オフショア開発

【もっと早く教えてよ】オフショア開発と相性の良い案件とは?【結論】

ただでさえ7割が失敗すると言われるITプロジェクト。
そんな中で、我々DEHA SOLUTIONSはベトナムに開発拠点を持つITのアウトソーシング業を営んでいる。一言で言うとオフショア開発会社だ。

我々のように海外に開発拠点を持ち、日本企業にその人材リソースを提供している会社は最近増えているようだ。

それもそのはず、近年の日本企業は常にIT人材の不足に頭を悩ませている。そんな中、海外にその人材の確保を求める需要が増す中で、東南アジア諸国の供給が増えているのだ。

ただし、オフショア開発に不安を抱く方も多い。

ただでさえ、難しいITプロジェクトに、海外の人がチームに加わると、コミュニケーションが上手くいかないのではと言う懸念があるようだ。

DEHAとしてもその問題について重く受け止めている。

そこで、DEHA創業時より、我々に開発を発注してくださっているオフショア開発のプロフェッショナルとも言うべき方、株式会社マンディ 代表取締役の福田氏(通称:アニキ)にオフショア開発を失敗させない為の極意なるものを聞いてみることにした。

オフショア開発国の中でも注目されているベトナムのオフショア開発の注意点や費用・他の国との比較については「【保存版】ベトナムのオフショア開発まとめ~メリットデメリット・費用・会社選び~」で解説しています。

っと言うことで、早速アニキに聞いてみた


<語り手=株式会社マンディ 代表取締役 福田弥 氏 / 通称アニキ(DEHA社内での愛称)>

<聞き手=もっち(DEHA 新米営業担当)>

もっち:今日はアニ、、福田さんに、オフショア開発の極意を教えていただこうと思ってまして。

【福田氏】もう、アニキで良いですよ。笑

【もっち】ありがとうございます。百戦錬磨のアニキだったら、何でも知っているかなぁと。

【福田氏】うん。失敗した経験ならいくらでも話せるよ〜。例えば1年前にDEHAと仕事した時に〜

【もっち】ああー、こういうのはどうでしょう。ズバリ!オフショア開発に向いている案件。

【福田氏】話遮られた。笑
まあいいや。じゃ、オフショア開発と相性が良い案件について、話しますよ。

なんだか、色々語りそうなアニキ。

オフショア向きの案件 その① 定番のシステム

【福田氏】僕の中では4つくらいあるんだけど、まず、1つ目。
これは定番のシステムのことですね。

これは定番すぎて、仕様がなくても簡単に誰でもイメージできるようなシステムって意味です。

例えば、単純な申込みフォーム、会員登録システム、WordpressやEC-CUBEのカスタマイズとかですね。

【もっち】何故、オフショア開発に向いているんですか?

【福田氏】定番のシステムはノウハウの蓄積、文献の蓄積があるからですね。
社内の誰かに聞けば知っていますし、またWebをちょっと英語で検索すれば膨大な事例を見ることができます。こういった類の開発は、失敗しにくいものです。

具体的にもう少し細かく解説しますね。

【もっち】ありがとうございます!

▼単純な申込みフォーム
よほどのことがない限り失敗しないのは単純なWeb申込みフォームです。申し込んだ内容をメール送信するメールフォームなどは、30年近い歴史があり、技術的にも枯れきっています。こういうものは間違いありません。

▼会員登録システム
会員登録⇒ログイン(パスワード忘れ等の処理も含む)⇒マイページ
という定番のシステムです。定番すぎて説明不要です。こういうものはほぼ仕様を間違えることなく開発完了までいけます。

そうはいっても油断できない側面もあります。たとえば、日本ではガラケー時代から当然とも言える「空メールを送信して登録」という仕組み。先日、ある案件で「ボタンをクリックしたらメーラーが立ち上がり、空メールを送信して登録開始します」と説明したところ、ボタンを押したら「メーラー」と書かれたウィンドウが立ち上がり、そこに自分のメールアドレスを入力させるという謎のシステムができあがってきました。ベトナムの開発側は「メーラーを立ち上げ空メール送信」というもの自体を理解できなかったのです。

また、会員登録時のSNS連携や、二段階認証の設定等、最近は会員登録も複雑になっているので、こういった複雑な会員登録システムも要注意と言えます。

▼WordpressやEC-CUBEのカスタマイズ

カスタマイズ案件はベトナム開発側にとっては、お手の物です。
WordPressのカスタマイズはかなり枯れてきており、テンプレートやプラグインの適用はお手の物。EC-CUBEも、プラグインの開発までも含めて難なくこなせます。

ただ、言語設定が英語のまま納品されたりすることがあるので、注意が必要です(言語設定を日本語に変更すればいいだけなのですが・・・)

オフショア向きの案件 その② ゲーム

【福田氏】2つ目がゲームですね。ゲームの開発は少し前までは敷居の高いものでしたが、スマホでのゲーム・ミニゲームの開発が多くなってきた今、案件としてのスマホゲーム開発というのはむしろ増えています。

例えば、Unityを使ったスマホ向けゲームの開発等がそれに該当します。これは弊社で取り扱ったわけではなく聞いた話ですが、ゲームの開発は仕様さえきちんと伝えられれば、ほぼ間違うことはないようです。

ゲームのロジックは世界共通ですので、仕様書をぱっと見れば、どのように実装をすればよいのかが分かります。また、テストを行う側も、ゲームの経験が少しでもあれば、要領はつかめます。

ビジネスロジック等のドメスティックな要素がない分、世界中で分業で開発しやすいと言えます。

【もっち】メモメモ

オフショア向きの案件 その③ 既存システムのリプレイス

解説に熱が入るアニキ

【福田氏】3つ目は、既存システムをそのままの形で違うプラットフォームに載せるプロジェクトですね。

例えばiOSアプリのAndroidへの移植(逆もあり)や、iOS⇒Androidあるいはその逆のアプリの移植プロジェクトは、ソースコードさえあればそれほど難しくありません。

Javaで構築したWebアプリケーションのPHPへの移植や、言語間の移植でよくあるのは、Javaの昔のフレームワーク(Struts等)で書かれたシステムをPHP等の言語に置き換えるプロジェクトです。(あるいはJavaのモダンフレームワークに置き換えるようなプロジェクトもあります)
これも、ソースコードを読めばそこに書かれていることがつかめるので、難しくはありません。

ソースコードは万国共通です。
書かれたソースコードはウソをつきません。ですので、それを読んで、そこに書かれた通りに移植をするのは難しくはありません。

オフショア向きの案件 その④ 客観的なロジックの表現ができる案件

【福田氏】最後に、客観的なロジックの表現ができる案件もオフショア開発に向いていると言えます。これは何かというと、システムのロジックを表現するときに、数学(それこそ万国共通の言語です)を使って表記できる類のシステムです。

例えば、データ分析(BI)システムなどがそれに該当します。DBからデータを取得し、それを何らかのロジックで集計するようなシステムのことですね。

あとは、DEHAも得意としているAI。言わずとしれた人工知能です。画像や音声、その他データをもとにしたロジックで結論を導き出します。

なぜ、これらが向いているかというと、自然言語ではなく数学でロジックを記述できるからです。数学の表記は世界中どこへいっても揺らぐことがありません。

【もっち】メモメモ

【福田氏】はい。だいたい伝えたいことは話したのですが、伝わりましたか?

【もっち】はい。丁寧に具体例なども交えて教えていただき、ありがとうございます!

相性を見極めることが、ITプロジェクトの成功の秘訣

【もっち】アニキ。相性って大事ですね!

福田氏:とても大事だと思います。そして以外と意識していない人が多い。

オフショア開発が良い悪いって一括りにするんじゃなくて、開発会社の得意とする案件を見極めて、最適なチームを高築することが、ITプロジェクトの成功の秘訣だと思っています。

特にオフショアの場合は、単純に日本人の伝え方と外国人の受け取り方がうまくいかない時に失敗するよって言うことだけなので、コミュニケーションコストが低い案件は相性が良いと言うことですね。

【もっち】改めてDEHAの強みとなる実績を見直そうと思いました。本日は、ありがとうございました。

【福田氏】次は相性が悪い案件をお話ししますよ〜

【もっち】ギクリ

【福田氏】ちゃんと解決方法もお話ししますから。

【もっち】是非、聞かせて下さい!

Anh Nguyen

Recent Posts

【2026年版】ベトナム デジタル状況、最新動向

2026年のベトナムは、東南アジアの中でも特に「デジタル化が成熟段階に入りつつある国」として注目を集めています。 スマートフォンの普及、ソーシャルメディアの浸透、高速通信インフラの整備、そして若く人口ボーナス期にある社会構造が相まって、デジタル技術はすでに人々の日常生活、経済活動、情報収集の中核となっています。 この記事では、DataReportal「Digital 2026 Vietnam」レポートをもとに、2026年のベトナムにおけるデジタルデバイス、インターネット、ソーシャルメディア、主要プラットフォームの利用状況とその背景、そして今後の方向性について総合的に解説していきます。 ベトナムのデジタルの最新情報が気になる方 社内のIT人材が不足している方 ベトナムのIT人材が気になる方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムのデジタルの最新情報や動向が丸わかりですよ。 関連記事: 【2024年版】ベトナムのDX市場の状況と動向 2025年のベトナム デジタル状況、最新動向 (more…)

7 days ago

コードを書く時代から「制約」を設計する時代へ

ソフトウェア開発の歴史において、エンジニアの核心的な能力は「コードを書く力」で測られてきました。しかし、AI技術が飛躍的に進歩し、人間よりも速く一貫性のあるコードを生成できるようになった今、その価値の軸が大きくシフトしています。 これからのエンジニアに求められるのは、単なるプログラミングスキルではなく、いかに高度なAI活用を行い、システムに何を許し、何を許さないかという「制約」を正しく設計できるかという点にあります。 (more…)

1 week ago

2026年のクラウド市場シェアと動向【世界及び日本国内】

クラウドコンピューティングは、企業や政府のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支える基盤です。 データ保存、アプリケーション実行、AI・データ分析など、あらゆるITインフラがクラウドを通じて提供されるようになった現代において、クラウド市場の動向は企業戦略の要です。 2026年は世界的に5G、AI、IoT(モノのインターネット)、機械学習などがクラウド活用を加速させ、市場全体が大きく成長すると予測されています。 この記事では、2026年のクラウド市場について世界市場の最新シェアや日本国内のクラウド市場シェアとその特徴などを紹介していきます。 企業の IT戦略・DX推進担当者の方 クラウド関連ビジネスに関わる方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば2026年のクラウド市場のシェアやトレンドが丸わかりですよ。 (more…)

1 week ago

2030年までに日本のIT市場はどう変わるのか?

2030年に向けて、日本のIT市場は単なる成長産業ではなく、社会全体を支える基盤(インフラ)としての性格を一層強めていくと考えられます。 背景には、世界規模で進行するデジタル化、AI技術の急速な発展、クラウドサービスの定着、そして日本固有の人口減少・地方分散という社会構造の変化があります。 この記事では、世界のICT市場動向を起点に、日本のソーシャルメディア、メタバース、クラウド、データセンター、情報セキュリティといった分野が、2030年に向けてどのように変化していくのかを多角的に整理していきます。 IT市場の未来が気になる方 AI技術がどのように発展していくか気になる方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば日本のIT市場の未来が丸わかりですよ。 (more…)

1 week ago

【経産省公表】2040年にAI人材326万人不足。デジタル時代を生き抜く「グローバル開発」のおすすめ

日本は2030年代に入ると急激に人口が減少し、労働力全体の供給が縮小するとの構造的な課題を抱えています。 特にデジタル技術の中心となるAI(人工知能)やロボットの開発・利活用を担う人材の不足が深刻になるとの推計が経済産業省の将来試算で示されています。 現在の教育・採用のままでは、2040年にAI・ロボット関連の人材が約326万人不足する可能性があるとされています。 この数字の背景には、生成AIの急速な普及やデジタル技術の社会インフラ化がある一方で、既存の人材供給は追いつかず、求められるスキルとのミスマッチが拡大している実態があります。 この記事では、こうした人材リスクの本質を整理しつつ、デジタル人材減少時代を生き抜く方策として、オフショア(海外)によるグローバル開発チームの構築戦略をご紹介します。 人材不足にお悩みの方 オフショア開発に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデジタル人材減少時代をどう生き抜くかその方法がわかりますよ。 (more…)

3 weeks ago

【製造業におけるIFS活用】統合プロセスによる生産管理自動化の方式とプロセスモデル

近年、製造業はかつてないほどの環境変化に直面しています。 需要変動の激化、多品種少量生産への対応、グローバルサプライチェーンの複雑化、人手不足、原材料価格の高騰など、経営・現場の両面で不確実性が増大しているのです。 このような状況下において、多くの企業が課題として挙げるのが生産管理の属人化・分断化です。 販売計画と生産計画が連動していない 在庫情報がリアルタイムに把握できない 工程進捗が見えず、計画変更が後手に回る システムは導入しているが、Excelや紙運用が残っている これらの問題は、部分最適なシステム導入や、部門ごとに分断された業務プロセスによって引き起こされることが多いです。 こうした背景の中で注目されているのが、IFS(Industrial and Financial Systems)を活用した統合型生産管理の自動化。 この記事では、IFSの特長を踏まえながら、製造業における生産管理自動化の方式と、それを支えるプロセスモデルについて詳しく解説していきます。 (more…)

1 month ago