システム開発

【徹底比較】Shopify(ショッピファイ)とMagentoの特徴は?かかる料金や費用もご紹介!

MagentoとShopifyはどちらも越境ECに向いている人気のECプラットフォームです。

Magentoは歴史が長く以前から人気がありますが、最近ではShopifyが流行しており、Magentoの最大の競争相手になってきています。

この記事では、MagentoとShopifyそれぞれの料金や費用などに着目してどちらがあなたのブランドに向いているか徹底比較しています。

「どんなサービスでECサイトを始めたらいいかわからない」

「ECサイト作成サービスって違いがあるの?」

これらの疑問が解決できる内容になっています。

MagentoとShopify

Magentoとはオープンソースの、ECサイト作成方法です。無料でECサイトを作成できることから、世界でもトップクラスの知名度を持つオープンソースとなっています。

一方、Shopifyは世界175カ国、100万店舗以上で利用されている世界シェアNo1のECプラットフォームです。

Magentoとは違いShopifyはASPなので、カスタマイズ性に富んでいるといった特徴があります。

これらの機能面に着目した記事はこちらになります。気になる方は合わせてチェックして下さい。

MagentoとShopifyの料金・費用

Eプラットフォーム選択を検討する際に、コストは重要です。MagentoとShopifyそれぞれの費用について詳しく見ていきましょう。

Magentoにかかる料金・費用

Magentoを利用した版によってライセンス費用が異なります。

Magento コミュニティ版は無料で利用できます。

ただし、サイトが構築・運用のため、他の費用(ホスティングソリューションとドメイン、サーバーの料金など)を支払う必要があります。

通常サイトを維持すると、シェアされたホスティング料金が約20〜150ドルほど、専用サーバー料金が約500〜800ドルほど発生します。

Magentoビジネス版の場合は、ライセンスの費用が年額 22,000~125,000ドルからで、Cloudとなるため必要がないです。また、サイトを構築・運用のため、開発エンジニアが必要となります。その分、自社のニーズによって、費用が異なります。

Shopifyにかかる料金・費用

Shopifyは14日間無料体験を提供しています。

そして、それぞれのプランの費用は以下の通りです。

また、Shopify Plusプランは、中規模から大手企業向けに導入されており、月額2,000ドル〜です。

特に、上述のプランが無制限の商品、無料SSL証明書、無料のホスティング・ドメインを含みます。

MagentoとShopifyの決済手数料について

Magentoを活用する場合、お支払い方法によって、取引手数料が異なります。

Shopifyでは、Shopifyペイメントした際の決済手数料が以下の通り発生します。

MagentoとShopifyのマーケティング

HubspotのCMO、JoeChernov氏は「良いマーケティングは会社を良く見せる。最も優れたマーケティングは顧客をよく感じさせる」と述べました。

上述のとおり、オンライン販売ではより多く商品が売られるようにマーケットツール・性能を最適化することが必要不可欠なのです。

その点、MagentoとShopifyでは両方とも、顧客・市場のインサイトを獲得し、自社のビジネスについてあらゆるデータを管理、分析することができるように最も優れたマーケティングツール・性能を提供しています。

MagentoとShopifyのSEO

 2019年のSEOトレンドのランキングでは、全てのインターネット上の活動・体験の93%は検索エンジンから始まるとのこと。(参考データはこちら)。

その点から見ると、より高いランキングを獲得する為、SEOに強いEコマースプラットフォームの選択がとても重要なことであると言えますね。

Magento・ShopifyどちらともSEOに関する様々な機能を提供しており、検索エンジンのページ結果の上位を確保するのに有効です。

Magentoでは、SEO対策にフレンドリーなURLや、メタ情報や、Googleサイトマップや、GoogleコンテンツAPIにも対応しており、SEO施策も行えます。

そして、MagentはSEOに関する柔軟な技術を提供しており、最も効果的なアウトプットのため自社の戦略を最適に改善することができます。さらに、Magentoを活用し、パーマリンクとメタタグを編集し、URLも変更することも可能。

ShopifyはSEOに関する必要な基準ツールも備わっています。

Shopifyを活用し、robot.txtファイルや、sitemap.xmlファイル、コンテンツ重複しないようなURL、メタタグ・サイト構造を編集し、商品ページを最適化し、様々なSEO専用アドオンズを利用することが可能です。

さらに、両方とも、 GoogleAnalyticと統合されているので、トラフィックデータなどを獲得し、追跡することができます。

MagentoとShopifyのSNS連携

残念ながら、Magentoはこの機能が付帯していません。

しかし、自社のビジネスのニーズに合わせて別途にSNSの拡張機能を追加することが可能です。

逆に、この面では、Shopifyの強みです。

Facebook、Pinterest、InstagramのようなSNSチャンネルにてマーケティング活動を運用するため様々なオプションが備わっています。

MagentoとShopifyのメールマーケティング配信

Shopifyでは、メルマガ配信する場合、別途なアプリを追加する必要があります。

一方、Magentoでは、元からメルマガ配信の機能が導入されています。

MagentoとShopifyのクーポンコード発行機能

Magentoでは、クーポン発行、アップセルイング、プロモーション設定、関連商品、送料無料、商品ミックスなどについて統合機能を導入しています。さらに、無料でアドオンズを追加し、広告機能も利用できることになります。

Shopifyに対して、割引コードとクーポン発行は初期機能で備わっていますが、他の機能を利用希望したければ、有料で追加するアプリを購入する必要があります。

MagentoとShopifyの他の販売サイトとのサポート体制

どちらのプラットフォームでも、他の販売サイトにて自社の商品が売られる統合機能を導入しています。

Magentoでは、Google Shopping APIと統合しているので、自由に利用できるようになります。

しかし、スムーズに自社の販売システムに開発し、統合できる為、経験を持つシステムエンジニアがいる必要があります。

Shopifyを活用して、Google Productにて簡単に商品を販売することができ、さらにアプリを導入することでAmazonとebayでも販売が可能です。またカスタマーサポートにも対応しています。

MagentoとShopifyのレポートとデータ分析

Magentoのレポートはとても詳しいですが、閲覧と管理が非常に複雑だと言えます。

Magentoのレポートの内容は毎月の売り上げ、税金、払い戻し、領収書、商品のレビュー、商品の閲覧数など。

また、自社のサイトにて検索されたキーワードに関するまとめる機能も導入されています。もちろん、全てのデータが自社のダッシュボードに表示されます。

一方、Shopifyのレポートが全体的にわかりしやすく、簡単に運用することができます。

Shopifyのレポートの内容は、毎月の売り上げ、どこからのトラフィックの情報、インプレッション率、コンバージョン率、セッション率、リピートな来店顧客率など。

Magentoのレポートと同じですが、全部の情報をダッシュボードにて表示されています。

MagentoとShopifyのホスティング&セキュリティ

MagentoとShopifyのホスティング

Shopifyはクラウド型でホスティングを提供しています。

自社のニーズによって、無料でドメインを導入されるすることも可能です。

Magentoビジネス版の場合、無料で付帯していますが、独目サーバーの設定が必須です。

理想的には、仮想プライベートサーバー (VPS) で自社のサイトをスムーズに運用した方が良いでしょう。

MagentoとShopifyのセキュリティ

Eコマースのサイトに対して、セキュリティが最優先なことだと言えます。

なぜかと言うと、現実は毎日に何万のサイトがハッキングされているのです。

また、2020年データ&マーケットシェア Analysisによると、84%のオンライン顧客が安全ではないショップで商品購入しないようです。

自社のECサイトを構築する事前に、必ずプラットフォームのセキュリティの仕組みを確認しておきましょう。

Shopifyは6つの標準なカテゴリのPCI(ペイメント・カード・インダストリー・データ・セキュリティ・スタンダード)をサポートしています。

また、SSL証明証が発行され、自動バックアップも行っています。定期的により高いセキュリティを保証するためアップデートの通知も可能。

Magentoの場合はサイトの安全度は自社の運用次第です。

自社の開発エンジニアがSSL証明書の管理やサーバー・ソフトウェアなどの脆弱性へ対策する必要があります。Magentoビジネス版の場合、独目のセキュリティ対策を導入しています。

どちらのプラットフォームがオススメか

それぞれのビジネスのニーズに合ったEコマースプラットフォームを選びましょう。

ShopifyとMagentoの特徴は以下の通りです。

Shopifyの特徴:

・ECサイトに関する経験を持たないでも利用しやすい

・サイトが開設されたら、すぐに販売できる

・24/7のサポートが可能

・無料でホスティング・サーバーが導入される

・デザイン・テーマが豊富

Magentoの特徴:

・自由にサイトをカスタマイズ・管理可能

・他の通販サイトと統合機能を導入できる

・拡張機能が豊富

・コミュニティが活発

以上を踏まえると、Eコマースの初心者として、自社が中小規模のショップを運用する場合はShopifyは向いていると言えます。

そして、自社のECサイトを将来的に大規模なサイトとして展開していくのであれば、カスタマイズ性が高いMagentoが最適なプラットフォームと言えるでしょう。

終わりに

 いかがでしょうか。

上述の通りに、ShopifyとMagentoのそれぞれの特徴について述べました。ShopifyとMagentoでまだ迷った際には、自社が構築したいECサイトの開発、種類をどこまで行うかというポイントを確認し、選択することをオススメです。

DEHAは、ベトナムにオフショア開発拠点を構えるシステム開発会社として、ShopifyとMagentoをどちらも構築・運用サポートをコスパ良く行うことができます。

MagentoやShopifyについてより詳しく知りたい方はこちらでお気軽にお問い合わせください。

Mai Tran

Recent Posts

システム開発のライフサイクルとは?主要な開発フェーズと代表なモデルを解説

ビジネスや社会のあらゆる場面でシステムが欠かせない現代において、システム開発を効率的かつ確実に進めるための枠組みとして「システム開発ライフサイクル(SDLC:System Development Life Cycle)」が存在します。 SDLCは、システムを企画・開発・運用・保守するまでの一連の流れを定義したもので、開発プロジェクトを成功させるための道しるべといえます。 この記事では、システム開発ライフサイクルの基本的な考え方と、主要な開発フェーズ、さらに代表的な開発モデルについて解説します。 システム開発を発注・管理する立場の方 IT人材が不足している方 システム開発ライフサイクルの具体的内容が知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム開発を効率的に進める方法が丸わかりですよ。 (more…)

5 days ago

システム保守の費用相場は?費用を抑えるポイントも徹底解説

システム開発が完了した後、安定して稼働させるためには「システム保守」が欠かせません。 しかし実際に見積もりを取ると、費用が高いと感じる企業も多いのではないでしょうか。 この記事では、システム保守の費用相場を解説するとともに、コストを抑えるための具体的な方法を徹底的に紹介します。 これから保守契約を検討する方 すでに保守契約しているが見直したい方 システム保守の費用について知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム保守にいくらかかるのかや、費用を抑えるためのポイントも丸わかりですよ。 (more…)

6 days ago

AI総合ソリューションで業務を革新。DEHAが届ける確かな信頼と価値

2017年の起業から今まで、DEHA SOLUTIONSが歩んできた9年間は、お客様と社員の皆様からのご支援とご協力なくしては語ることができません。心より感謝申し上げます。  私たちはこの間、ベトナムを開発拠点とするシステム開発企業として、日本国内のIT市場向け様々な課題に真摯に向き合ってまいりました。2019年に発表された経済産業省によるIT人材需給に関する調査によると、2030年の日本国内におけるIT人材は最大で約79万人が不足すると予測されています。この深刻な状況の中、多くのSIer企業様や中小・大企業様の開発パートナーとしては、高品質で開発及びソリューションを安定的に提供することで、日本のIT業界の成長を支える一翼を担っています。  >>関連記事:日本経済産業省によると2030年には最大で約79万人のIT人材が不足  近年、ビジネス環境は急速に変化し、DXの波が隅々にまで浸透することに加え、AI技術も全産業を席巻しています。DEHAマガジンでも度々記事を取り上げてきたように、現在AIは単なるトレンドではなく、未来の社会を形作る基盤となりつつあります。  そんな大きな時代の変化を捉え、私たちDEHA SOLUTIONSはこれまでの9年間で培ってきた豊富なナウハウで、AI分野に注力を決意しました。単なる技術ベンダに留まらずに、お客様にとって最も信頼性があるAI総合ソリューション開発パートナーとしては、共に課題解決及びビジネス発展にしていくことを目指してまいります。  (more…)

1 week ago

開発リソース不足を解決する5つ方法を徹底比較

開発の現場では「人が足りない」「スキルが合わない」「今すぐ増強したい」が日常茶飯事です。 そこでこの記事では、①オフショア開発 ②ニアショア開発 ③フリーランス・業務委託 ④SES ⑤社内のリソース強化(社員育成・ノーコード/ローコード・AI活用)の5つ手段を、スピード/コスト/品質確保/管理負荷/機密性/拡張性で徹底比較し、選び方の指針まで一気通貫で整理します。 開発を効率化させたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば開発リソースを確保するためのそれぞれの手段について、特徴がわかりますよ。 (more…)

2 weeks ago

【2025年版】ベトナムオフショア開発の人月単価相場

近年、IT人材不足が深刻化する日本市場では、オフショア開発の活用がますます一般的になっています。 なかでも、ベトナムは高い技術力とコスト競争力を兼ね備えた国として、依然として人気を維持しています。 この記事では、2025年最新のベトナムオフショア開発における人月単価相場を役割別に解説し、最新動向までを詳しくご紹介します。 ベトナムオフショアに興味がある方 開発コストを抑えたいとお考えの方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムオフショアの具体的なコストがわかりますよ。 (more…)

3 weeks ago

【2025年】円安がいつまで続く?オフショア開発に与える影響

2025年8月時点におけるドル/円(USD/JPY)の為替レートは、およそ ¥146.9です。 円安傾向は続いており、過去数十年のトレンドとも重なりつつ、依然として投資・政策動向から注目を浴びています。 この記事ではそんな円安に着目してオフショア開発に与える影響を見ていこうと思います。 オフショア開発を始めたい方 社内のIT人材が不足している方 開発効率を上げたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発に円安がどう影響するのかがわかるのはもちろん、いつ始めるべきかまで丸わかりですよ。 (more…)

4 weeks ago