システム開発

MendixとOutSystemsを比較してみた。ローコードプラットフォームの決定版

プログラミング知識が不要で、ビジュアルモデリングによる構築が可能なローコードプラットフォーム。

その中でも人気のサービスMendixとOutSystemsについて、それぞれの特徴や比較を紹介していきます。

  • ローコードプラットフォームが気になっている方
  • 簡単に開発を行いたい方
  • 社内のIT人材が不足している方
  • Mendix、OutSystemsそれぞれ気になる方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばMendix、OutSystemsそれぞれの違いや特徴が丸わかりですよ。

ローコードプラットフォームとは

ローコードプラットフォームとは、プログラミング言語によるコーディングに代わり、ビジュアルモデリングにより構築を行う環境のことを指します。

アメリカのフォレスターリサーチ社が2014年に誰でも開発が行えるプラットフォームを称して利用したことから世の中に広まりました。

Mendixとは

Mendixはアイディア(要件)、デプロイ、運用、アプリケーションなど開発ライフサイクル全体が加速されるように設計されたローコードプラットフォームです。

アジャイル開発とDevOps両方を活用したいという要望に応えることができ、営業担当を開発に巻き込むことによって、開発スピードを加速することができます。

アプリの構築、レビュー、共同作業はMendix Studioを利用しますが、Mendix Studio Pro をJavaやJavaScriptを使用すれば構築や拡張も可能です。

スクラムマスターの場合は、Mendix Developer Portalでユーザーの要求やエンドユーザーのフィードバックを管理することも可能です。

OutSystemsとは

OutSystemsはWebアプリやチャットボット、リアクティブWebアプリなど様々なデバイスに向けたアプリを作成することができるローコードプラットフォームです。

OutSystemsは追加設定なしで400以上のシステムと連携することができ、コーディング不要で一元管理することができます。

アーキテクチャはAIが搭載されているので、反発的なタスクを取り除くことができます。これによって複雑な修正変更を簡単に行うことが可能。

MendixのOutSystemsを比較

MendixのOutSystemsをさまざまな角度から比較していきます。

  

MendixOutSystems
開発元シーメンス(ドイツ)OutSystems(ポルトガル)
リリース2005年2001年
自動生成について自動生成はないが、高機能なウェジェットで、コードの記述量が少なくてすむ。一覧画面や詳細画面はウィジェットにテーブルをマッピングさせるだけで、一覧画面の表組や、詳細画面のフォームが出来上がる。データモデルとして定義したテーブル情報から、各テーブルに対するメンテナンスの機能を有する画面を自動生成する
画面の開発方法GUIエディタを使用
テンプレートにUIコンポーネントを組み合わせて定義し、オブジェクトの移動やプロパティ設定により微調整を行う。 データモデルからフィールドの自動生成が可能である。
GUIエディタを使用
テンプレートにUIコンポーネントを組み合わせて定義し、オブジェクトの移動やプロパティ設定により微調整を行う。 データモデルからフィールドの自動生成が可能である。
デザインの自由度HTMLの微調整は不可。ただし独自のスタイルシートやJavaScriptによる調整は可能HTMLの微調整は不可。ただし独自のスタイルシートやJavaScriptによる調整は可能
実行環境(オンプレミス)△ (デプロイ関連機能はMendixCloud専用である。)
実行環境(クラウド)◎ (PaaS提供あり。)◎ (PaaS提供あり。)
日本語環境Webフォーム(ビジネスタイムで日本語対応が可能)メール、Webフォーム(ビジネスタイムで日本語対応が可能)

MendixやOutSystemsのようなローコードプラットフォームで生成される画面はレスポンシブウェブデザインのため、モバイル対応が可能です。そのままタブレットやスマートフォンで閲覧することができます。

またこれらのサービス習得のためにMendixもOutSystemsも日本語マニュアルや有償のトレーニングサービスが提供されています。これらを通して学習をしていくことが可能です。

まとめ

いかがでしたか。本日はローコードプラットフォーム、MendixとOutSystemsに関してそれぞれの特徴やそれぞれの比較を紹介していきました。

どちらのサービスもプログラミングによる開発は不要。レスポンシブウェブデザインでモバイル対応も不要なのが嬉しいポイントでしたね。

DEHA SOLUTIONSではMendixを利用してローコード開発にも対応することが可能です。ローコード開発が気になる方、Mendixが気になる方はぜひお気軽にお問合せください。

makka

Recent Posts

オフショア開発におけるテスターの役割?QAとQCの違い

オフショア開発では異なる国や地域のチームと開発を行うため、コニュニケーションロスによる品質力の低下が問題視されがちです。 そこでテスターという存在が質を確保する上で重要な役割を果たします。この記事ではそんなオフショア開発におけるテスターの役割について解説していきます。 オフショア開発に興味がある方 開発効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発におけるテスターがどんなメリットをもたらすのかや、QAとQCの違いについても丸わかりですよ。 (more…)

4 days ago

生成AI活用で社内業務システム効率化のメリットや注意点

企業が競争力を維持し、業務効率を高めるために、AI(人工知能)の導入はますます重要になっています。 特に、生成AIを活用した社内業務システムの効率化は、企業の成長を促進する大きな要因となり得ます。 この記事では、生成AIを導入することによるメリットや、導入時に注意すべき点について詳しく解説します。 生成AIを活用して業務効率化を図りたい方 社内のIT人材が不足している方 生成AIの使い方を知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば生成AI活用を活用するメリットや気をつけるべきことが丸わかりですよ。 (more…)

1 week ago

【2024年版】ベトナムでERPシステム市場の現在・展望

ベトナムにおけるERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)システム市場は、近年急速な成長を遂げています。 この急速な市場拡大は、デジタルトランスフォーメーションの推進、クラウドERPの普及、中小企業のニーズの高まりなど、さまざまな要因によって支えられています。 この記事では、ベトナムでのERP市場の現状と今後の展望について詳しく見ていきます。 ベトナムでのERP市場の現状について知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばERPシステム市場 の今後の展望が丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

AI技術を活用してデータドリブン経営を支援

データドリブン経営が成功するためには、膨大なデータを効果的に分析し、価値あるインサイトを引き出すことが重要です。 AI技術は、これを実現する強力なツールとして注目されています。 この記事では、AIがデータドリブン経営を支援する具体的な方法を紹介します。 データドリブン経営に興味がある方 データドリブン経営×AIの方法を知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIを活用したデータドリブン経営の方法が丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

データドリブン経営とは?DX推進でメリット、成功ポイントや注意点

デジタル変革(DX)が進む現代、企業経営において「データドリブン経営」の重要性がますます高まっています。 データドリブン経営とは、企業の意思決定や戦略立案をデータに基づいて行う経営手法です。 この記事では、データドリブン経営の概要、DX推進におけるメリット、成功のためのポイント、そして注意すべき点について解説します。 データドリブン経営に興味がある方 DX化をすすめている企業の方々 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデータドリブン経営がどういうものなのかや、データドリブン経営を成功させるためのポイントが丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

【2024年版】ベトナムのDX市場の状況と動向

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業や国の競争力を左右する重要な要素となっています。 特にベトナムは、急速な経済成長とテクノロジーの革新により、東南アジアの中で注目される存在です。 この記事では、そんなベトナムのDX市場の現状と今後の動向について、具体的なデータとトレンドを基に詳しく探っていきます。 ベトナムDX市場に興味がある方 社内のIT人材が不足している方 オフショア開発に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムのDX市場の状況やトレンドについて丸わかりですよ。 (more…)

3 weeks ago