ベトナムオフショア開発は、需要拡大に伴い人月単価が上昇しています。
しかし、PMなどの上級のスキルを必要とする職種は昨年より人月単価は減少しているのです。
これはベトナムのIT教育が進み、高い技術力を持ったエンジニアが増えていることが理由にあります。
この記事ではそんな職種別の人月単価相場に着目してベトナムオフショアの現状を解説していきたいと思います。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムオフショア開発を人件費からみたときの最新の動向がわかりますよ。
オフショア開発とは 「オフショア」(”Off Shore”=「岸:Shoreから、Off:離れた」を語源とし、「海外」という意味に使われます)で、「開発」(=主にシステム開発などを指します)を行うことを指します。
人件費の安い海外に開発を委託することで、コストを大幅に抑えることができるのです。
さらに、ベトナムのようにプログラミング学習が進んでいる国では、品質の良い優秀なエンジニアを確保することも可能です。
合わせて読みたい>>オフショア開発とは!?ベトナムに発注するメリット・各国の相場比較
ベトナムオフショアの人月単価を職種別に解説していきます。(参考記事:「ベトナム」の人【2023年最新版】ベトナムオフショア開発の人月単価相場)
プログラマーはコーディングや簡単なシステム開発を行います。そんなプログラマーの月単価は平均36.58万円です。昨年度を比較すると124.6%UPしました。
シニアエンジニアは設計なども行うエンジニアの「スペシャリスト」のことを指します。シニアエンジニアの月単価は42.93万円で、昨年度を比較すると116.8%UPしました。
ブリッジSEはクライアントからヒアリングした内容を、オフショア先の開発者に伝える、国内と海外の取りまとめの役割を担うエンジニアのことを指します。
そんなブリッジSEの月単価は48.64万円です。昨年度を比較すると110.4%UPとなっています。
合わせて読みたい>>BrSE(ブリッジSE)とは?オフショア開発での役割、必要なスキルをご紹介
PM(プロジェクトマネージャー)は、プロジェクトにおける計画と実行の責任者です。ビジネス提案や、プロジェクトの進捗管理、組織の管理、品質管理など多くの仕事をこなさなくてはいけません。
そんなPMの月単価は62.61%で、昨年より98.4%にダウンしてしまいました。
これはベトナムにおいて、PM人材が増えてきていることが要因と言えるでしょう。
ベトナムオフショアでは、多くの職種で昨年度と比べてコストが上がっています。
その理由として、日本国内のIT人材の不足と、新型コロナウイルスの影響でベトナム オフショアへの需要拡大が考えられます。
日本のIT人材不足は深刻で、経済産業省が平成28年に公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関る調査」によると、IT人材の需要と供給の差は2030年には需要が約79万人も供給を上回るとされています。
そんな中、2020年では新型コロナウイルスの感染拡大によるリモートワークの普及により、オフショア開発への障壁が以前よりもなくなってきました。
オフショア開発では海外にいるエンジニアとリモートでの会議やチャットツールによる会話が基本になります。リモートワークによるハードルがなくなった今、オフショア開発が注目されるようになりました。
また、新型コロナウイルスで事業収益が縮小してしまった企業も多くあります。予算削減に伴って、国内のエンジニアよりもコストを抑えられるオフショア開発の重要が拡大していったのです。
一方、職能が上がっても、単価の上昇幅はそこまで大きくありません。
とくに、PMは前年比と比べ唯一下がっています。これは課題であったプロジェクトマネジメントのできる人材が育ってきていることが背景にあります。
このようにベトナムオフショアは上位の職能を担当できるエンジニアが豊富なのが特徴です。
プログラマー(万円) | シニアエンジニア(万円) | ブリッジSE(万円) | PM(万円) | |
ベトナム | 40.22 | 49.13 | 57.72 | 79.38 |
中国 | 50.01 | 61.79 | 79.29 | 92.14 |
フィリピン | 35.83 | 53.33 | 81.25 | 70.83 |
インド | 50.83 | 68.75 | 94.29 | 111.43 |
ミャンマー | 27.47 | 54.16 | 68.33 | 97.50 |
バングラデシュ | 44.13 | 46.13 | 90.96 | 58.63 |
日本 | 最低単価50 最高単価60 | 最低単価62 最高単価70 | 80 | 91 |
上の表はオフショア各国の月単価と、日本のエンジニアの月単価です。
表によると中国はIT市場が成熟していることもあり、全体的に単価が高くなっています。
日本は言うまでもないですね。
ベトナムオフショアでは、ブリッジSEやプロジェクトマネジャーなどで、他国よりもコストを抑えることができることがわかります。
このように、国によって職種のコストが大きく異なっています。だからこそ、オフショア開発をコストを抑えて行うためには、どのような開発をしたいのかを考え、必要となるエンジニアの職種から適切な国を選ぶようにすることをおすすめします。
いかがでしたか。本日はベトナムオフショアの人月単価から見た最新の動向を解説していきました。
本日紹介したことをまとめると以下の通りです。
DEHAでは、7年ほど前から、ベトナムオフショア開発を行っています。
本日紹介したようにベトナムオフショアなら高い技術力を持った人材をコストを抑えて確保することができます。
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