オフショア開発

デザインシンキングのフレームワーク【DX化とどう結びつける?】

多くのコンサルティング会社やスタンフォード大学などでも取り入れられているデザインシンキングをご存じでしょうか。

デザインシンキングは課題の本質を発見する考え方で、今までのビジネスのやり方の問題点を見つけることができます。

この記事ではそんなデザインシンキングに関して具体的なフレームワークをご紹介していきます。

  • デザインシンキングに関して知りたい方
  • 強いチームを作りたい方
  • 新しいアイデアを生み出したい方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば今注目のデザインシンキングに関して、実際の取り入れ方がわかりますよ。

デザインシンキングとは

デザインシンキングとはデザイナーやクリエイターがデザインをする際の思考やプロセスを用いてビジネスの課題を解決することを指します。

課題の本質を発見する考え方で、今までのビジネスのやり方の問題点を見つけることができるのです。

デザインシンキングに関してこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

合わせて読みたい>>デザインシンキングとは?DX時代におけるシステム開発の形

デザインシンキングのフレームワーク

ここからはデザインシンキングに活用できるフレームワークをご紹介します。

共感マップ

ニーズに沿ったサービスを開発するためにペルソナを立てることはよくありますが、共感マップではそのペルソナをより深く理解するためのフレームワークです。

スタンフォード大学でのカリキュラムでも実際に使われていて、世界のビジネスマンの愛読書「ハーバードビジネスレビュー」に掲載されました。

共感マップでは、ペルソナが見ているもの、ペルソナが聞いていること、ペルソナの考え、ペルソナの言動、ペルソナの痛み、ペルソナの欲しているものをそれぞれ書き出し、ペルソナの視点を客観的に引き出していきます。

ペルソナの設定を具体的にすることで、より充実のフレームワークになるでしょう。

注意点としてはこのフレームワークを一人で行ってしまうことです。一人で行ってしまうとその人の主観のみで終わってしまいます。グループでペルソナの立場となってさまざまな意見を出し合っていくことがポイントですよ。

SWOT分析

SWOT分析はStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4要素から構成され、これらを「内部環境」と「外部環境」、横軸を「プラス要因」と「マイナス要因」に分けて分析するフレームワークです。

Strength(強み)では商品やサービスのプラス影響の面をあげていきます。Weakness(弱み)はその反対。

Opportunity(機会)では外部環境のうち、目標達成にプラスの影響を与える要素を書き出します。機会を抽出し分析することで、ニッチなニーズを引き出すことができます。

Threat(脅威)では外部環境のうち、目的達成にマイナスの影響を与えうる影響を書き出します。

このように分析することでデザインシンキングでは問題定義において良い影響を与えることができるでしょう。

ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルキャンバスはビジネスの構造を可視化したフレームワークです。このフレームワークは以下の9つの要素から構成されています。

パートナー事業の外部リソースと活動を担うサプライヤーを書き出します
主要活動価値提供のために組織が実行しなければならないアクションを書き出します
キーリソース価値を顧客に提供し続けるために必要なリソースを書き出します
コスト構造ビジネスで発生するコストを全て書き出します
価値提案顧客にどんな価値を届けているのかを書き出します
収益の流れ価値がユーザーに届けられたあとの結果で生まれる収益ポイントを書き出します
顧客との関係顧客が確立・維持することを期待している関係性を書き出します
チャネル顧客に事業価値を届けるために必要なチャネルを書き出します
顧客セグメント価値を創造し届けたいターゲットを記載します

これらを可視化することで、市場に対する優位性や弱みなどを把握することに繋がります。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーとは顧客がサービスを認知→購入までの流れを「旅」に例えたフレームワークのことを指します。

「サービスの認知〜購入」までの間に発生する、顧客の感情・行動・思考を時系列で表現。各タイミングにおける顧客の状態を書き出していきます。

これらを行うことによって、顧客がサービスの購入に至るまでの行動や思考プロセスを時系列で整理することができます。

DX化とどう結びつける?

「DX白書2021」ではDXを支える手法と技術にデザインシンキングの記載があります。

デザインシンキングではユーザーのニーズに徹底的に向き合うため、課題や問題点を洗い出しやすくなります。

チームワークも改善されるので、DX化時代になくてはならないものと言えるでしょう。

気になったフレームワークをまずはチームで試してみるというところからスタートしていくのがおすすめですよ。

まとめ

いかがでしたか。本日はDX化時代に注目のデザインシンキングに関して、実際にどう取り入れて行けば良いのかフレームワークを紹介していきました。

デザインシンキングはユーザーから意見を引き出し、課題を見つけ新しいアイデアを生み出していく手法でした。ぜひ新しい開発手法の1つとして、デザインシンキングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

DX化時代で新しいIT人材をお探しの方、「チョータツ」がおすすめです。

チョータツは高度IT人材を最短7営業日後に調達できる人材調達サービスです。

お客様のご要望をヒアリングして、研究開発支援やDX化支援などさまざまな依頼に柔軟に対応していくことが可能です。多くの企業様にご利用いただいています。

人材調達にお悩みの方、オフショア開発のラボ型開発に興味がある方は、ぜひこちらから資料のダウンロードをしていただければと思います。

makka

Recent Posts

システム開発のライフサイクルとは?主要な開発フェーズと代表なモデルを解説

ビジネスや社会のあらゆる場面でシステムが欠かせない現代において、システム開発を効率的かつ確実に進めるための枠組みとして「システム開発ライフサイクル(SDLC:System Development Life Cycle)」が存在します。 SDLCは、システムを企画・開発・運用・保守するまでの一連の流れを定義したもので、開発プロジェクトを成功させるための道しるべといえます。 この記事では、システム開発ライフサイクルの基本的な考え方と、主要な開発フェーズ、さらに代表的な開発モデルについて解説します。 システム開発を発注・管理する立場の方 IT人材が不足している方 システム開発ライフサイクルの具体的内容が知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム開発を効率的に進める方法が丸わかりですよ。 (more…)

5 days ago

システム保守の費用相場は?費用を抑えるポイントも徹底解説

システム開発が完了した後、安定して稼働させるためには「システム保守」が欠かせません。 しかし実際に見積もりを取ると、費用が高いと感じる企業も多いのではないでしょうか。 この記事では、システム保守の費用相場を解説するとともに、コストを抑えるための具体的な方法を徹底的に紹介します。 これから保守契約を検討する方 すでに保守契約しているが見直したい方 システム保守の費用について知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム保守にいくらかかるのかや、費用を抑えるためのポイントも丸わかりですよ。 (more…)

6 days ago

AI総合ソリューションで業務を革新。DEHAが届ける確かな信頼と価値

2017年の起業から今まで、DEHA SOLUTIONSが歩んできた9年間は、お客様と社員の皆様からのご支援とご協力なくしては語ることができません。心より感謝申し上げます。  私たちはこの間、ベトナムを開発拠点とするシステム開発企業として、日本国内のIT市場向け様々な課題に真摯に向き合ってまいりました。2019年に発表された経済産業省によるIT人材需給に関する調査によると、2030年の日本国内におけるIT人材は最大で約79万人が不足すると予測されています。この深刻な状況の中、多くのSIer企業様や中小・大企業様の開発パートナーとしては、高品質で開発及びソリューションを安定的に提供することで、日本のIT業界の成長を支える一翼を担っています。  >>関連記事:日本経済産業省によると2030年には最大で約79万人のIT人材が不足  近年、ビジネス環境は急速に変化し、DXの波が隅々にまで浸透することに加え、AI技術も全産業を席巻しています。DEHAマガジンでも度々記事を取り上げてきたように、現在AIは単なるトレンドではなく、未来の社会を形作る基盤となりつつあります。  そんな大きな時代の変化を捉え、私たちDEHA SOLUTIONSはこれまでの9年間で培ってきた豊富なナウハウで、AI分野に注力を決意しました。単なる技術ベンダに留まらずに、お客様にとって最も信頼性があるAI総合ソリューション開発パートナーとしては、共に課題解決及びビジネス発展にしていくことを目指してまいります。  (more…)

1 week ago

開発リソース不足を解決する5つ方法を徹底比較

開発の現場では「人が足りない」「スキルが合わない」「今すぐ増強したい」が日常茶飯事です。 そこでこの記事では、①オフショア開発 ②ニアショア開発 ③フリーランス・業務委託 ④SES ⑤社内のリソース強化(社員育成・ノーコード/ローコード・AI活用)の5つ手段を、スピード/コスト/品質確保/管理負荷/機密性/拡張性で徹底比較し、選び方の指針まで一気通貫で整理します。 開発を効率化させたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば開発リソースを確保するためのそれぞれの手段について、特徴がわかりますよ。 (more…)

2 weeks ago

【2025年版】ベトナムオフショア開発の人月単価相場

近年、IT人材不足が深刻化する日本市場では、オフショア開発の活用がますます一般的になっています。 なかでも、ベトナムは高い技術力とコスト競争力を兼ね備えた国として、依然として人気を維持しています。 この記事では、2025年最新のベトナムオフショア開発における人月単価相場を役割別に解説し、最新動向までを詳しくご紹介します。 ベトナムオフショアに興味がある方 開発コストを抑えたいとお考えの方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムオフショアの具体的なコストがわかりますよ。 (more…)

3 weeks ago

【2025年】円安がいつまで続く?オフショア開発に与える影響

2025年8月時点におけるドル/円(USD/JPY)の為替レートは、およそ ¥146.9です。 円安傾向は続いており、過去数十年のトレンドとも重なりつつ、依然として投資・政策動向から注目を浴びています。 この記事ではそんな円安に着目してオフショア開発に与える影響を見ていこうと思います。 オフショア開発を始めたい方 社内のIT人材が不足している方 開発効率を上げたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発に円安がどう影響するのかがわかるのはもちろん、いつ始めるべきかまで丸わかりですよ。 (more…)

4 weeks ago