デザインスプリントとはデザインシンキングを業務に組み込むための手法の1つで、5日間という短期間で集中してアイディア出しや試作、検証を行うというプログラムのことです。
デザインスプリントは、スタートアップ企業に注目のMVP開発でも活用することができます。
この記事では、そんなデザインスプリントについて、具体的にどのように行っていけば良いのかを解説していきます。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデザインスプリントがどんな特徴があるのか、どのようにタスクをこなしていけば良いのかなど丸わかりですよ。
デザインスプリントとは5日間で構成される高速でプロセスを回しプロジェクトの価値を検証するプログラムのことです。
GV(旧Google Ventures社)でデザインパートナーをつとめていたジェイク・ナップが考案し、シリコンバレーベンチャーでも多く取り入れられています。
5日間という短期間に集中して作業を行うことで成功確率が高まるほか、プロジェクトの早い段階でサービスの価値を確認することができるため、組織の成長を見込めたり、リスクを減らすなどといったメリットがあります。
デザインスプリントの具体的な手法を解説していきます。
まずは現状の問題をあげ、チーム全体で目的やゴールを明確化します。この時、チーム全体の認識が正しいかどうかを確認しましょう。
その後、そのゴールに向けて必要なことは何か・課題は何かを洗い出します。
ユーザーやその分野の専門知識を持つ人にインタビューをしたり、その結果を分析するのも有効でしょう。
そうした情報をもとに1週間で解決できる目標を設定します。
昨日設定した課題を解決するためのアイデアを出し合います。
クレイジー8などは発散を行う上での良い方法かもしれません。クレイジー8とは8つに折った一枚紙に1分間で1つのアイデアを計8つ書き出す方法です。
クレイジー8などを取り入れることで、ブレイクスルーするような斬新なアイデアをも創出していくこと可能になります。
この時、チーム全体でブレインストーミングなどを行い意見を出し合うのではなく、メンバー一人ひとりが考えアイデアを出していくことが重要です。
昨日アイデア出しをしたソリューション案の中から最も試作としてふさわしいものを選びます。
いくら素晴らしいアイデアがたくさんあったとしても、全てを実行することはできません。情報を整理し、投票なども取り入れて決定していきましょう。
この時のポイントはダラダラと話し合わないこと。議論が脱線しないように時間を短く区切って対応することをおすすめします。
いよいよ試作(プロトタイプ)を作成します。試作(プロトタイプ)を作成することで、アイデアが具現化するだけでなく、ユーザーへの理解を深めることも可能です。
この時、チーム内で役割を決め、最小限のものを短時間で作成することが重要です。
ユーザー検証を行い、改善点を見つけます。ユーザー検証ではインタビューを行い、その様子を別室で観察することをおすすめします。観察を行う際は、気づいた点を付箋でメモをしましょう。
インタビューの情報や観察をした際の付箋などを分類、パターン化することで課題や改善点を洗い出します。これが次のステップにつながるのです。
1回目のデザインスプリントで試作の課題が明らかになった場合は、2回目のデザインスプリントの機会を作り、試作と検証のプロセスを中心に回していきます。
2回目以降は5日間という期間にこだわるというよりも、いかに試作と検証を行うかに重点を置くようにしましょう。
デザインスプリントとデザインシンキングは言葉こそ似ていますが、デザインスプリントの方は実践からチームで学ぶフレームワーク、デザインシンキングは問題解決のためのマインドセットのことを指します。
つまり、デザインスプリントはデザインシンキングを行動に起こすための手法の1つと考えてよいでしょう。
合わせて読みたい>>デザインシンキングとは?DX時代におけるシステム開発の形
いかがでしたか。本日はデザインスプリントに関してどんなフレームワークなのか、具体的にどうプロセスを踏んでいけば良いのかなどを徹底解説していきました。
デザインスプリントはデザインシンキングを行動に起こすための重要な手法であり、5日間という短期間で集中して行うことが大切でしたね。
ぜひ今回紹介したデザインスプリントを取り入れてMVP開発を行ってみてはいかがでしょうか。
MVP開発を行うならベトナムオフショアがおすすめです。Dehaソリューションズでは、5年間に渡り、日本のクライアント様とベトナムオフショア開発を行ってきました。
AIを用いた画像処理システムの開発や、スマホネイティブアプリ開発など、様々開発実績があります。
デザインスプリントやMVP開発に興味がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
システム開発の現場では、「納期が守れない」「コストが膨らむ」「品質にばらつきがある」といった課題が常に発生します。 こうした問題の根底にあるのが、QCD(Quality・Cost・Delivery)のバランスです。 QCDは製造業を中心に使われてきた概念ですが、現在ではシステム開発やITプロジェクトの世界でも不可欠な管理指標として定着しています。 この記事では、QCDの意味とそれぞれの要素がプロジェクトに与える影響、さらに現代的な最適化の方法までを詳しく解説します。 システム開発を行いたい方 QCDについて知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム開発のQCDについて丸わかりですよ。 QCDとは何か──システム開発を支える3本柱 まずはQCDの各要素について詳しく見ていきましょう。 Quality(品質) 品質とは、システムが要求仕様を正確に満たし、安定して動作することを指します。ここでいう安定性とは、想定外の入力や負荷にも耐え、継続的に正しい処理を行えることを意味します。 また性能面では、レスポンスの速度や処理効率、同時接続数への対応力などが評価されます。ユーザビリティは操作のしやすさや直感的なインターフェースを含み、セキュリティは不正アクセスや情報漏えいを防ぐ仕組みを指します。 さらに、保守性や拡張性も品質の重要な要素であり、将来的な機能追加や変更に対応できる設計であるかも考慮されます。 品質が低い場合、ユーザーの信頼を失うだけでなく、後工程での手戻り作業や修正工数が増大し、結果として開発コストや納期に大きな影響を与えます。…
システム開発の現場では、プロジェクトの進め方として「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」が広く知られています。 どちらも目的は同じ──高品質なシステムを納期内に完成させることですが、そのアプローチはまったく異なります。 この記事では、特に「リスク」と「スピード」という2つの視点から両者を徹底比較し、それぞれの長所・短所、そしてどんなプロジェクトに向いているかを解説します。 アジャイル開発やウォーターフォール開発の違いを知りたい方 社内のIT人材が不足している方 システム化開発を行いたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばアジャイル開発とウォーターフォール開発のそれぞれの特徴が丸わかりですよ。 ウォーターフォール開発とは ウォーターフォール開発(Waterfall Model)は、上流から下流へと「滝のように」工程が流れる開発手法です。 要件定義 → 設計 → 実装…
システム開発の現場では、「ウォーターフォール開発」や「アジャイル開発」といった言葉をよく耳にします。 その中でもウォーターフォール開は、最も古くから使われている伝統的な開発手法の一つです。 この記事では、ウォーターフォール開発の流れ、特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。 システム開発を行いたい方 ウォーターフォール開発のメリットデメリット知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばウォーターフォール開発の進め方や特徴が丸わかりですよ。 (more…)
製品やシステムの開発においてデモは、単なる機能紹介ではなく、顧客との信頼構築・製品改善・市場理解のすべてを支える重要なプロセスです。 特にAI技術が進化した現在、従来型のデモ手法では捉えきれない顧客のニーズを可視化し、より精密に対応するための「次世代型デモ」が求められています。 この記事では、DEHAが提供するAI活用型デモソリューション「SmartDemo」を中心に、システムデモの意義とその効果を詳しく解説します。 AIのデモンストレーションが気になる方 デモンストレーションの活用方法が気になる方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデモがもたらす効果が丸わかりですよ。 (more…)
「リーンスタートアップ」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 従来のように「時間と資金をかけて完璧な製品を作る」方法では、変化の激しい現代の市場に対応しづらくなっています。 そんな中、少ないリソースで、素早く学び、改善しながら成功確率を高める方法論として注目を集めているのが、リーンスタートアップ・フレームワークです。 この記事では、リーンスタートアップの基本的な考え方から、実際に事業計画へ落とし込むための手順までをわかりやすく解説します。 リーンスタートアップ・フレームワークについて気になる方 事業計画の書き方についてお悩みの方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばリーンスタートアップ・フレームワークの概要がわかるだけでなく、実践方法も丸わかりですよ。 (more…)
システム開発の現場では、「納期に間に合わない」「仕様変更が頻発して混乱する」「優先順位が曖昧でチームが迷走する」といった課題が少なくありません。 これらの多くは、プロジェクトの全体像の欠如に起因しています。 開発プロジェクトを成功に導くためには、関係者全員が同じゴールと進行方向を共有することが欠かせません。 そのための強力なツールが「システム開発ロードマップ(Development Roadmap)」です。 そこでこの記事では、ロードマップの必要性、作成の手順、そして実務で役立つコツを詳しく解説します。 システム開発をしたい方 社内のIT人材が不足している方 効率よくプロジェクト管理を行いたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばプロジェクト管理のコツがわかりますよ。 システム開発ロードマップとは システム開発ロードマップとは、開発プロジェクトの全体像を時系列で可視化した計画図のことです。単なるスケジュール表ではなく、以下のような情報を統合的にまとめた「戦略的な地図」です。 開発の目的・ゴール 主要なマイルストーン(例:要件定義完了、テスト開始、リリース予定日) フェーズごとの作業内容…