日本企業は近年、ベトナム人をはじめとする、外国人労働者の雇用が進んでいます。
少子高齢化が進み、若者を中心とする労働力の不足が背景にあります。
特に、いわゆる「3K(きつい、汚い、危険)」と呼ばれる、建設現場や運輸・倉庫業、また、低賃金で過酷な労働を強いられる飲食業、情報サービス業などの現場では、こうした人手不足を背景して外国人労働者の雇用が進んでいるのです。
この記事ではこうした現状についてや、ベトナム人を採用する際に気を付けるべき点について解説しています。
・外国人労働者を採用しようか迷っている方
・人材不足でお悩みの方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナム人雇用の実態を知ることができますよ。
厚生労働省が発表している外国人雇用情報(平成30年10月現在)をみると、日本で働く外国人全体では約146万人(前年度比約18万人増)で、ベトナム人労働者はそのうちの21.7%を占め、中国人中国人(26.6%)に次いで第二位の存在です。
なぜ日本ではベトナム人労働者が増えているのでしょうか。ここではその理由を紐解きます。
日本政府が奨励する外国人技能修習正は、すでに約40万人にものぼり、その中でトップを占めるのがベトナム人です。
親日国でもあり、日本に強い憧れを持つ若者が多いベトナム。
そうした若者の希望を果たすための、架け橋となる機能を担っているのが、学校教育です。
ベトナムでは、多くの大学が、日本語を第一外国語として授業カリキュラムに取り入れています。
日本に行きたい、あるいは日系企業で働きたい、また、何らかの形で日本に携わる仕事をしたい、という学生の多くが、大学で日本語を学んでいます。
そして、いわゆる「N1」とか「N2」と呼ばれる、日本語の上位レベル資格を取得します。
そしてまた、ベトナム人特有の国民性が、多くの日本企業から評価されています。
ベトナム人の主な長所は、勤勉で真面目、親日で日本企業や製品・文化などへの評価や憧れが強い、日本語を学んで高いコミュニケーションを有している、性格が素直で与えられた仕事は手を抜かずきちんと遂行する、和を尊び協調性が豊富、学習意欲や向上心が強い、などなど、多く挙げられます。
ベトナム人を採用する日本企業側も、こうしたベトナム人の長所を理解・評価し、貴重な戦力として彼らを採用しています。
ベトナム人の大学進学率は約20%程度と、決して高くありません。
しかし一方、大学に進学し、中でも「エリート」と呼ばれ、ベトナムでも最上位の有名大学として知られる、ハノイ工科大学、ベトナム国家大学、ホーチミン市工科大学、ダナン大学といった大学を卒業する若者の間でも、日本に対する興味と憧れが強いため、日本企業は、最優秀なベトナム人を採用することが可能です。
特に、IT系企業など、技術系人材を必要とする日本の中小企業にあっては、日本国内でトップレベルの学生を採用することが困難なため、こうしたベトナムの工学系大学の人材を獲得する企業が増大しています。
こうした、非常に多くの長所と能力を備えたベトナム人労働者ですが、日本企業が彼らを採用・雇用するにあたっての問題点もあります。
ビザの取得に当たっては、申請書類を整えたりといった作業が煩雑なため、専門知識を持たない企業は外部の専門機関に委託する場合が多いようです。
また、雇用後も、ビザの更新が必要になりますが、取得時と同様に手続きが必要です。
次に、本人の人柄や能力を測る難しさもあります。
当然ながら、ベトナム現地で候補者を面談する際は、初期段階では本人とのやりとりやコンタクトの機会が限定されます。
限られたタイミングでの面談では、本人の緊張であったり、会話レベル測定が十分にできなかったりという状況なので、履歴書以外の背景や人柄などを、全て把握するのが難しい現実があります。
そして、採用後、実際に日本で就労する段階では、日常における「言葉の壁」が問題となります。
彼らベトナム人労働者と仕事を行う上で、日本人とのコミュニケーションは非常に重要なポイントです。
特に、IT企業や技術系企業では、専門的な用語や知識を要する会話が多く、お互いに努力や工夫をする必要があります。
面接から採用までの段階で彼らの日本語能力を測る指標としては、上述した日本語能力「Nレベル」が基準となります。
最上位であるN1、もしくはそれに次ぐレベルのN2を取得している候補者を採用するのが目安となりますが、取得者は少ないので、個々の配属現場などの特性により、N3やN4といったレベルの採用もあるでしょう。
ベトナム人の能力や長所、そして雇用にあたっての問題点などについてみてきました。
ベトナム現地で候補者を採用する場合、あるいは既に日本に在留するベトナム人を採用する場合、それぞれあると思います。
どちらの場合でも、優秀な候補者を採用し、長期にわたって就労を続けさせるには、やはり個々人の能力をしっかりと見極め、それぞれの能力や経験・資質に見合った、適正な報酬を支払うことが大切です。
そして、ベトナム人に対する差別や偏見、いじめなどは厳に慎むのは当然ですが、日本人社員や管理者との融合を図り、彼らの将来に対する明確なキャリアプランを策定するのも重要です。
ベトナム人は高い向上心と研究心を有しています。
彼らの能力を十分に活かし、成果に応じたやりがいのある仕事を共有することが大切です。
dehaソリューションズではベトナムオフショアによって低コストで迅速な開発をサポートしてきました。
数多くの案件を開発してきたdehaだからこその開発サポートが行えます。開発相談や無料お見積り相談など気になった方はこちらからお問い合わせください。
現代のビジネス環境では、迅速な意思決定と効率的な業務運営が求められます。その中で、企業の業務プロセスをデジタル化するために、カスタムアプリの開発が重要な役割を果たしています。 しかし、従来のアプリ開発は多くの時間とリソースを必要とし、専門的なプログラミングスキルを持つエンジニアが必要です。 この課題を解決する手段として注目されているのが、「ローコード」開発です。 この記事ではそんなローコード開発に関して、代表的なツールMicrosoft PowerAppsについて解説していきたいと思います。 Microsoft PowerAppsが気になっている方 ローコード開発を行いたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばローコード開発で人気のMicrosoft PowerAppsについてその特徴が丸わかりですよ。 (more…)
近年、AI技術の進展とともに、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進が急務とされ、多くの企業がAIソリューションの開発を進めています。 オフショア開発におけるAIプロジェクトは、技術的な知見と効率的な体制が求められます。 この記事では、DEHAソリューションズでのAI開発事例について紹介し、それぞれのプロジェクトで実現されたユニークな機能や開発体制についてまとめます。 オフショア開発に興味がある方 AI開発を行いたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAI開発での具体的な事例が丸わかりですよ。 (more…)
2024年現在、米中摩擦や新型コロナウイルスによるサプライチェーン混乱の影響を受け、製造業の生産拠点としてASEAN地域の需要が急速に増加しています。 その中でも特に注目されるのが、安価な労働力と豊富な人材を持つベトナムです。日系企業はこうした環境を活用し、積極的にベトナムへの進出を進めています。 しかし同時に、ASEAN域内では人件費上昇や人材確保の難しさといった課題も浮上しており、それに対応するために製造現場の自動化やDX化への関心が高まっています。 そこでここではそんなベトナムのDX化について、現状をお伝えしていきたいと思います。 ベトナム進出をお考えの方 ベトナムのDX化に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナム進出の日系企業のDX化の現状がわかるのはもちろん、今後の予測も分かりますよ。 (more…)
近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で、ITインフラの老朽化問題も無視できなくなってきました。 レガシーシステムから新しいプラットフォームへの移行、特に.NETなどの最新フレームワークを用いたマイグレーションは、ビジネスの成長に不可欠です。 しかし、こうしたマイグレーションにはコストやリソースの確保が難しいという課題も付きまといます。ここで注目されるのがオフショア開発の活用です。 この記事では、そんな.NETによるマイグレーション開発をオフショアで実施するメリットについて詳しく解説します。 オフショア開発に興味がある方 .NETでマイグレーション開発を行いたいとお考えの方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば.NETでのマイグレーション開発をオフショア開発で行うメリットはもちろん、注意点なども丸わかりですよ。 (more…)
近年、企業における生成AIの導入が進んでいますが、その中でも注目を集めるのがAIアシスタントです。 弊社のBIZASKは、OpenAIの技術を基盤にした法人向け生成AIチャットボットサービスで、企業の業務効率化を強力に支援します。 この記事では、BIZASKの特徴や料金プランについて詳しく解説します。 生成AIアシスタントサービスが気になる方 業務効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばBIZASKの特徴が丸わかりですよ。 (more…)
クラウド型販売管理システムは、企業の販売プロセスを効率的に管理・最適化するためのソリューションで、クラウド上で提供されるのが特徴です。 従来のオンプレミス型システムとは異なり、初期投資を抑え、運用コストを削減しながらも、常に最新の機能とセキュリティ対策を利用できる点が魅力です。 この記事では、クラウド型販売管理システムのメリットと導入のポイントについて詳しく解説します。 クラウド型販売管理システムに興味がある方 販売業務を行なっている方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばクラウド型販売管理システムに関して、そのメリットなども丸わかりですよ。 (more…)