優秀な人材をコストを抑えて確保できるとあって注目のオフショア開発。
オフショア開発を始める際に、ネックになるのはコミュニケーションの問題です。オフショアでは、エンジニアをベトナムやフィリピン、インドやミャンマーといった国で開発を行います。
そのため、日本語ではコミュニケーションが難しく、「要件通りの実装ができなかった」なんて声も…。修正を繰り返し、結果的に国内で発注するのとコストが変わらなかったなんてことになってしまったら、意味がないですよね。
実際「オフショア開発.com」がオフショア開発を検討・依頼した132社を対象に行った調査によるとオフショア開発の選定で重要視したポイントに関して、実績に次いで多かったのが担当者の対応です。
担当者とのコミュニケーションがうまくいかないと思い通りの開発が行われないだけでなく、納期がずれ込んでしまったり、コミュニケーションによるストレスが発生してしまうことも考えられます。
このようにオフショア開発の重要な側面でもあるコミュニケーションについて、この記事では発注側が事前に確認しておくべきポイントを紹介していきます。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発で失敗しがちなコミュニケーションについて、成功に導くための事前に確認しておくべきポイントがわかりますよ。
オフショア開発においてコミュニケーションはとても重要です。
「どういった開発をしたいのか」「納期がいつまでなのか」現地のエンジニアに正確にこれらが伝わっていないと、要件通りの開発を行うことはできません。
しかし、言語の面もそうですが、オフショア開発先は物理的な距離も離れています。コミュニケーションは基本的にチャットツールやビデオ会議を使って行います。
直接コミュニケーションが取れないため、細かいニュアンスが伝わりづらく、通常の開発よりもコミュニケーションは難しいに違いありません。
そんなオフショア開発でのコミュニケーションの問題を解決するべく、ここからは、新たにオフショア開発パートナーと取引を始める前に事前に確認するべき、「コミュニケーション能力」を整理していきたいと思います。
オフショア開発に必要なコミュニケーション能力は以下の通りです。オフショア開発を始める前にこれらをチェックしていくことが重要ですよ。
オフショア開発に必要なコミュニケーション能力とは、言語のスキルだけではありません。商習慣の理解や、情報整理能力、リモートワークの熟練度などがわかっていなければ円滑なコミュニケーションを行うことはできません。
だからこそ、発注側が上記3つのポイントを事前に知り、安心感を持ってオフショア開発を依頼しておくことが大切なのです。
ここからは、これら3つのポイントについて具体的にどんな面をチェックするべきなのか、どんなところを気を付けるべきなのを1つ1つ解説していきます。
まずはオフショア開発先が日本語を話せるかどうか確認しましょう。日本語の話者がいない国にオフショア開発を依頼するよりは、日本語話者が多くいる国で依頼する方がコミュニケーションの問題を回避することができます。
ここでの日本語スキルとは以下のことを指します。
ただ単に日本語が使えるかどうかだけでフィルターをかけて依頼をしても、蓋を開けてみたら使えるのは簡単な会話のみだったなんてことも。
オフショア開発の大前提は「要件通りの開発を行う」ことですから、正しく仕様書を読み取り、発注側とのコミュニケーションをスムーズに行うといったスキルは必要不可欠なのです。
日本語スキルを確かめるために、仕様書を見てもらいながら会話をするのがおすすめです。
注意点として、チャットなど「文面」であれば翻訳ツールを駆使してコミュニケーションができるのに、ビデオ会議でリアルタイムで会話を行うとスムーズな会話ができなかったということがあげられます。
そもそも、オフショア開発では会話はチャットツールやビデオ会議で行われますよね。
こういったスキルを事前に確認するためには、営業担当だけでなく、実際に担当につくブリッジSEやコミュニケーターと契約前に会話しておくと一安心です。
国も違えば文化も異なります。
オフショア開発では、日本流のコミュニケーションは通用しません。日本人は直接的な表現を避け、微妙な言葉の言い回しや相槌などで意志を表現しがちですが、それではコミュニケーションは成立しません。
例えば、「適当にやっておいてね」「細かいところは君に任せるよ」といった指示では思い通りのものは納品されません。
また、日本語は言い回しが複雑で、比喩なども使うため外国人にとっては「結局何が言いたいのかわからない」という場面が多くあります。
他にも、日本では、サービス残業に関してそこまで抵抗がない場合がありますが、海外ではそういった文化はありません。
上司に対する対応も日本に比べるとルーズな印象を受けるかもしれません。
これらの商習慣に関して、どちらが間違っているということはありませんが、日本の商習慣に理解があるオフショア先の方が仕事はスムーズに進むでしょう。
曖昧表現を避ける、議事録をうまく活用するなど、日本との商習慣の差を理解し、対策しているかどうかを打ち合わせで事前に確認することをおすすめします。
オフショア開発を依頼する側も、文化の違いを理解して対応していくことも重要です。例えば、伝えたいことは一文を短くし、端的な言い回しをすることなどが効果的です。
また空気を読むのは日本特有の文化です。言いたいことははっきり伝えることを心がけるようにしましょう。
オフショア開発におけるコミュニケーション能力では、言語能力や商習慣への理解以外にもビジネススキルが重要です。
ここでのビジネススキルはコミュニケーションに関するものであり、具体的には仕様への理解力や、情報整理能力、リモートワークへの熟練度があげられます。
そもそも仕様への理解力がなければ、プロジェクトの成功期待できないですよね。
さらに、商習慣の異なる日本とビジネスを行うに当たってオフショア開発国の情報整理能力も重要です。言われたことを正しく理解できているか、それをチームメンバーに正しく伝えることができるのかもコミュニケーション能力の重要な要素なのです。
またオフショア開発では日本とリモートで仕事が行われます。リモートワークに慣れていないと、会話がスムーズにできなかったり、そもそも使い方がわからなくて時間がかかってしまうなんてことも…。
そういった面からも、リモートワークへの熟練度もコミュニケーション能力の重要な一部と言えます。
コミュニケーションに影響するビジネススキルでは理解力や情報処理能力が重要でしたが、それらは実際にやってみないとわからない部分が大きいです。
そのため、事前にチェックをする際は、担当者に日本企業とのオフショア開発経験があるかどうか、今回のプロジェクトと類似の案件をやったことがあるかどうかを聞き取り、フィルタリングをすることが大切です。
やはり経験がある方が、コミュニケーション能力に関するビジネススキルを持っていることが多いからです。事前にフィルターをかけ、選択していくようにしましょう。
いかがでしたか。本日はオフショア開発で陥りがちなコミュニケーションの問題を事前に防ぐためのポイントやチェック方法について解説していきました。
発注側が事前に確認しておくべきポイントは以下の通りでしたね。
コミュニケーションは協同作業です。オフショア開発先がこれらのレベルを高く持つことはもちろんですが、発注側も事前にこれらのポイントを把握し、配慮をすることでコミュニケーションの問題は防ぐことが可能なのです。
ぜひ今回紹介したことを把握し、円滑なコミュニケーションでオフショア開発を成功させて下さいね。
Dehaソリューションズでは、ベトナムオフショアの5年以上に及ぶ開発実績があります。
実際に携わったプロジェクトの95%以上は日本企業であったことから、日本人とのコミュニケーションナレッジが蓄積されています。
ベトナムオフショアは日本と物理的な距離も近く、時差も2時間ほどしかないのでオンラインの打ち合わせなども行いやすいです。日本語話者が多いのも特徴です。
また、国策としてIT人材強化に努めていて優秀な人材を集めやすいといったメリットもあります。
具体的なオフショア開発を行う際の費用が知りたい方やエンジニアの質を知りたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。
製造業を取り巻く環境は、グローバル競争の激化、サプライチェーンの複雑化、そしてデジタル化の加速により大きく変化しています。 その中でERP(統合基幹業務システム)は、単なる業務管理ツールではなく、経営の意思決定を支える中核システムへと進化しています。 特に2026年においては、「クラウド化」「AI活用」「グローバル対応」「生産現場との連携」が重要な選定ポイントとなっています。 ERPは企業の成長戦略そのものに直結するため、自社の規模・業種・将来展望に適したシステム選びが不可欠です。 この記事では、製造業向けの代表的なグローバルERPを10製品厳選し、それぞれの特徴を解説します。 グローバルERPシステムが気になる方 製造業の方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば主要なグローバルERPシステムが丸わかりですよ。 IFS ERP(IFS Cloud) IFS Cloudは、製造業に加えて設備管理やサービス業務まで一体的に管理できる統合ERPです。 特に「アセット集約型製造業」や「プロジェクト型製造」に強みを持っています。…
ソフトウェア開発において品質の確保は単なる技術的課題ではなく、企業の信頼性や顧客満足度に直結する重要な要素です。 その中核を担うのがSQA(Software Quality Assurance:ソフトウェア品質保証)です。 SQAとは、開発プロセス全体を通じて品質を計画的に作り込み、維持・向上させるための活動を指します。 この記事ではそんなSQA(ソフトウェア品質保証)について、その概要や役割などを紹介していきます。 SQA(ソフトウェア品質保証)が気になる方 品質管理に興味がある方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばSQA(ソフトウェア品質保証)の特徴がわかるだけでなく、その重要性が丸わかりですよ。 SQA(ソフトウェア品質保証)とは SQA(ソフトウェア品質保証)とは、ソフトウェア開発において品質を計画的かつ継続的に確保するための活動全般を指します。 単に完成した製品の不具合を検出するテスト工程だけでなく、開発プロセス全体に関与し、品質を作り込む仕組みを整えることが重要な役割です。 具体的には、開発標準の策定や遵守状況の確認、レビューや監査の実施、品質指標の設定と分析、リスクの早期発見と対策などが含まれます。 これにより、開発の初期段階から問題の発生を未然に防ぎ、手戻りやコスト増大を抑えることが可能になります。…
概要 IFS Cloud におけるMigration Job(マイグレーションジョーブ)は、カットオーバーフェーズにおける最重要ボトルネックである。本稿では、実プロジェクトから抽出した知見をもとに、ステージングアーキテクチャ・トランザクション管理・冪等性設計・大容量データ処理・自動アラートの5領域にわたる実践的設計手法とトラブルシューティング戦略を体系的に解説する。適切に設計されたマイグレーションは単なるデータ移送を超え、監査可能性と再現性を備えた運用基盤となる。 (more…)
近年、システム開発や製造業、さらにはサービス業においても「品質」の重要性がますます高まっています。 その中で注目されているのが「PQA(プロセス品質保証)」という考え方です。 従来の品質管理が「成果物の品質」を中心にしていたのに対し、PQAは「プロセスそのものの品質」を保証することに重点を置きます。 この記事では、PQAの基本概念と、プロジェクト成功にどのように寄与するのか、さらに導入のメリットについて解説します。 PQA(プロセス品質保証)について知りたい方 製造業やシステム開発をしたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばPQA(プロセス品質保証)の概要やメリットなども丸わかりですよ。 (more…)
生成AIチャットボット市場は、近年のAI技術の進化とともに急速な成長を遂げており、日本においても例外ではありません。 特に、企業のDXの進展と、顧客対応の高度化・効率化ニーズの高まりを背景に、導入が加速しています。 本日はそんな生成AIチャットボットの日本市場規模について、現状とこれからの予測についてお伝えしていきたいと思います。 生成AIチャットボットが気になる方 生成AIチャットボットの市場規模を知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば生成AIチャットボットの日本市場規模がわかるのはもちろん、その要因もわかりますよ。 (more…)
近年、企業のDXが加速する中で、生成AIチャットボットの導入は急速に広がりを見せています。 顧客対応の自動化や業務効率化、さらには新たなユーザー体験の創出といった観点から、多くの企業がその活用に注目しています。 しかし、いざ導入を検討する段階になると、多くの企業が直面するのが「どのような形態で導入すべきか」という課題です。 この記事では、まず生成AIチャットボットの基本構造と進化の背景を整理した上で、クラウド型とオンプレミス型それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。 AIチャットボットに興味がある方 クラウド型とオンプレミス型の生成AIチャットボットについて知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばクラウド型とオンプレミス型の生成AIチャットボットの違いがわかるのはもちろん、企業がどのような観点で最適な方式を選択すべきか、さらに今後の技術動向もわかりますよ。 (more…)