オープンソースのフレームワークHibernateは、オブジェクト指向のドメインモデルを関係データベースにマッピングするためのフレームワークです。
今まで複雑で手間がかかっていたプログラムのデータアクセスを、O/Rマッピングによって効率化できるようになったのです。
この記事ではそんなHibernateについてどんな特徴があるのか、メリットは何なのかなど徹底解説していきます。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばHibernateがどんなフレームワークなのか、どう言った時に使えるのかなど丸わかりですよ。
HibernateとはオープンソースのJavaのO/Rマッピングフレームワークです。オブジェクト指向のドメインモデルを関係データベースにマッピングするためのフレームワークです。
オブジェクト指向言語で開発されたプログラムからデータベースへ読み書きの実行をする際。何度も同じことを書く必要がありましたが、Hibernateを利用すればそれが必要なくなります。
コード全体の記述量を減らすことができ、作業工程を削減することが可能です。
ベトナム人エンジニアの中でもSpring Boot 、Spring に続いて3番目のシェアを誇っています。
1 | Spring Boot | 45.92% |
2 | Spring | 43.37% |
3 | Hibernate | 14.03% |
4 | Struts | 11.17% |
5 | Vaadin | 3.87% |
合わせて読みたい>>ベトナムで圧倒的人気!JavaでのWeb開発に便利なSpring Bootとは?
Javaで構築したプログラムのデータアクセスを行う際、検索クエリによって取得したデータを分解してオブジェクトに組み立て直したり、データのアップデートやインサートの際にSQL文を構築する必要がありました。
これらの業務はアプリケーション構築の本来の目的とは別のものであるのにも関わらず、手間と時間がかかるため、エンジニアにとって大きなストレスとなっていました。
そこでO/Rマッピングが誕生したのです。
O/Rマッピングではリレーショナルデータベースのレコードをオブジェクトとして直接的に扱えるようにしたものです。
リレーショナルデータベースとは正規化を基本として登録処理や検索処理などを最適化するためにデータモデルが設計される考え方。一方、オブジェクト指向言語とは現世界にあるものに即した形でデータモデルを設計します。
O/Rマッピングを利用した場合、オブジェクトを「データベース更新メソッド」の引数に渡すため、SQLを組み立てるプログラムを記述する必要はありません。もし、データベースのカラムに変更があった場合もフィールドの追加を行うだけでよく、保存手続きのロジックに大きな変更は発生しません。
HibernateはSQLライクなHQLというクエリ言語を提供しています。HQLとSQLは非常に似たクエリ言語のため、新しく言語を覚え直す手間は必要ありません。
SQLの柔軟性や機能をそのままに、オブジェクト指向風に少しラップしただけの言語と言って良いでしょう。
HibernateはそんなHQLで、非常に柔軟な検索にも対応することが可能なのです。
Hibernateの設計や用途はシンプルなものであり、導入にそこまで負担がかかりません。
Javaを触ったことがあるエンジニアなら、それほど習得に時間をかけずに使い始めることが可能です。
JavaはC言語をベースに開発されたプログラミング言語で、Googleが開発に用いる三大言語(Java、C++、Python)の1つとしても知られています。多くのエンジニアが扱ったことがある有名な言語と言えます。
そもそもJavaはコンパイル言語であるため、処理スピードが速く安定しているという特徴があります。
その他の特徴に関しては下の記事を参考にしてくださいね。
合わせて読みたい>>今更聞けないJavaの特徴とは?メリット・デメリットも解説
Hibernateでは、次のようなモジュールが提供されています。
モジュール名 | 特徴 |
Hibernate ORM | (Hibernate4.1以前ではHibernate Coreとして 知られた)Java環境でO/Rマッピングを実現するコアモジュール。 |
Hibernate Search | Hibernateモデルに対するApache Luceneを使用した 全文検索機能を提供 |
Hibernate OGM | NoSQLデータストアへデータを格納するための拡張機能を提供 |
Hibernate Validator | モデルの検証を行う(JSR303:BeanValidatorの実装) |
Hibernate Tools | Hibernateを使用するためのコマンドラインツールとIDEプラグイン |
いかがでしたか。本日はオープンソースのJavaO/RマッピングフレームワークであるHibernateに関して、その特徴を紹介していきました。
HibernateはO/Rマッピングによって、リレーショナルデータベースのレコードをオブジェクトとして直接的に扱えるように。今まで必要だった面倒な作業を省略することができるようになりました。
このような特徴によって作業効率の向上が期待でき、複雑な処理を短縮できるためエンジニアのストレス軽減にも繋がります。
ぜひ気になった方はHibernateを導入してみてはいかがでしょうか。
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