オフショア開発

オフショア開発のデメリットと対策について

オフショア開発はコストを抑えて優秀なエンジニアを確保できるとあって注目されていますが、その良さだけに惹かれていざ利用してみると、思っていなかった問題や課題に直面することも少なくありません。

そこでこの記事では良いところだけではないオフショア開発のデメリットの側面に触れ、その対策を徹底解説していきます。

  • オフショア開発に興味がある方
  • 社内のIT人材が不足している方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発でどんな面に気をつけなければいけないのか、オフショア開発を成功させるための秘訣がわかりますよ。

オフショア開発のデメリット

小規模開発ではコストメリットが感じづらい

オフショア開発国では、現地の単価が上昇しています。以前のようなコスト削減だけを目的にしたオフショア開発よりも今や、リソース確保の側面が強くなっています。

オフショア開発の場合、開発エンジニアの以外にもブリッジSEやコミュニケーターを配置することが多く、その人件費も発生してしまいます。

そのため、小規模な案件だと削減できた人件費以上の費用がかさんでしまう恐れがあるのです。

言語の問題がある

オフショア開発では、コミュニケーションが重要な役割を果たします。

海外に開発を委託するので当たり前ですよね。オフショア開発は基本的には英語が共通語です。

コミュニケーションがうまくできず、仕様書通りの開発ができなかったなんて声も…。

また直接打ち合わせをすることができないため、コミュニケーションはチャットツールやオンライン会議など。物理的な距離が離れている面からも、コミュニケーションがしづらいのです。

時差の問題

時差が大きく異なってしまうと、オンラインでの打ち合わせの時間も限られてきてしまいます。

またトラブルが発生してすぐに確認したいことが発生しても、すぐに対応ができないなんてことも。

文化の違い

国が違えば文化も異なります。

例えば海外では残業はあまり行いません。日本では一般的なことかもしれませんがそれを現地のエンジニアに求めるには難しいでしょう。

こうした文化の違いによって、開発するシステムの前提が食い違い開発がスムーズに行われない可能性もあります。

その結果、工数が増えてしまってはコストメリットも期待できないでしょう。

デメリット対策

10人/月以上の案件を選ぶ

オフショア開発を実施する際は、コストの内訳を見直し、トータルの費用を計算しましょう。

オフショア開発ではエンジニアの他にブリッジSEやコミュニケーターなどもいるので、それの工数を勘案すると3人/月以下の案件ではコストメリットが感じづらくなってしまいます。

およそ10人/月以上の案件であれば、成功確率が高くなりコストメリットも感じやすくなるでしょう。

独立性の高い案件を選ぶ

独立性が低い案件では、他の会社や他のチームと連携しなければならずコミュニケーションの面で苦労する可能性があります。

オフショア開発では開発企業側に業務フローを理解してもらうことが大前提です。複雑な業務フローが発生する案件を避けることで、コミュニケーションの問題を最小限に抑えることができるのです。

おすすめは、社内の育成システムや勤怠管理システム、MVP開発など。

ラボ型開発を行う

オフショア開発はラボ型開発ととても相性が良いです。

通常の開発の場合、開発の度に現地のエンジニアに日本でのビジネスフローの違いを理解してもらう必要があり、その負担が大きくなってしまいます。

一方、ラボ型開発では期間を決めて契約を行うため、その期間内であれば初回で必要な学習時間をカットしていくことができるのです。

さらに優秀なエンジニアを囲い込むことができ、チーム間のコミュニケーションも取りやすいというメリットもありますよ。

合わせて読みたい>>IT人材不足の解決手段は、オフショアのラボ型開発が最適な理由

可能な限り言語化をしてコミュニケーションを行う

日本ではあまり伝えなくてもニュアンスで要点を伝える傾向がありますが、海外では通用しません。

言いたいことをしっかり伝え、曖昧な表現は避けることを心がけましょう。

また、日本語話者が多い国や商習慣が似ている国のエンジニアに依頼をするのも1つの方法です。

おすすめなのはベトナムです。ベトナムでは日本語学習者が年々増加傾向にあり、商習慣も日本と似ています。時差も2時間程度なのもおすすめポイントです。

合わせて読みたい>>【オフショア開発】コミュニケーションロスの課題とその解決方法とは

まとめ

いかがでしたか。本日はオフショア開発のデメリットとその対策について解説していきました。

オフショア開発は海外に開発を依頼するということもあり、時差や文化の違い言語の違いからくるデメリットが多くありました。

そういったコミュニケーションの問題に関しては、社内の育成システムや勤怠管理システム、MVP開発などといった独立性の高い開発を依頼するなどといった工夫ができましたね。

さらにラボ型開発では契約期間内に何度も、学習をする必要がないため、オフショア開発におすすめの開発手法でした。

本日紹介したオフショア開発、Dehaでは5年以上の開発実績があります。

日本と商習慣が似ているベトナムで開発を行うことで、本日紹介したようなオフショア開発の問題点を解決していくことができます。

具体的なオフショア開発を行う際の費用が知りたい方やエンジニアの質を知りたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから

makka

Recent Posts

生成AI活用で社内業務システム効率化のメリットや注意点

企業が競争力を維持し、業務効率を高めるために、AI(人工知能)の導入はますます重要になっています。 特に、生成AIを活用した社内業務システムの効率化は、企業の成長を促進する大きな要因となり得ます。 この記事では、生成AIを導入することによるメリットや、導入時に注意すべき点について詳しく解説します。 生成AIを活用して業務効率化を図りたい方 社内のIT人材が不足している方 生成AIの使い方を知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば生成AI活用を活用するメリットや気をつけるべきことが丸わかりですよ。 生成AIの活用方法 自動化されたデータ処理と分析 生成AIは、大量のデータを高速かつ正確に処理し、パターンやトレンドを抽出する能力を持っています。 これにより、従業員が手動でデータを分析する時間を大幅に削減し、より戦略的な意思決定をサポートすることができます。 例えば、日常的なレポート作成や予測分析を自動化することで、リソースをより重要な業務に集中させることが可能です。 カスタマイズされた業務プロセスの提案 生成AIは、各部門の業務フローや要件に基づき、最適なプロセス改善案を提案することができます。 これにより、従来のシステムでは考慮されなかった細かい調整が可能となり、業務効率をさらに向上させることができます。…

5 hours ago

【2024年版】ベトナムでERPシステム市場の現在・展望

ベトナムにおけるERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)システム市場は、近年急速な成長を遂げています。 この急速な市場拡大は、デジタルトランスフォーメーションの推進、クラウドERPの普及、中小企業のニーズの高まりなど、さまざまな要因によって支えられています。 この記事では、ベトナムでのERP市場の現状と今後の展望について詳しく見ていきます。 ベトナムでのERP市場の現状について知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばERPシステム市場 の今後の展望が丸わかりですよ。 ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)システムとは ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)システムは、企業のさまざまな業務プロセスを統合的に管理するためのソフトウェアです。 財務、人事、製造、供給チェーン管理、販売、在庫管理、顧客関係管理(CRM)など、企業内の主要な業務を一元化し、リアルタイムで情報を共有することが可能です。 ERPシステムの導入により、企業は業務の効率化、コスト削減、意思決定の迅速化を図ることができます。 例えば、財務部門では、売上や支出のデータが他の部門と連携し、予算管理や経営分析がスムーズに行えます。また、在庫管理では、需要予測に基づいて適切な在庫量を維持し、無駄を減らすことが可能です。 さらに、クラウドベースのERPシステムが普及することで、場所やデバイスに依存せずにアクセスでき、特に中小企業にとっては初期コストが低く、スケーラブルなソリューションとして人気が高まっています。 ERPは、企業の競争力を強化し、グローバル市場での成功を支える重要なツールであり、現代のビジネス環境において不可欠な存在となっています。 ベトナムでのERPシステム市場規模 ERPシステムの市場規模は、ベトナムにおいて急速に拡大しています。…

2 days ago

AI技術を活用してデータドリブン経営を支援

データドリブン経営が成功するためには、膨大なデータを効果的に分析し、価値あるインサイトを引き出すことが重要です。 AI技術は、これを実現する強力なツールとして注目されています。 この記事では、AIがデータドリブン経営を支援する具体的な方法を紹介します。 データドリブン経営に興味がある方 データドリブン経営×AIの方法を知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIを活用したデータドリブン経営の方法が丸わかりですよ。 (more…)

6 days ago

データドリブン経営とは?DX推進でメリット、成功ポイントや注意点

デジタル変革(DX)が進む現代、企業経営において「データドリブン経営」の重要性がますます高まっています。 データドリブン経営とは、企業の意思決定や戦略立案をデータに基づいて行う経営手法です。 この記事では、データドリブン経営の概要、DX推進におけるメリット、成功のためのポイント、そして注意すべき点について解説します。 データドリブン経営に興味がある方 DX化をすすめている企業の方々 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデータドリブン経営がどういうものなのかや、データドリブン経営を成功させるためのポイントが丸わかりですよ。 (more…)

1 week ago

【2024年版】ベトナムのDX市場の状況と動向

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業や国の競争力を左右する重要な要素となっています。 特にベトナムは、急速な経済成長とテクノロジーの革新により、東南アジアの中で注目される存在です。 この記事では、そんなベトナムのDX市場の現状と今後の動向について、具体的なデータとトレンドを基に詳しく探っていきます。 ベトナムDX市場に興味がある方 社内のIT人材が不足している方 オフショア開発に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムのDX市場の状況やトレンドについて丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

AIアシスタントとは?導入前に知っておくべき7点

AIアシスタントは、人工知能を活用したソフトウェアで、音声やテキストを介してユーザーの指示に従い、情報提供やタスクの自動化を行います。 多くの企業が業務効率化や顧客サポートの強化を目的にAIアシスタントの導入を検討していますが、その前に知っておくべき重要なポイントがいくつかあります。 この記事ではそんなAIアシスタント導入前に考慮すべき7つの点を解説します。 AIアシスタントに興味がある方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIアシスタントを導入する前に気をつけるべきことが明確化しますよ。 (more…)

3 weeks ago