Androidアプリを開発する際によく利用される言語として、javaとKotlinがあります。どちらもセキュリティ面に強く人気がありますが、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。
そこでこの記事ではjavaとKotlinについて、希少性や年収、求人数など徹底比較していこうと思います。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばどちらの言語を勉強すればいいのか、どちらの言語で開発するのがおすすめなのかなどAndroidアプリ開発に重要な情報が丸わかりですよ。
javaは世界中の基幹システムで利用されているプログラミング言語です。習得したい言語として1位を記録するほどに実績のある言語です。
javaはjava内の仮想マシン上で実行される仕組みになっているため、ハードウェアやOSに依存されないというメリットがあります。
そのため、Androidアプリ開発はもちろん、業務システムなどにも多く利用されています。javaを習得すれば幅広いシステム開発を行うことができるのです。さらにセキュリティ性の高いプログラムの実現可能なのです。
また、javaには豊富なライブラリがあります。例えば画像処理にはOpenCV、CSVの読み込みにはSuper CSV、クラスオブジェクトとJSONデータとの変換にはJacksonなどなど。
java はOSに依存しないためさまざまなサービスで利用されています。有名なサービスで言うと以下の通りです。
セキュリティ性の高いプログラミング言語であることから、javaはみずほ銀行の勘定系システムや三菱UFJ銀行の市場系取引のリスク計算システムなど多くの金融機関のシステム開発にも利用されています。
KotlinはJetBrains社で開発された、オブジェクト指向プログラミング言語です。
javaとプラットフォーム非依存性を保ちつつ、より簡単に書けるように現代的な言語仕様が多く取り入れられています。
javaのソースコードをそのままKotlin内で利用することができます。もちろんKotlinのコードをjavaに変換することも可能です。
そのため、javaを利用していた企業がKotlinに移行するのも、そこまで難しくはありません。
2017年に正式なAndroidアプリの開発言語として選定された新しい言語でもあるため、書きやすい文法的な工夫がされています。
Kotlinは主にアプリ開発の場面で利用されることが多いですが、ニュースサイト等のWebサービスも構築が可能です。
javaとkotlinを比較すると以下のようになります。それぞれの項目について解説していきます。
| 希少性 | 難易度 | 開発速度 | コンパイル時間 | 拡張機能 | 年収 | 求人数 | |
| java | 低い | 普通 | kotliに比べると遅い | ほぼ同じ | サポートなし | 高い | 多い |
| kotli | 高い | 易しい | javaに比べ速い | ほぼ同じ | サポートあり | 高い | 普通 |
javaは世界中で多くの人が利用している言語である一方、Kotlinは比較的新しい言語でもあるため学習者がjavaに比べると少ないのが特徴です。
もちろん注目の言語ということもあって使用するエンジニアも急速に拡大はしているものの、まだまだ希少性は高く、Kotlinを書ける人材は重宝されます。
まだまだ求人数は少ないですが、アメリカではjavaを越す勢いとなっています。日本でもjavaにかわる言語になることでしょう。
難易度の違いに注目すると、Kotlinの方が簡潔に記述することができます。
Kotlinはもともとjavaをより簡単にするために作られた言語です。
Kotlinとjavaで同じ処理を行う場合、Kotlinはjavaよりもコード数を少なく済む場合が多くあります。
またjavaではNullというエラーが多く出てしまうといったような問題がありますが、Kotlinはその問題にも対応していて、より安全になるように設計がされています。
同様のプログラムを開発する場合、Kotlinの方がコードの量をはるかに少なくすることができます。
そのため、エラーが起きても最小限に抑えることができ、開発速度を上げることができます。
しかし、javaはタスクの解決策を見つけるのがKotlinよりも簡単なため、コーディング速度はそれほど大きな違いはありません。
Kotlinとjavaはバイトコード構造が類似しているため、ほぼ同じ速度で実行されます。
しかし、Kotlinのサポートにより、ラムダを使用するコードはjavaよりも高速に実行することができます。
Kotlinは、拡張機能やスマートキャスト、関数型プログラミングなど多くの機能をもたらすことができます。
一方、javaは拡張機能をサポートしていません。既存のクラスの機能を拡張することはできますが、プロセスに時間がかかってしまいます。
javaエンジニアの平均年収は約523万円と言われています。一方Kotlinは平均469万円。エンジニア全体の平均と比べてもどちらも高いことがわかりますね。
Kotlinはjavaと比べると新しい言語であるため案件はまだ多くはありません。実際求人サイトindeedで検索すると、javaの案件数は313,772件ヒットしましたが、Kotlinは47,689件でした。(2022年10月現在)
先ほども言ったように、Kotlinはアメリカではすでに一般的な言語になっているため、求人数は増えていくでしょう。
いかがでしたか。本日はjavaとKotlinに関して徹底比較をしていきました。
比較してみると、Kotlinはjavaよりも開発スピードが速く難易度も低いことがわかりました。その一方で、Kotlinはまだまだ希少性は高いのが現状です。
そこでKotlinやjavaを利用したAndroidアプリ開発を行いたいと思っているのであれば、オフショア開発をおすすめします。
オフショア開発は優秀な海外の人材を国内人材よりも低いコストで委託することができます。
日本では人材を雇うのが難しい言語でも海外であれば問題ありません。
dehaでは、5年ほど前から、ベトナムオフショア開発を行っています。
本日紹介したようなAndroidアプリ開発に関しても確かな実績があります。高品質の開発を低価格で実現したいと思っている方、無料で見積もりいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
ソフトウェア開発において、品質の確保はプロジェクト成功の最重要テーマの一つです。 市場のニーズは高度化し、リリースサイクルは短期化し、開発チームの構成は複雑化しています。このような状況の中で注目されているのが TQA(Technical Quality Assurance:技術品質保証) です。 TQAは従来のQAと異なり、単にテスト工程で不具合を検出するだけではなく、開発工程全体の技術的な品質を可視化し改善するという役割を担います。 この記事では、TQAとは何か、その役割から導入メリットまで詳しく解説します。 TQAが気になる方 TQAの開発プロセスが気になる方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばTQAとは何かがわかるのはもちろん、導入メリットもわかりますよ。 TQA(技術品質保証)とは? TQAとは、技術的視点から開発プロセス全体の品質を管理・保証する取り組みを指します。従来のQA(Quality Assurance)が主に「プロセス管理」や「テスト計画・品質基準の策定」を担当していたのに対し、TQAはさらに踏み込んで、…
近年、システム開発・建設・製造・マーケティングなど、あらゆる分野でプロジェクトの複雑化が進んでいます。 市場の変化は速く、顧客の期待値も高まり続けるなか、企業に求められるのは「限られたコストと期間で、高い品質を確保した成果物を提供すること」です。 しかし実際には、品質のばらつき、手戻り、要件の理解不足、工程管理の不徹底などにより、多くのプロジェクトが計画どおりに進まず、結果的にコスト増や納期遅延という課題を抱えています。 こうした背景から注目されているのが プロジェクト品質管理サービス です。専門家による品質管理プロセスの整備・運用支援を通じて、プロジェクト全体の成功確率を高めるサービスとして、大企業から中小企業まで導入が広がっています。 この記事では、プロジェクト品質管理サービスの概要、必要性、導入メリット、サービス内容、実際の運用プロセスまでを詳しく解説します。 品質管理にお悩みの方 プロジェクト品質管理システムに興味がある方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事になっています。これを読めば、品質問題で悩んでいる組織やプロジェクトリーダーにとって、具体的な改善ヒントとなる内容がわかりますよ。 プロジェクト品質管理サービスとは? プロジェクト品質管理サービスとは、外部の専門チームやコンサルタントが、企業のプロジェクトにおける品質管理プロセスを整備し、品質向上やリスク低減を支援するサービスです。主に以下のような内容が提供されます。 品質基準・品質計画の策定 プロジェクト管理プロセスの構築・改善…
近年、企業や教育機関、自治体を中心に「生成AIチャットボット」の導入が一気に広がっています。 ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)が急速に発展したことで、これまでのチャットボットでは実現できなかった高度な対話や柔軟な問題解決が可能になりました。 しかし、「生成AIチャットボット」と「従来型のチャットボット」は何が違うのか、具体的に説明できる人は意外と多くありません。 本記事では、両者の仕組みや特性、メリット・デメリット、そして導入時のポイントまで分かりやすく解説しています。 生成AIに興味がある方 チャットボットを導入したい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば生成AIチャットボットが、従来と比べてどう違うのかが丸わかりですよ。 チャットボットとは何か? チャットボットとは、ユーザーとの会話を自動で行うプログラムのことです。 ウェブサイトの問い合わせ窓口やアプリ内のサポート、コールセンターの一次対応など、さまざまな場所で活用されています。 従来のチャットボットは、多くの場合「ルールベース型」「FAQ型」「シナリオ型」と呼ばれる仕組みで動いていました。 これは、あらかじめ作成された回答やシナリオに沿って、決められたパターンの会話を実行する仕組みです。 一方、生成AIチャットボットは、文章を理解し、新たな文章を自動生成する能力を持つ「大規模言語モデル(LLM)」によって動作します。 これにより、従来型とはまったく異なる会話体験を提供できるようになりました。…
いま、ソフトウェア開発の現場で“静かな革命”が起きています。それは、AIがエンジニアの相棒としてコーディングを支援する時代の到来です。 「AIがコードを書くなんて、まだ先の話」と思われていたのはもう過去のこと。今ではAIが自然言語での指示を理解し、数秒でプログラムを提案・修正してくれるのが当たり前になりました。 その結果、開発スピードが従来の3倍に向上したという事例も続々と報告されています。 この記事では、AIがどのようにしてコーディングを効率化し、開発現場を変えているのかを具体的に解説します。 開発をしたい方 コーディングの効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばコーディングにAIを活用する方法が丸わかりですよ。 コーディング現場の課題と限界 ソフトウェア開発の現場では、長年にわたって「納期の短縮」「品質の維持」「コスト削減」という三大課題がエンジニアを悩ませてきました。 近年では、ビジネス環境の変化がますます激しくなり、リリースサイクルの短期化が当たり前になっています。 特にWebサービスやモバイルアプリ開発の世界では、「スピードこそ競争力」と言われるほど、開発速度が事業の成否を左右します。 しかし、スピードを優先すれば品質が犠牲になり、品質を重視すれば納期が延びる――このジレンマに多くの開発チームが直面してきました。 加えて、エンジニアの人手不足は深刻であり、教育やナレッジ共有に割く時間も限られています。 限られたリソースでいかに生産性を高めるかが、開発現場における共通のテーマとなっています。…
システム開発において最も重要であり、同時に最も難しい工程は何でしょうか。 多くのプロジェクトで共通して挙げられるのが 「要件定義」 です。 要求が曖昧なままプロジェクトが進むと、後工程での手戻りが一気に増え、QCD(品質・コスト・納期)は簡単に崩壊します。 実際に、プロジェクトが失敗する原因の6〜7割は、この初期工程である要件定義に起因すると言われています。それほど、要件定義は重要かつリスクの高いフェーズなのです。 しかし近年、AI技術の急速な進化により、従来の要件定義で「時間がかかる」「認識が揃わない」「情報が不足している」といった課題に対し、新たな解決策が生まれています。 この記事では、要件定義フェーズで頻発する7つの課題を取り上げ、それらをAIを活用してどのように改善できるのかを、具体例を交えて解説します。 要件定義フェーズでお悩みの方 AIを活用して開発効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば要件定義で起こりうる問題とそれを解決する方法がわかりますよ。 問題1:要求が曖昧で担当者ごとに認識がズレる 要件定義で最初に直面する課題が「要求の曖昧さ」です。 ユーザー自身が課題を把握していても、機能としてどのように落とし込むべきか正確に説明できないケースは非常に多いです。…
システム開発の現場では、「納期が守れない」「コストが膨らむ」「品質にばらつきがある」といった課題が常に発生します。 こうした問題の根底にあるのが、QCD(Quality・Cost・Delivery)のバランスです。 QCDは製造業を中心に使われてきた概念ですが、現在ではシステム開発やITプロジェクトの世界でも不可欠な管理指標として定着しています。 この記事では、QCDの意味とそれぞれの要素がプロジェクトに与える影響、さらに現代的な最適化の方法までを詳しく解説します。 システム開発を行いたい方 QCDについて知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム開発のQCDについて丸わかりですよ。 (more…)