オフショア開発は時代とともに成長を続けています。
その目的も「コスト重視」から「クオリティ重視」に変りました。この記事ではそんなオフショア開発に関して、その変化やモダンオフショアとは何なのかなどについて解説していきます。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばモダンオフショアとは何なのかはもちろん、最新のオフショア開発はどんなことを重要視しているのかなど丸わかりですよ。
モダンオフショアは2014年〜2017年ごろまではオフショア開発でのアジャイル開発のことを指していました。
しかし、その頃はコストを下げることが目的になっていて、モダンオフショアにクオリティが求められることは少なかったのです。またメンバー間に上下関係がありブリッジSEが中心となっていたのも特徴です。
そこから2019年〜2020年、徐々に優秀なエンジニアが確保できるようになオフショア開発はより質の高いものになっていきました。そして開発メンバーは以前よりもフラットな状態になり、上下関係というものはなくなっていったのです。
2021年にはオフショア開発の目的はコストからクオリティに移行していきました。
プログラマー(万円) | シニアエンジニア(万円) | ブリッジSE(万円) | PM(万円) | |
ベトナム | 36.58 | 42.93 | 48.68 | 62.61 |
中国 | 41.60 | 51.54 | 73.52 | 90.42 |
フィリピン | 33.93 | 47.86 | 66.68 | 73.96 |
インド | 33.36 | 47.86 | 54.92 | 77.7 |
ミャンマー | 27.27 | 37.31 | 41.15 | 64.15 |
バングラデシュ | 23.69 | 28.31 | 58.94 | 64.56 |
日本 | 最低単価43 最高単価65 | ー | 66 | 84 |
上の表はオフショア各国の月単価と、日本のエンジニアの月単価です。
上の表はオフショア各国の月単価と、日本のエンジニアの月単価です。これを見るとポストベトナム開発国ではまだまだ日本よりも費用を抑えられるものの、ベトナムや中国、インドなどでは日本とそこまでコストが変わらなくなってきています。
また、オフショア開発は優秀なチームの確保が重要になり、アジャイル開発だけでなくスクラム手法も取り入れられるようになっていったのです。
アジャイル開発とは、顧客の要求に素早く柔軟に対応できるように、短期間でシステム・ソフトウェアの実装とテストを繰り返して開発を進める手法のことを指します。
合わせて読みたい>>【注目】アジャイル開発とは?オフショア開発に効果的!?
スクラムはアジャイル開発の開発手法の1つで、共通のゴールに到達するため、開発チームが一体となって働くことを枠組みとしています。
「スクラム」という名前は、ラグビーの「スクラム」から来ており、その名の通り、チームでしっかりとコミュニケーションをとり、全員が協力して活動することを重視しています。
スクラムを語る上で重要なのが透明性。スクラムで成功するには、開発プロセスに関連する情報が透明でなければなりません。メンバー間のコミュニケーションを綿密にして目的をすり合わせていきましょう。
ブリッジSEは日本の企業側とオフショアの開発者側に立って、コミュニケーションを担当する立場の人を指します。企業の中にはブリッジSEがPMの役割もになっている場合がありますが、この場合注意が必要です。
ブリッジSEのみを介したコミュニケーションでは開発者とクライアントの直接のコミュニケーションが行われずクライアントが何を求めているかがわからなくなってしまいます。
その状態が続いてしまうと開発者はブリッジSEが言っている通りにだけ作れば良いと考えてしまう可能性もあるのです。
一方、スクラム開発の成功の鍵はプロダクトオーナーです。プロダクトオーナーの主な責任、または目的はプロジェクトの価値を最大化すること。
プロダクト開発のプロセス中で何を行うか、何を行わないか次々に決定することにより価値を最大化していきます。
モダンオフショアではこのプロダクトオーナーが重要です。プロダクトオーナーがうまくメンバー間のコミュニケーションを導いていくことで品質の高い開発を行うことができます。
いかがでしたか。本日は最新のオフショア開発とは何なのか紹介していきました。
まとめると、モダンオフショアとは
ということがわかりましたね。特に、優秀なプロダクトオーナーを設け、コミュニケーションを重視した管理は重要でした。
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