PHP

PHPを古いバージョンのまま使い続けることの問題点

サイトの表示速度が遅い

サイトがハッキングされた

WordPressがアップデートできない

そんなお悩みをお持ちではありませんか。実はそれ、PHPのバージョンが古いことが原因かもしれません。古いPHPを利用し続けてしまうとセキュリティ面やサイトのパフォーマンスに悪影響を与えてしまいます。

そこで今回はPHPを古いバージョンのまま使い続けることで、どんな問題が起こってしまうのかについて解説していきます。

  • PHPでサイト構築を行なっている方
  • WordPressを利用している方

これらに当てはまる方におすすすめの記事となっています。これを読めばPHPを扱う際に気をつけなければいけないバージョンアップに関する重要性がわかりますよ。

セキュリティ

まず大前提としてPHP7.4は公式のサポートが終了しているため、PHPのセキュリティに問題があっても修正プログラムが適用されません。

たとえWordPress側でセキュリティ対策をしていたとしても、PHP側のセキュリティの欠如からハッキングされる可能性も高くなってしまいます。

万が一、サイトがハッキングされてしまうと、ホームページが閲覧できなくなったり、表示速度が重たくなったり、不正なプログラムやファイルを設置されてしまうなどといったトラブルや不具合が起こってしまいます。

もちろん、PHPの更新をきちんと行なっていてもハッキングされる可能性はゼロではありませんがその可能性を少なくすることができます。

そしてアップデートを行う前の大前提として、日常からバックアップをとっておき、PHPのバージョンアップで何か問題が起きてしまったとしてもすぐに復旧できる体制を作っておくことも重要です。

表示速度

サイトを運用していると記事や画像がだんだん増えていき、データベースのメモリの容量が足りなくなってきたり、処理速度が遅くなってきてしまいます。

Googleの調査によると、ホームページの処理速度が1~3秒になると離脱率は32%、1~5秒の場合90%、1~6秒の場合106%になるとのこと。

このようにサイトの表示速度が遅くなるだけで離脱率は大幅に大きくなってしまいます。せっかく興味関心を持ってサイトに訪れてもらったのにもったいないことですよね。

WordPressのアップデートが出来なくなる

PHPのアップデートはPHPのパフォーマンスを大きく向上させます。WordPressをより少ない労力で動かすことができたり、サーバーの電力を節約することもできます。

しかし、PHPのバージョンが古いとWordPressのアップデート自体が行えない可能性があります。

実際、WordPressの公式ホームページには以下の記載があります。

古いバージョンの PHP や MySQL しか使えない古い環境にいる場合でも、WordPress は PHP 5.6.20以上及び MySQL 5.0以上で動きます。しかしこれらの古いバージョンは既に公式でサポートが終了しており、サイトを脆弱性にさらす危険性があります。

WordPress公式ホームページより

WordPressのアップデートが出来なくなってしまうとテーマやプラグインが使えなくなってしまう可能性も。

PHPバージョンアップの仕方

そもそもPHP の現在のバージョンを確認する方法は以下があります。

  • ダッシュボードの「サイトヘルス」で確認する
  • PHPファイルを作成しブラウザで確認する (phpinfo関数)
  • 利用しているレンタルサーバーの管理パネルから確認する
  • SSHでコマンドを実行する
  • PHPバージョンを確認できるプラグインを追加する

PHPのバージョンアップはプラットフォーム(OS)の種類によってやり方が変わります。レンタルサーバーの管理画面から行うことができます。

PHPのバージョンアップを行う前にバックアップをとり、WordPressの本体・テーマ・プラグインをアップデートしましょう。この時に「PHP Compatibility Checker」というプラグインを利用することで、バージョンアップしても問題ないか確認をすることができます。

もし互換性のないテーマやプラグインがあった場合は、代替のテーマやプラグインに変更する必要があります。

まとめ

いかがでしたか。本日はPHPについてバージョンアップを行わずに古いまま利用することで、どのような不具合が発生してしまうのかを解説していきました。

PHPのバージョンアップを怠ってしまうと、セキュリティ面の脆弱性や処理速度に問題が起きてしまいます。

さらにはWordPressのバージョンアップが出来なくなってしまい、プラグインやテーマにも支障をきたしてしまいます。ぜひバージョンアップは小まめに行い、常に最新の状態を保つようにしましょう。

PHPでの開発に興味がある方、オフショア開発がおすすめです。オフショア開発なら高品質な開発を、価格を抑えて行うことが可能。

DEHAソリューションズなら5年以上に及ぶ開発実績があります。

費用面やエンジニアの質など興味がある方はぜひご気軽にお問い合わせください。

makka

Recent Posts

CRMのタイプ別?特徴や基本機能を紹介

企業が顧客関係を管理し、ビジネスの成長を促進するために欠かせないツールのひとつがCRM(Customer Relationship Management)です。 CRMは単なる顧客管理システムではなく、営業、マーケティング、カスタマーサポートなど多岐にわたる機能を提供します。 CRMにはいくつかのタイプがあり、それぞれの目的や特徴が異なります。 そこで記事では、クラウド型CRM、オンプレミス型CRM、自社向け開発型CRMの種類と特徴、基本機能について詳しく解説します。 CRMの導入を検討されている方 業務の効率化を図りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばそれぞれのCRMの特徴がわかるのはもちろん、導入のメリットなども丸わかりですよ。 1. クラウド型CRM クラウド型CRMは、インターネットを通じて提供されるCRMで、場所やデバイスを問わず利用できる点が最大のメリットです。 導入コストが低く、更新やメンテナンスもプロバイダー側で対応してくれるため、中小企業から大企業まで幅広く利用されています。 基本機能①アクセスの柔軟性 クラウド型CRMは、インターネット環境があれば世界中どこからでも利用できます。…

4 hours ago

2025年の崖:その後の課題と企業が取るべき対策

「2025年の崖」とは、2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」において示された概念です。 2025年には企業の基幹系システムの約6割が導入から21年以上経過し、適切な対策を講じなければ年間最大12兆円の経済損失が発生する可能性があると指摘されました。 この警鐘を受け、多くの企業がレガシーシステムの刷新やERP(Enterprise Resource Planning)の導入を進めました。 しかし、2025年を迎えた現在、単なるシステムの更改では企業の競争力向上には不十分であることが明らかになっています。 この記事では、「2025年の崖」を乗り越えた企業が直面する新たな課題と、それに対する具体的な対策について詳しく考察します。 2025年の崖に対する具体的な課題や解決策を知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば2025年の崖が現状どのような状況なのかやその対策などが丸わかりですよ。 (more…)

5 days ago

MESとERFの違い?

製造業において、生産管理の効率化は競争力を維持するために欠かせません。 その中でも、MES(Manufacturing Execution System)とERF(Enterprise Resource Planning for Factories)は重要な役割を果たします。 この記事では、そんなMESとERFについて、それぞれのシステムの概要、特徴、利点、そして違いについて詳しく解説します。 MESとERFについて気になる方 製造業の方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばMESとERFについてそれぞれの特徴がわかるのはもちろん、も分かりますよ。 (more…)

1 week ago

MESシステムとは?特徴、役割やメリットを紹介

MESシステムは製造業において、生産現場の管理などを行うシステムです。MESシステムを導入することで、生産効率や品質の向上が期待されます。 本日はそんなMESシステムについて、どのような特徴があるのかやその役割やメリットなど徹底解説していきます。 MESシステムが気になっている方 製造業の方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばMESシステムについて詳しくなるのはもちろん、導入の際に気をつけるべきことまで丸わかりですよ。 (more…)

1 week ago

【2025年版】オフショア開発で発生しがちな認識のズレを埋めるプロトタイプツール7選

オフショア開発は安価で高品質の開発ができる開発手法ですが、コミュニケーションの問題が発生しがちです。 そんなコミュニケーションロスの問題を解決するツールとして、今回紹介したいのがプロトタイプツールです。 プロトタイプツールを利用することで、会話型のコミュニケーションから視覚的なコミュニケーションに移行することができ、よりわかりやすく情報を共有することができるのです。 この記事ではそんなプロトタイプツールのおすすめ7つを紹介していきます。 オフショア開発に興味がある方 プロトタイプツールを詳しく知りたい方 オフショア開発のコミュニケーションの問題に悩まれている方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば、オフショア開発のコミュニケーション問題を解決する方法がわかりますよ。 (more…)

2 weeks ago

2025年注目のモバイルアプリ開発フレームワーク 5選

スマートフォン市場がますます進化する中で、モバイルアプリの開発技術も飛躍的に向上しています。 特に、クロスプラットフォーム開発の重要性が増し、開発スピードやコスト削減を実現するフレームワークが次々と登場しています。 この記事では、2025年に注目されるモバイルアプリ開発フレームワークを5つ紹介し、それぞれの特徴やメリットを詳しく解説します。 モバイルアプリ開発を行いたい方 モバイルアプリ開発フレームワークについて最新情報を知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばモバイルアプリ開発のフレームワークについて注目のものが何なのか丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago