React NativeはJavaScriptのコードのみでiOSとAndroid両方のアプリを開発することができます。
JavaScriptの経験はあるが、アプリ開発の経験は無いというエンジニアにはとても便利なツールと言われています。
この記事ではReact Nativeを使ってアプリ開発を行っていく方向けに、Expoを利用した環境構築の仕方を紹介していきます。
Expoを利用することで簡単にReact Nativeの環境開発が可能ですよ。
合わせて読みたい>>【Mac編】ReactNativeを使って環境構築をする方法は?【JavaScriptのコードのみでアプリ開発】
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばReact Nativeの環境構築の方法がわかります。
ExpoはReact Nativeのビルドや開発を支援してくれるサービスです。
React NativeではXcodeやAndroid StudioといったiOS/Androidの開発環境を使って、自身でビルドを行う必要がありました。
Expoは公式に「you don’t need Xcode or Android Studio to get your app into people’s hands」と書かれているように、ビルドを担当してくれるので、XcodeやAndroid Studioを触ることがほぼ無くなります。
後述するシミュレーターを起動するためにXcode, Android Studioの構築は必要ですが、最初の構築さえしてしまえば、その後はほとんど意識しないで済むでしょう。
これは開発スピードを確保するために非常に重要な点なので、今からReact Nativeで開発を行う際はExpoを使うのが一般的になっています。
本記事は上記環境で動作させています。
nodeは偶数がLTS (Long Term Support)で、執筆時点では14系が最新です。
利用しているバージョン管理ツール (nodenv, nodebrew等)でインストールしておきましょう。
npm install -g expo-cli
nodeが用意できたら、上記コマンドでexpo-cliを入れておきます。
それではまず次のコマンドでプロジェクトを作成します。
expo init sample-app
コマンドを実行すると以下のような表示になります。
補完が効いたり、typoを防げるのでblank (TypeScript)を選択して、TypeScriptを導入しましょう。
公式サポートしてくれているので非常に楽ですね。
上記のような表示がされれば完了です。これだけで、アプリ開発を始めることができます!
React NativeはiOS/Android両方のアプリを作ることが出来るのが強みですので、
次はそれぞれの仮想端末での実行を試します。
まず以下のコマンドを実行します。
expo start
コマンドを実行すると上記のような画面のExpo Developer Tools
が19002ポートで立ち上がります。
Expo Developer Toolsが担当している役割は以下の通りです。
● Metroを実行してJSファイルをバンドルする (複数のJSファイルを1つにまとめる、JSXを素のJSに変換する等)
● バンドルしたJSファイルを取得し、シミュレーター内のExpo Clientで実行する
また http://localhost:19000/ へアクセスすると、
アイコンやスプラッシュ画面、バンドルしたJSのURL等のExpoアプリの情報を確認することができます。
本記事では「【Mac編】ReactNativeを使って環境構築をする方法は?【JavaScriptのコードのみでアプリ開発】」で構築したXcodeとAndroid Studioの環境があるため、iOSシミュレーターやAndroidエミュレーターが既に用意できている前提になっています。
まだ構築していない方はこちら記事をご覧頂くか、Expoの公式サイトを参考にしてみてください。
次に上記画面の「Run on iOS simulator」をクリックすると、バンドルしたJSファイルが読み込まれ、iOSシミュレーター内のExpo Clientで実行されます。
App.tsx
を編集したら以下のようにHello World!がHot Reloadされることを確認しておきましょう。
次は上記画面で「Run on Android device/emulator」を押してみましょう。
バンドルしたJSファイルが読み込まれ、Android Emulator内のExpo Clientで実行されます。
こちらもHot Reloadが動くことを確認しておきましょう。
Expoを使わないReact Nativeに比べると、非常に簡単に環境構築できてしまいました。
ネイティブのコードを触ることができないという制約もありますが、大抵の機能は実現できるようにExpoやReact Native公式のコンポーネントが用意されています。
ネイティブを触らない要件に合わせてアプリを作るのがReact Native開発を高速化するコツということですね。
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