Webシステム開発

Ruby on Railsの主要なライブラリを解説まとめ

それぞれのプログラミング言語には、フレームワークやライブラリと呼ばれる開発を助けてくれるパッケージがあります。

Rubyでは、ライブラリのことをGemと呼びます。Gemを利用すれば開発スピードを格段に上げていくことができます。

今回は、そんなRubyの主要なライブラリGemについてご紹介していきます。

  • 効率よくウェブ開発をしていきたい方
  • 社内のIT人材が不足している方
  • Gemについて詳しく知りたい方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばGemにはどのような種類があるのか、どう言ったメリットデメリットがあるのか丸わかりですよ。

Gem(ジェム)とは?

それぞれのプログラミング言語には、フレームワークやライブラリと呼ばれる開発を助けてくれるパッケージがあります。

フレームワークとライブラリの違いは分かりにくいですが、フレームワークは「処理全体の流れ」を提供しており、ライブラリは「特定処理のためのパーツ」を提供しているイメージです。

Rubyでは、ライブラリのことをGem(ジェム、日本語で宝石)と呼び、同じ名前のgemというコマンドを使って管理しています。

ちなみにRuby on Railsは、Rubyのフレームワークであり、Gemではありません。

Gemの探し方と選び方

Gemの探し方は大きく分けて2つあります。

1つは、GitHubから探す方法です。

殆どのGemは、GitHubでソースが公開されています。

インストール方法は、GitHubの各プロジェクトにかかれていることが多いですが、gemコマンドを用いてインストールのが基本です。

もう一つは、RubyGems.orgやBestGems.orgという、Gemをまとめているサイトで調べる方法です。

これらのサイトでは、大半のGemが登録されているため、実装したい機能をキーワードに検索をかけると必要なGemを見つけることができます。

Gemは、誰でも作って公開することができるので、ものによっては脆弱性があります。

たくさんの開発者に使われている人気のGemは、多くの開発者によって実際に使われているため、不人気なGemより安全性が高いと言えるでしょう。

GitHubのスター数が多いものや、BestGems.orgで上位になっているものを選ぶと間違いがないです。

Gemを使うメリット

Gemを活用する最大のメリットは、開発速度を上げることができるという点でしょう。

決まりきった機能であったとしても、一から作るとなると、実装とテストに大きな労力がかかってしまいます。

決まりきった機能に関してはGemを使うようにし、独自の機能にフォーカスするほうが効率的な開発に繋がります。

Gemを使うデメリット

一方で、Gemには、リスクも存在します。

1つはセキュリティリスクです。先述したように、Gemは誰でも公開することが可能なので、ものによっては致命的な脆弱性を抱えている可能性もあります。

また、不具合に繋がる可能性もあります。新しく導入したGemが、既存のソースコードと競合してしまった場合、不具合に繋がりかねません。

いずれにしても、Gemを導入する場合は、導入しようとしているGemについてしっかりと理解して導入する必要があります。

主要なGem(ライブラリ)

ここからは、人気のGemを紹介します。

Devise

ログイン認証機能をかんたんに実装できるGemです。

メールアドレスでの登録だけでなく、FacebookやTwitter、LINEといったSNSのアカウントを用いた会員登録にも対応しています。

SNSにしろECサイトにしろ、ほとんどのウェブアプリにおいてログイン機能は必須の機能です。

新たにウェブアプリを開発する場合、決まりきった処理であるログイン機能の開発より、自社アプリ特有の機能にフォーカスしたほうが生産的ですので、DeviseのようなGemを活用するのは良い選択でしょう。

kaminari

ページネーションの実装を手助けしてくれるGemです。

ページネーションとは、ブログなどで画面の下で何ページ目かを示してくれるボタンのことです。

kaminariを使うことで、ページネーションをかんたんに実装できます。

Paperclip

Paperclipは、ファイルアップロード機能を実装するGemです。

画像などのアップロード、保存、削除などを実装できます。

Active Admin

管理画面をかんたんに実装できるGemです。

モデル(データベース)を直接操作するための、管理画面を作成できます。

シンプルなものであれば、比較的かんたんに実装できますし、カスタマイズを加えることも可能です。

Faker

大量のダミーデータを作成できるGemです。

ウェブアプリ開発を行っていると、テストのために大量のダミーデータが必要になる場合があります。

例えば、ユーザーが日記を投稿しそれにコメントやいいねができるSNSを開発する場合、テストのために複数のユーザーが複数の日記を書いている状態を作る必要があります。

手作業で、何人ものユーザーを作成して、各ユーザーで複数の投稿をするのは非常に面倒ですが、Fakerを使えばこういったダミーデータをかんたんに作成することができます。

ウェブ開発ならdehaにご相談ください

いかがでしたか。本日はRuby on Railsで利用できるGemについてまとめていきました。

Gemを利用すれば開発速度を上げることができました。

ぜひGemを利用して、ウェブ開発を行ってみてはいかがでしょうか。

もし「社内のIT人材がいない」「素人では難しい」などのお悩みをお持ちならウェブ開発を委託してみるのもおすすめです。

dehaでは、5年間に渡りオフショア開発を行ってきました。

ウェブ開発の開発実績も多数あります。ベトナムオフショアでは、国内開発よりも低コストで、高レベルな技術者を登用できるのが魅力です。

Ruby案件を受注したが開発リソースが不足しているという場合や、新しく自社のウェブアプリを開発したいという場合は、ぜひ一度dehaにご相談くださいませ。

>> お問い合わせはこちら

kataokayusuke

Recent Posts

オフショア開発におけるテスターの役割?QAとQCの違い

オフショア開発では異なる国や地域のチームと開発を行うため、コニュニケーションロスによる品質力の低下が問題視されがちです。 そこでテスターという存在が質を確保する上で重要な役割を果たします。この記事ではそんなオフショア開発におけるテスターの役割について解説していきます。 オフショア開発に興味がある方 開発効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発におけるテスターがどんなメリットをもたらすのかや、QAとQCの違いについても丸わかりですよ。 (more…)

4 days ago

生成AI活用で社内業務システム効率化のメリットや注意点

企業が競争力を維持し、業務効率を高めるために、AI(人工知能)の導入はますます重要になっています。 特に、生成AIを活用した社内業務システムの効率化は、企業の成長を促進する大きな要因となり得ます。 この記事では、生成AIを導入することによるメリットや、導入時に注意すべき点について詳しく解説します。 生成AIを活用して業務効率化を図りたい方 社内のIT人材が不足している方 生成AIの使い方を知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば生成AI活用を活用するメリットや気をつけるべきことが丸わかりですよ。 (more…)

1 week ago

【2024年版】ベトナムでERPシステム市場の現在・展望

ベトナムにおけるERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)システム市場は、近年急速な成長を遂げています。 この急速な市場拡大は、デジタルトランスフォーメーションの推進、クラウドERPの普及、中小企業のニーズの高まりなど、さまざまな要因によって支えられています。 この記事では、ベトナムでのERP市場の現状と今後の展望について詳しく見ていきます。 ベトナムでのERP市場の現状について知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばERPシステム市場 の今後の展望が丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

AI技術を活用してデータドリブン経営を支援

データドリブン経営が成功するためには、膨大なデータを効果的に分析し、価値あるインサイトを引き出すことが重要です。 AI技術は、これを実現する強力なツールとして注目されています。 この記事では、AIがデータドリブン経営を支援する具体的な方法を紹介します。 データドリブン経営に興味がある方 データドリブン経営×AIの方法を知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAIを活用したデータドリブン経営の方法が丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

データドリブン経営とは?DX推進でメリット、成功ポイントや注意点

デジタル変革(DX)が進む現代、企業経営において「データドリブン経営」の重要性がますます高まっています。 データドリブン経営とは、企業の意思決定や戦略立案をデータに基づいて行う経営手法です。 この記事では、データドリブン経営の概要、DX推進におけるメリット、成功のためのポイント、そして注意すべき点について解説します。 データドリブン経営に興味がある方 DX化をすすめている企業の方々 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデータドリブン経営がどういうものなのかや、データドリブン経営を成功させるためのポイントが丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

【2024年版】ベトナムのDX市場の状況と動向

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、企業や国の競争力を左右する重要な要素となっています。 特にベトナムは、急速な経済成長とテクノロジーの革新により、東南アジアの中で注目される存在です。 この記事では、そんなベトナムのDX市場の現状と今後の動向について、具体的なデータとトレンドを基に詳しく探っていきます。 ベトナムDX市場に興味がある方 社内のIT人材が不足している方 オフショア開発に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムのDX市場の状況やトレンドについて丸わかりですよ。 (more…)

3 weeks ago