モバイルアプリ開発

Flutter on the webとは?特徴やメリットを紹介

FlutterはiOS・Androidなど全てに共通した優れたUIを一度に作ることができるフレームワークですが、そんなFlutterはWebアプリでも利用することができます。

それがFlutter on the webです。つまり1つのFlutterのソースコードでiOS・Android・Webアプリを同時に作ることが可能なのです。

本日はそんなFlutter on the webとFlutterについて、その特徴やメリットなどを紹介していきます。

  • Flutterが気になる方
  • Flutter on the webについて知りたい方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばFlutter on the webがどんなフレームワークなのか、どんな人に向いているのかなどが丸わかりですよ。

Flutterとは

Flutterとは2018年にGoogleが開発したモバイルアプリ用のフレームワークです。UI開発をサポートするデザインパーツが多数あり、少ない作業でUIを構築することができます。

通常、デバイスをまたいで同じ言語で開発を行ってしまうとプラットフォームごとにデザイン・描画などの差が出てしまいますが、Flutterでは1度の開発でマルチデバイスに対応することが可能です。

Flutter on the webとは

Flutter on the webは2021年3月にFlutter2として公開されました。Flutter on the webを使えばWebアプリもiOS・Androidなどと同じように作成が可能です。

ここでは、そんな Flutter on the webの特徴や機能を紹介します。

DartからJavaScriptに変換

Flutter on the webではDartという開発言語を使って、JavaScriptに変換したコードをブラウザ上に動かしています。この変換はDartのdartdevc と dart2jsでコンパイルして実行を行います。

これらのコンパイラーはwebdevとともに使われ、正しいものが選択されるようになっています。

具体的には、アプリ開発を行うときはすぐに結果が見れるようにdartdevcが選ばれるようになっていて、展開のためにアプリを構築するときは効率的なコードを作るためにdart2jsが選ばれるのです。

HTML・Canvas・CSSで描画処理

iOS・Androidなどと同じUIになるように、HTML・Canvas・CSSなどを使って描画処理を行っています。

この描画処理は大きく分けて2つのパターンがあります。

  1. HTML・CSSを使った描画方法
  2. Canvasを使った描画方法

HTML・CSSのみで描画できる場合は①が適用され、そうでない場合は②が適用されます。①は<flt-dom-canvas> タグとして描画され、②では<flt-canvas> タグとして描画されます。

JavaScriptのコードにアクセスする

Futter on the webではDartからJavaScriptに変換して実行がされるので、JavaScriptに変換される際の型をpackages:jsで定義することで、JavaScriptにアクセスすることが可能です。

Flutter on the webのメリット

1つのフレームワークでマルチプラットフォーム対応が可能

先ほどから紹介しているようにFlutterは​​iOSとAndroid、Webアプリケーションを1つのフレームワークで作ることができます。

「モバイル」「Web」「組み込み」「デスクトップ」など、さまざまな開発に対応できるフレームワークと言えるでしょう。

それぞれ開発を行う必要がなく、1つのフレームワークでマルチプラットフォーム対応ができるので、学習コストも低く効率的な開発が実現できます

学習しやすい

Flutter on the webで使われる「Dart」はJavaScriptの後継言語を目的に設計されていて、JavaScriptを学んだことがある方はもちろん、プログラミング初心者にも扱いやすい言語と言われています。

まだまだ日本語の資料は少ないですが、IT大国では人気のフレームワークとなっています。

将来性がある

先ほども言ったように、Flutterはアメリカ・中国・インドなどのIT大国で人気のフレームワークとなっています。

日本でもトヨタでFlutterが採用されることとなり、Flutterを用いた車載システムが開発されることになりました。このように世界はもちろん、国内でも需要が高まりつつあります。

まとめ

いかがでしたか。本日はFlutter on the webについて、その特徴やメリットなどを紹介していきました。

Flutter on the webではDartからJavaScriptに変換し、HTML・Canvas・CSSで描画処理を行うことで、Webアプリを作成することが可能です。

iOSやAndoroidなどのモバイルアプリ、Webアプリを1つのコードで作成することができ、学習コストも低いFlutter。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

「自分で開発するのはちょっと…」という方や「社内のIT人材がいない方」などは、開発を外注してみるのもおすすめです。

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Flutterが気になる方はもちろん、実現したいプロダクトがある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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makka

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