コラム

ベトナム駐在員の休日

はじめに

筆者もベトナム(ホーチミン:HCMC)に駐在経験がありますが、駐在員にとって、休日の過ごし方はとても重要です。

駐在員は、家族帯同の場合と単身赴任の場合に大別されますが、筆者は単身赴任でした。

お子様が小さい場合などは家族帯同が多く、それ以外の場合は単身赴任が多い、というのが一般的でしょうか。

では、ベトナムの休日事情と、駐在員の休日についてみていきましょう。

ベトナムの休日事情

ベトナムの休日ですが、筆者が所属する企業は専門商社なので、基本的には毎週土日は休みです。

ところが、ベトナムに進出している日系企業の約半数を占める製造業などでは、土曜日が隔週稼動、場合によっては土曜日全稼動という工場も多くあります。

そうした企業では、管理者の立場で赴任している駐在員は、当然土曜出勤となります。

続いて、ベトナムの祝日ですが、前にも書いたように、ベトナムの祝日は大規模な旧正月のお休み(テト)を含め、年間わずか10日ほどしかありません。

日本の祝日は大体年間17日程度ですから、更に土曜日の稼動も考慮すると、ベトナムの休日は、日本より年間でおよそ30日ほども少ない計算となります。

ですから、心身ともにリフレッシュして休日を充実させることは、ただでさえ何かとストレスの多い海外生活にあって、非常に大切なポイントなのです。

駐在員の休日

日本に比べて日数の少ない休日を、いかに充実して過ごすか。

様々な観点から、そして筆者の経験からお話していきましょう。

休日の代名詞:ゴルフ

駐在員の休日の代名詞といえば、やはりゴルフですね。

ベトナムは南北に長い国で、北部に首都ハノイと工業都市ハイフォン、中部にダナン、そして南部の商都ホーチミン(HCMC)があります。

気候もかなり違っていて、北部は四季があり、南部は常夏といっていいでしょう。

ゴルフスポットとして年間を通して楽しめるのはホーチミンだといえます。

一方、季節を選んでナイスシーズンに狙いを定めれば、ハノイやダナンの上級コースを楽しむのも一興です。

ベトナムでのプレー代金は、ツアーを利用した場合、平日が日本円で1万5千円から2万円、休日は2万円から3万円が相場のようです。

これは、パブリックコースであれば4000円~5000円程度でプレーできるヤンゴンやクアラルンプールと比べると、やや割高感がありますので、お財布が気になる方はご注意ください。

食事

駐在員の休日の楽しみは、やはり何といっても、のんびりと食事やショッピングを楽しむことではないでしょうか。

まずは食事ですが、筆者の駐在したHCMCでは、市内中心部(1区)に、あの有名な日本人街(レタントン地区の「ヘム」と呼ばれる一角です)があり、日本人駐在員のみならず、世界中から観光客が足を運ぶ、一大スポットです。

ヘムには、100件を超える様々な日本人向けのお店が林立しています。

カウンターバーやスナックのようなお店も所狭しと並んでおり、周辺には居酒屋やラーメン店、小料理店などの飲食店も多数出店しており、夜の20時を過ぎると、日本人の駐在員や観光客が多く集まって、活気に溢れてきます(笑)。

こうした特別スポットで、駐在員としては、まずはじめに居酒屋や小料理店で食事をして、周辺のバーで再び飲んで仕上げる、という流れでしょうか。

もちろん、こうした特殊なスポットに出掛けなくても、ハノイやダナンといった大都市にも大規模なフードコートやレストランが溢れています。

地元の定番であるフォー(お米の麺)や、バインミー(フランスパンに食材を詰めた、とても美味しいファストフードです)といった軽食から、しっかりとした多国籍の料理まで、なんでも味わうことができます。

筆者も駐在中にひとしきり実感しましたが、ベトナムは本当に豊かな食文化に恵まれた国です。

グルメ駐在員にとっては楽園でしょう。

ショッピング

ハノイ・ダナンやHCMCには、日本の大手デパートやスーパーも大規模に進出しています。

ちょっと近くで小物や日用品を買出しに行く場合でも、大手コンビニがたくさん出店しています。

ですから、買い物にも全く不自由ありませんし、大抵のものは現地で調達できます。

お洒落なブティックやブランド店も、主要都市中心部にはひととおりそろっています。

日用品や食材、衣類などもリーズナブルな値段で買えますので、気軽な市内観光(名所もたくさんあります)がてら、散歩をしならがお買い物も楽しいです。

あと、HCMCにはベンタン市場という、これも数百店、いやそれ以上も集結したような、猥雑でごった返した買い物名所があります。

食材から衣類、日用品その他、何でも揃っていますが、決して売値で買ってはいけません。

個別に交渉して、必ず「値切る」こと。

この交渉が醍醐味で、やみつきになる同僚もいました。

ベトナム滞在を実感する瞬間でもあります。

是非お試しください。

その他(リラグゼーションなど)

その他、リラグゼーションとして、疲れを癒すマッサージなども人気です。

休日で心身をリフレッシュした仕上げに、マッサージで元気回復、明日からの仕事に備えましょう。

まとめ

駐在員の休日についてお話してきました。

筆者は単身赴任だったため、どうしても単身者向けのレポートが中心となってしまいましたが、家族帯同者も、素敵で高級感あふれるコンドミニアムに住み、学校や医療施設も充実した中でベトナムライフを満喫しています。

様々な面で、まず大きな不安はない国です。

どうか、安心して赴任していただきたいものです。

著者プロフィール

ペンネーム:トビウオ

マレーシア(KL)在住 海外経験はこの他にヤンゴン(2回)、ホーチミン、海外40都市への出張経験があります。 早稲田大学政治経済学部卒業 大手通信会社~大手調査会社のヘッド~ITベンダー等を経験しています。

Van Nguyen

Recent Posts

プロジェクト品質管理サービスとは?重要性とプロセスを解説

近年、システム開発・建設・製造・マーケティングなど、あらゆる分野でプロジェクトの複雑化が進んでいます。 市場の変化は速く、顧客の期待値も高まり続けるなか、企業に求められるのは「限られたコストと期間で、高い品質を確保した成果物を提供すること」です。 しかし実際には、品質のばらつき、手戻り、要件の理解不足、工程管理の不徹底などにより、多くのプロジェクトが計画どおりに進まず、結果的にコスト増や納期遅延という課題を抱えています。 こうした背景から注目されているのが プロジェクト品質管理サービス です。専門家による品質管理プロセスの整備・運用支援を通じて、プロジェクト全体の成功確率を高めるサービスとして、大企業から中小企業まで導入が広がっています。 この記事では、プロジェクト品質管理サービスの概要、必要性、導入メリット、サービス内容、実際の運用プロセスまでを詳しく解説します。 品質管理にお悩みの方 プロジェクト品質管理システムに興味がある方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事になっています。これを読めば、品質問題で悩んでいる組織やプロジェクトリーダーにとって、具体的な改善ヒントとなる内容がわかりますよ。 プロジェクト品質管理サービスとは? プロジェクト品質管理サービスとは、外部の専門チームやコンサルタントが、企業のプロジェクトにおける品質管理プロセスを整備し、品質向上やリスク低減を支援するサービスです。主に以下のような内容が提供されます。 品質基準・品質計画の策定 プロジェクト管理プロセスの構築・改善…

2 days ago

生成AIチャットボットは?従来のチャットボットの違い

近年、企業や教育機関、自治体を中心に「生成AIチャットボット」の導入が一気に広がっています。 ChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)が急速に発展したことで、これまでのチャットボットでは実現できなかった高度な対話や柔軟な問題解決が可能になりました。 しかし、「生成AIチャットボット」と「従来型のチャットボット」は何が違うのか、具体的に説明できる人は意外と多くありません。 本記事では、両者の仕組みや特性、メリット・デメリット、そして導入時のポイントまで分かりやすく解説しています。 生成AIに興味がある方 チャットボットを導入したい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば生成AIチャットボットが、従来と比べてどう違うのかが丸わかりですよ。 チャットボットとは何か? チャットボットとは、ユーザーとの会話を自動で行うプログラムのことです。 ウェブサイトの問い合わせ窓口やアプリ内のサポート、コールセンターの一次対応など、さまざまな場所で活用されています。 従来のチャットボットは、多くの場合「ルールベース型」「FAQ型」「シナリオ型」と呼ばれる仕組みで動いていました。 これは、あらかじめ作成された回答やシナリオに沿って、決められたパターンの会話を実行する仕組みです。 一方、生成AIチャットボットは、文章を理解し、新たな文章を自動生成する能力を持つ「大規模言語モデル(LLM)」によって動作します。 これにより、従来型とはまったく異なる会話体験を提供できるようになりました。…

5 days ago

AI活用でコーディングが効率化し、開発のスピード3倍アップ

いま、ソフトウェア開発の現場で“静かな革命”が起きています。それは、AIがエンジニアの相棒としてコーディングを支援する時代の到来です。 「AIがコードを書くなんて、まだ先の話」と思われていたのはもう過去のこと。今ではAIが自然言語での指示を理解し、数秒でプログラムを提案・修正してくれるのが当たり前になりました。 その結果、開発スピードが従来の3倍に向上したという事例も続々と報告されています。 この記事では、AIがどのようにしてコーディングを効率化し、開発現場を変えているのかを具体的に解説します。 開発をしたい方 コーディングの効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばコーディングにAIを活用する方法が丸わかりですよ。 コーディング現場の課題と限界 ソフトウェア開発の現場では、長年にわたって「納期の短縮」「品質の維持」「コスト削減」という三大課題がエンジニアを悩ませてきました。 近年では、ビジネス環境の変化がますます激しくなり、リリースサイクルの短期化が当たり前になっています。 特にWebサービスやモバイルアプリ開発の世界では、「スピードこそ競争力」と言われるほど、開発速度が事業の成否を左右します。 しかし、スピードを優先すれば品質が犠牲になり、品質を重視すれば納期が延びる――このジレンマに多くの開発チームが直面してきました。 加えて、エンジニアの人手不足は深刻であり、教育やナレッジ共有に割く時間も限られています。 限られたリソースでいかに生産性を高めるかが、開発現場における共通のテーマとなっています。…

2 weeks ago

要件定義フェーズをAI活用で解決する7つの問題と解決案

システム開発において最も重要であり、同時に最も難しい工程は何でしょうか。 多くのプロジェクトで共通して挙げられるのが 「要件定義」 です。 要求が曖昧なままプロジェクトが進むと、後工程での手戻りが一気に増え、QCD(品質・コスト・納期)は簡単に崩壊します。 実際に、プロジェクトが失敗する原因の6〜7割は、この初期工程である要件定義に起因すると言われています。それほど、要件定義は重要かつリスクの高いフェーズなのです。 しかし近年、AI技術の急速な進化により、従来の要件定義で「時間がかかる」「認識が揃わない」「情報が不足している」といった課題に対し、新たな解決策が生まれています。 この記事では、要件定義フェーズで頻発する7つの課題を取り上げ、それらをAIを活用してどのように改善できるのかを、具体例を交えて解説します。 要件定義フェーズでお悩みの方 AIを活用して開発効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば要件定義で起こりうる問題とそれを解決する方法がわかりますよ。 問題1:要求が曖昧で担当者ごとに認識がズレる 要件定義で最初に直面する課題が「要求の曖昧さ」です。 ユーザー自身が課題を把握していても、機能としてどのように落とし込むべきか正確に説明できないケースは非常に多いです。…

2 weeks ago

システム開発のQCDは?プロジェクト管理を最適化

システム開発の現場では、「納期が守れない」「コストが膨らむ」「品質にばらつきがある」といった課題が常に発生します。 こうした問題の根底にあるのが、QCD(Quality・Cost・Delivery)のバランスです。 QCDは製造業を中心に使われてきた概念ですが、現在ではシステム開発やITプロジェクトの世界でも不可欠な管理指標として定着しています。 この記事では、QCDの意味とそれぞれの要素がプロジェクトに与える影響、さらに現代的な最適化の方法までを詳しく解説します。 システム開発を行いたい方 QCDについて知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム開発のQCDについて丸わかりですよ。 (more…)

1 month ago

アジャイル開発とウォーターフォール開発でリスクとスピードを徹底比較

システム開発の現場では、プロジェクトの進め方として「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」が広く知られています。 どちらも目的は同じ──高品質なシステムを納期内に完成させることですが、そのアプローチはまったく異なります。 この記事では、特に「リスク」と「スピード」という2つの視点から両者を徹底比較し、それぞれの長所・短所、そしてどんなプロジェクトに向いているかを解説します。 アジャイル開発やウォーターフォール開発の違いを知りたい方 社内のIT人材が不足している方 システム化開発を行いたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばアジャイル開発とウォーターフォール開発のそれぞれの特徴が丸わかりですよ。 (more…)

1 month ago