オフショア開発

V-Tech(ブイテック)とは?2023年のトレンドワードになるか?

V-Tech(ブイテック)とはベトナム(Vietnam)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた言葉です。

確かにベトナムではVNG、VNLIFE、Sky Mavisなどのスタートアップ企業が活躍をしています。では具体的にV-Tech(ブイテック)とはどんな特徴があるのでしょうか。

この記事ではV-Tech(ブイテック)に関して、どんなものなのか、なぜ今注目されているのか徹底解説していきます。

  • V-Tech(ブイテック)に関して知りたい方
  • 2023年のテクノロジーのトレンドが知りたい方
  • 社内のIT人材が不足している方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばV-Tech(ブイテック)はどんなものなのか丸わかりですよ。

V-Tech(ブイテック)とは?

V-Tech(ブイテック)はベトナム(Vietnam)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた言葉です。

ベトナム発の技術や人材を活用して革新的なシステムやサービスを行うことや、そう言ったサービスを提供するシステム開発会社やスタートアップ企業が今注目されているのです。

V-Tech(ブイテック)が注目されるワケ

なぜ今V-Tech(ブイテック)が注目されているのでしょう。その理由の一つにベトナムを拠点にソフトウェア開発を手掛ける企業が相次いで、新規株式公開(IPO)を果たしたことが挙げられます。

Sun Asterisk(4053)やハイブリッドテクノロジーズ(4260)は日本の東証マザーズに上場しており、日本の投資家からも期待を集めています。

さらに日系企業が続々とベトナムにシステム開発拠点を設立していることも見逃せません。例えばキャノンは、ベトナム国内に3 つの拠点があり(2021年時点)、製品の輸入や販売体制をベトナムにて構築しながら、既存の事業領域でもシェアを拡大しています。

また、ベトナムではテック系のスタートアップ企業も続々と誕生しています。特にVNG、VNLIFE、Sky Mavisの3社は未上場にも関わらず、評価額が10億ドル以上のいわゆるユニコーン企業です。

日本と比べるとその勢いは言うまでもなく、こうした実績からV-Tech(ブイテック)が注目を集めているのです。

注目のスタートアップ企業

ここからは、先ほど紹介したVNG、VNLIFE、Sky Mavisの3社についてもう少し詳しくみていきます。

VNG

VNGはメッセンジャー・無料通話アプリ「Zalo」や、決済サービス「Zalo Pay」、ゲームや音楽配信を提供する会社です。さらにコンシュマー向けのサービスだけでなく、EC事業者向けのプラットフォームやクラウドサービスなども展開しています。

特にメッセンジャー・無料通話アプリ「Zalo」は、日本のLINEに匹敵すると言われていてベトナムの最も有名なネット企業の一つです。

VNLIFE

VNLIFEは、AIを活用して、銀行業務、デジタル決済、オンライン旅行、新しい小売の4つのコア領域で動作する多様なエコシステムを開発しています。

さらに電子決済サービスのVNPAYを傘下に持ち、グループ全体ではエンジニアを中心に既に4000人を超える社員を抱え、シンガポールやカンボジアなどにも多国間展開しています。

Sky Mavi

Sky MaviはブロックチェーンゲームAxie Infinityを開発した会社です。2018年の設立以降わずか3年でユニコーン企業にまで成長していて、最も勢いのあるベトナム企業と言えるでしょう。

Axie InfinityはAxie(アクシー)というモンスターを使ってバトルするゲームです。

プレーして稼ぐゲームとしてブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)を注目の的にしたブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)の代表とも言っても過言ではないでしょう。

ゲームをプレイすることで、SLPやAXSというような仮想通貨を入手することができ、それを日本円に変えることでマネタイズが可能になります。

V-Tech(ブイテック)は2023年のトレンドワードになるか?

V-Tech(ブイテック)は言うまでもなく、2023年のトレンドワードとなり得ます。その背景に、日本のテクノロジーは特にIT分野において、人材の確保が難しくなっていくことがあげられます。

経済産業省によると日本では、2030年にはなんと最大で79万人のIT人材が不足すると言われています。実際、日本国内で募集をかけても即戦力となる人材はなかなか確保できませんし、確保できたとしても人件費が高くつく場合が多いです。

こうした人材不足はテクノロジーの後退を引き起こしかねません。

一方、V-Tech(ブイテック)の勢いがあるベトナムでは、国策としてIT教育を行っていて、2030年にはITエンジニアを含めた150万人のIT人材輩出を目指しています。

日本教育に触れた人材も多くいて、現在日本に技能実習生として来ている外国人のうち、約45%はベトナムから来ています。勤勉な性格も日本と似ているところがあり、日本人と相性が良いと言われています。

そのため、ベトナム人エンジニアが開発を行うオフショア開発は、V-Tech(ブイテック)と合わせてますます身近なものになっていくに違いありません。

まとめ

いかがでしたか。本日2023年トレンドワードとなりうるV-Tech(ブイテック)について、詳しくみていきました。

VNG、VNLIFE、Sky Mavisなどの企業を見てわかるように、ベトナムのテクノロジーは今勢いがあります。

合わせてベトナムオフショアにもますます注目していきたいところです。

Dehaソリューションズでは、ベトナムオフショアの5年以上に及ぶ開発実績があります。

コストを抑えて開発を行いたい方、社内のIT人材が不足している方など、ぜひお気軽にお問い合わせください。

makka

Recent Posts

AIエージェントの活用による弊社の成功事例をご紹介

近年、AI技術の進化とともに、業務効率化やサービス向上を目的とした「AIエージェント」の導入が急速に進んでいます。 弊社でも、この流れを受けてAIエージェントの導入を進め、多くの現場で業務の質とスピードの両立を実現することができました。 この記事では、実際に弊社が取り組んだAIエージェントの活用事例を紹介しながら、AI導入によるメリットとその可能性についてご紹介いたします。 AIエージェントが気になる方 AIエージェントの事例が知りたい方 社内の人材不足にお悩みの方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIエージェントの成功事例が丸わかりですよ。 (more…)

5 days ago

AIエージェント導入によくある課題と解決方法

近年、業務効率化や顧客対応の高度化を目的として、企業や自治体、教育機関など多くの組織で「AIエージェント」の導入が進んでいます。 AIエージェントとは、人工知能を活用して自動的に応答や処理を行うシステムの総称で、チャットボットやバーチャルアシスタント、RPA(Robotic Process Automation)などが含まれます。 しかしながら、AIエージェントの導入には多くの期待が寄せられる一方で、現場ではさまざまな課題に直面するケースも少なくありません。 この記事では、AIエージェント導入によくある課題とその解決方法について、具体的に解説していきます。 AIエージェントに興味がある方 AIエージェントの導入に不安がある方 社内の人材不足にお悩みの方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIエージェントの特徴がわかるのはもちろん、うまく活用するための方法もわかりますよ。 (more…)

5 days ago

AIエージェントとは?特徴、活用のメリット

近年、AI技術の進化により、私たちの生活やビジネスのあらゆる場面で人工知能(AI)が活用されるようになっています。 その中でも注目されているのが「AIエージェント」です。音声アシスタント、チャットボット、カスタマーサポートなど、さまざまな場面で導入が進むAIエージェントは、業務効率化やユーザー体験の向上に大きな可能性を秘めています。 この記事では、AIエージェントの基本的な定義から、その特徴、導入メリット、さらに活用事例や今後の展望までを網羅的に解説します。 AIエージェントが気になる方 社内の人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIエージェントの特徴や具体的な活用メリットがわかりますよ。 (more…)

1 week ago

ベトナムAI経済2025年|最新経済市場動向を読み解く

AI(人工知能)は、世界各国の経済成長を支える基盤技術として注目されています。 とりわけベトナムでは、政府が国家戦略としてAIの導入を明確に位置づけ、経済、教育、公共行政、スタートアップ育成まで多岐にわたる分野で取り組みを強化しています。 この記事では、「ベトナムAI経済2025年」レポートをもとに、マクロ経済との接続性、国家戦略、セクター別の導入状況、スタートアップ・投資動向、そして将来の展望について解説します。 ベトナムのAIが気になる方 最新のベトナムの経済動向が気になる方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIがもたらすベトナム経済の進化と、その背景にある政策と市場構造を総合的に理解することができます。 (more…)

3 weeks ago

No-BrSEオフショア開発とは?メリット、活用シーンを徹底解説

近年、開発現場では「品質」「スピード」「セキュリティ」のすべてを高次元で実現することが求められています。 特に、高度な専門性や情報セキュリティが重要視される分野では、国内同様の品質と体制が前提となります。 そんな中、「No-BrSEオフショア開発」をご紹介します。 これは従来のオフショア開発におけるブリッジSE(BrSE)を介さず、日本語で直接やり取りができる完全日本語対応のラボ型開発チームを導入するモデルです。 この記事ではそんなNo-BrSE開発の特徴、メリット、適した活用シーンまでを詳しく解説します。 No-BrSEオフショア開発が気になる方 社内のIT人材が不足している方 開発の品質を高めたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばNo-BrSEオフショア開発のメリットや活用方法が丸わかりですよ。 (more…)

1 month ago

請負型とは?メリット・デメリットから活用シーンまで徹底解説

近年、開発コスト削減やリソース確保を目的として「オフショア開発」を導入する企業が増えています。 その中でも開発スタイルとして注目されているのが「請負型(受託型)」の契約形態です。 この記事では、請負型の基本的な概要から、メリット・デメリット、向いているプロジェクトの特徴、活用シーンまでを徹底解説します。 オフショア開発が気になる方 請負型について気になる方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発の請負型について メリットデメリットがわかるだけでなく活用できるシーンまで丸わかりですよ。 (more…)

1 month ago