EC開発

Ruby on RailsとLaravelのWebフレームワークを徹底比較!

Webアプリケーションを開発する際、どういった言語・どういったWebフレームワークを採用するかで迷うことはありませんか。

フレームワークにはそれぞれ得意とする分野があり、それを知っておくとウェブ開発がよりスピーディーに、効率よく行うことができます。

今回は、RubyのフレームワークであるRuby on Railsと、PHPのフレームワークであるLaravelについて、それぞれの特徴をご紹介していきます。

  • どんなフレームワークで開発しようか迷っている方
  • フレームワークについて学びたい方
  • 社内のIT人材が不足している方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばRuby on RailsとLaravel、それぞれどのような違いがあるのか、どう言った特徴があるのか丸わかりですよ。

Ruby on Rails

Ruby on Railsは、Rubyを用いたWebフレームワークです。
2004年に初めてリリースされて以来、多くの人に使われています。

Ruby on Railsの特徴

Ruby on Railsには、以下の8つの原則があります。

  1. プログラマの幸福度を最適化
  2. 設定より規約(慣習)を重視する
  3. メニューは”おまかせ”で
  4. パラダイムが1つではない
  5. 美しいコードを称える
  6. 統合システムを尊重する
  7. 安定性より進歩を重視する
  8. テントを押し上げる

これら原則に加えて、Rubyというプログラミング言語自体の「英語を記述するように、直感的にわかりやすいコーディングが可能」「他のプログラミング言語に比べて、記述するコード量が少なくて済む」といった特徴が合わさります。

Ruby on Railsのメリット

これらにより、Ruby on Railsには以下のようなメリットがあると言われます。

  • 短いコードで、たくさんの機能を実装できる
  • 複雑な設定を行うことなく開発ができる
  • 誰が作っても、シンプルでわかりやすい記述になる
  • 作ったシステムが、デザインパターンにそった構造になっている

少人数での開発や、短期間でのプロトタイピングにも向いていますが、記述がわかりやすい点や規約にそった作りになる点から、大規模なチームでの開発にも向いています。

Ruby on Railsのデメリット

一方で、以下のような弱点があります。

  • 使いこなすには規約を覚える必要があり、学習コストがかかる
  • 規約から外れることをするのが難しい
  • 作成したアプリケーションの速度がやや遅い

複雑な機能が求められるアプリケーションには、Ruby on Railsはあまり向いていないと言えます。

Laravel

LaravelはPHPを用いたWebフレームワークです。

Laravelの特徴

2011年にできたフレームワークであり、歴史は意外と浅いです。
後発でできたこともあり、他言語のフレームワークのいいところを取り入れたフレームワークとなっています。

Laravelの特徴は、以下の通りです。

  • MVCモデルを採用しているフレームワークである
  • 国内外でシェアを獲得しており、機能やプラグインの開発が盛ん
  • 学習コストが低い
  • 拡張性と自由度が高い

Laravelは、国内外で人気が高いフレームワークであり、PHPのWebフレームワークの中では、ほぼ一強のような状況になっています。

そのため、機能追加やプラグインの開発が盛んだったり、コミュニティが盛り上がっているため、情報が多いのが特徴です。

Laravelのメリット

先述したように、Laravelは他のPHPフレームワークと比べて学習コストが低く、使いやすいフレームワークといえます。

拡張性や自由度も高いため、複雑な機能をもったアプリ開発にも耐えうるフレームワークです。

Laravelのデメリット

Laravelの弱点として、以下のような点が挙げられます。

  • 自由度が高すぎるがゆえに、ソースが複雑になりがち
  • 処理速度がやや遅い

Laravelは、非常に自由度が高いため、開発者それぞれが好き勝手に書くことができてしまいます。

練度の低い開発チームであれば、ソースの統一性が失われてしまい、保守が難しい状況に陥りかねません。

また、Laravelで開発したWebアプリは、やや処理速度が遅いです。
そのため、高速なレスポンスを求められるアプリケーションでは、あまりおすすめできません。

Ruby on RailsとLaravelどっちが良いの?

それぞれのフレームワークの特徴をまとめると以下の表のようになります。

Ruby on RailsLaravel
特徴設定より規約(慣習)を重視するフレームワーク他言語のフレームワークのいいところを取り入れたフレームワーク
メリットシンプル。短いコードで書けるプラグインの開発が盛ん。学習もしやすい
デメリット複雑な機能は不向きソースが複雑になりがち

これらを踏まえると、シンプルな機能のアプリケーションであればRuby on Railsが、複雑な構造を作る必要がある場合はLaravelが、おすすめと言えます。

Ruby on Railsは、シンプルな開発においては、高速で素晴らしいシステムを提供してくれますが、規約を超えたカスタマイズが必要になったときに弱いです。

一方でLaravelは非常に自由度が高いため、どんな開発も行えますが、Ruby on Railsの規約の範囲内で作れるアプリであればRuby on Railsの方が早く作れるでしょう。

とはいえ、Ruby on RailsもLaravelも、Webアプリケーション開発において、非常に優れた選択肢です。

正直、ほとんどの開発案件であれば、どちらを選んでも十分なものを開発することができるでしょう。

Web開発ならdehaにご相談ください

dehaでは、5年間に渡りベトナムオフショア開発を行ってきました。Web開発の実績も多数あります。

本日紹介したようなRuby on RailsやLaravelを利用した開発も得意としています。

ウェブ開発を行いたい方、Ruby on RailsやLaravelについて詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、ぜひご気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから

kataokayusuke

Recent Posts

オフショア開発でベトナムが選ばれる7つの理由

安価な労働力を利用して開発コストの削減ができるオフショア開発は中国とインドが中心でしたが、近年ベトナムオフショアに注目が集まっています。 この記事ではそんなベトナムオフショアが選ばれる7つの理由について解説しています。 ・オフショア開発が気になる方・社内のIT人材が不足している事業者の方・ベトナムオフショアについて知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば今大注目のベトナムオフショアのことがまる分かりですよ。 (more…)

19 hours ago

PWAとは?機能、導入メリットと実装事例

近年、スマートフォンの普及とともに、ユーザーにとって使いやすく、企業にとっても効果的なウェブ体験の提供が求められています。 そうした中で注目されているのが「PWA(Progressive Web Apps)」です。 この記事では、PWAの概要や機能、導入によるメリット、そして具体的な導入事例についてわかりやすく解説します。 PWAが気になる方 アプリ開発をしたい方 開発効率を上げたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばPWAの特徴や導入のメリットなども分かりますよ。 (more…)

5 days ago

【保存版・発注者向け】アプリ開発の方法についてゼロから解説

アプリ開発を検討する企業や個人にとって、最初に直面する課題は「どのようにアプリを作るか」です。 そこで本記事ではアプリ開発について、どのような工程があるのかゼロから徹底解説していきたいと思います。 アプリ開発をしたい方 アプリ開発初心者の方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばアプリ開発の効率の良い方法が丸わかりですよ。 アプリ開発に関わるすべての工程や手法を理解することで、発注者としてより良い判断ができ、プロジェクトを円滑に進めることが可能になります。 (more…)

2 weeks ago

チャイナプラスワンとは?製造業だけではなく、IT業界も注目

近年、製造業を中心に広がってきた「チャイナプラスワン(China Plus One、中国+1)」戦略が、IT業界でも注目され始めています。 中国に依存しすぎない経営体制を構築するためのこの動きは、製造業の枠を越え、ソフトウェア開発やITインフラといったデジタル領域にも拡大しています。 この記事では、チャイナプラスワンの概要から背景、IT業界における注目理由、そしてオフショア開発との関係性や活用事例までを詳しく解説します。 チャイナプラスワンについて知りたい方 オフショア開発に興味がある方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばチャイナプラスワンの概要がわかるだけでなく、今後の展望も分かりますよ。 (more…)

2 weeks ago

【2025年版】スマホ(iPhone/Android)OS端末シェアランキング(世界と日本市場)

スマートフォン市場におけるOS(オペレーティングシステム)は、ユーザー体験の根幹を担う要素のひとつです。 特に「Android」と「iOS」の二大OSは、長年にわたって競争を続けており、地域によってその勢力図は大きく異なります。 この記事では、2025年4月時点における世界および日本のスマホOSシェアを、StatCounterの最新データをもとに詳しく解説します。 OS端末シェアについて知りたい方 スマホOS別に広告出稿の戦略を立てたい人 国や地域ごとのユーザー属性やシェア構造を把握したい人 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば世界と日本のOSシェアの特徴や違いが丸わかりですよ。 (more…)

3 weeks ago

【2025年版】ハイブリッドアプリ開発のおすすめフレームワークランキング5選

スマートフォンアプリ開発において、iOSとAndroidの両方に対応するハイブリッドアプリは、開発コストや工数を抑えられる点で多くの企業や開発者に選ばれています。 2025年現在、技術の進化によりハイブリッドアプリ開発フレームワークも多様化・高機能化が進み、それぞれの強みを活かす選定が重要になってきました。 この記事ではそんな2025年におすすめのハイブリッドアプリ開発フレームワークをランキング形式で5つご紹介します。 ハイブリットアプリに興味がある方 最新のハイブリットアプリについて知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばハイブリットアプリの最新情報が丸わかりですよ。 (more…)

3 weeks ago