの違いがわかるだけでなく、「どのような企業にどちらが適しているのか」がわかりますよ。 (more…)