Flutter(フラッター)はiOS・Android・Web全てに共通した優れたUIを一度に作れるモバイルアプリ用のフレームワークです。
初心者でも扱いやすく、開発スピードをあげることができるという特徴があります。
この記事では、そんなFlutter(フラッター)について、特徴からメリット・デメリットまで徹底解説をしていきます。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばFlutter(フラッター)にはどんな特徴があるのか、どんな人に向いているのかなどが丸わかりですよ。
Flutter(フラッター)とは2018年にGoogleが開発したモバイルアプリ用のフレームワークです。
今やモバイルアプリは重要な存在となっています。
現代はスマホを持っているのが当たり前となり、ユーザーがスマホを使っている時に接触する時間を取れるかがビジネスにとって影響力を持っているからです。
そんなモバイルアプリ用フレームワークの中でも、Flutter(フラッター)はUI開発をサポートするデザインパーツが多数あるため、少ない作業でUIを構築することができます。
開発効率を上げたいエンジニアにとっておすすめのフレームワークと言えます。
そんなFlutter(フラッター)の大きな特徴の1つは「Dart」という言語を使って開発を行う点です。
「Dart」で作った1つのコードを、iOS・Android・Web用に変換することで、1つのソースコードから多くのプラットフォームで動作するUIを作れるという仕組みです。
合わせて読みたい>>2021年版 モバイルアプリ開発フレームワーク 5選
Flutter(フラッター)の特徴の1つである「Dart」は2011年10月に公開されたWebブラウザ組み込み用のスプリクト言語です。
JavaScriptの後継言語を目的に設計されているため、JavaScriptの問題点を解決し、セキュリティ面なども強化された言語になっています。
「Dart」は、聞き慣れない言語と思われるかもしれませんが、JavaScriptを学んだことがある方はもちろん、プログラミング初心者にも扱いやすいです。
JavaScriptと同じような文体を利用していて、学習コストも高くないからです。
クラスベースのオブジェクト指向をサポートしていることから、大規模アプリケーション開発やサービス開発に向いています。
Flutter(フラッター)ではiOSとAndroid両方に対応したアプリケーションが開発可能だという特徴があります。
具体的には以下のようなアプリを開発することが可能です。
またスマートフォン向けアプリだけでなく、Webアプリケーションも同じコードで開発が可能。
「モバイル」「Web」「組み込み」「デスクトップ」など、さまざまな開発に対応できるフレームワークと言えるでしょう。
1つのフレームワークでマルチプラットフォーム対応ができるので、学習コストも低くこれからプログラミングを始めたいと思っている方にもおすすめできるフレームワークです。
Flutter(フラッター)の2つ目の特徴としてあげられるのは、ホットリロード機能です。
ホットリロード機能とは、コードを書いた時点でリアルタイムでアプリに変更が反映される仕組みのこと。
今まではコードを書いた後にアプリを再起動する必要があり、コードの変更を確認するのに数分かかることもありました。
しかし、このホットリロード機能を利用すれば、数ミリ秒から数秒でUIの更新が可能になるのです。
先ほども紹介したように、Flutter(フラッター)ではiOSとAndroid、両方に対応したアプリケーションを作成することができるという特徴があります。
つまりクロスプラットフォームで動作させることが可能なのです。
通常、スマートフォンのアプリを開発する場合、OSによって言語を変えて開発を行います。そのため、iOSとAndroid、両方に対応したアプリを作る場合は、それぞれの開発が必要です。
しかし、クロスプラットフォームなら入力したコードをiOSとAndroid両方に対応するよう変換をしてくれるので、一度の開発で両方のOSに対応したシステムを開発することができるのです。
Flutter(フラッター)は「ポータブル・UI・ツールキット」と呼ばれるUIになっています。独自のデザインUIを使用できるため、デザインの自由度が高いと言われています。
かなりの数のUIパーツが提供されているので、それを組み合わせることで整ったUIを簡単に開発することができますよ。
Flutter(フラッター)は2018年にできたばかりの新しいフレームワークです。
学習者が増えつつあるものの、まだまだ日本語でのドキュメントが少ないが現状です。
必要な場合は英語のドキュメントなども確認していきましょう。
先ほども言ったように、Flutter(フラッター)は2018年にできた新しいフレームワークなので、使える技術者が少なく人材を集めにくい部分があります。
オフショア企業などでは開発経験のあるエンジニアもいるので、そういったところから人材を集めてくるのも1つの手ですね。
Flutter(フラッター)はクロスプラットフォームで1度にiOSとAndroidの開発を行うことができましたが、同じようなiOSとAndroid両方の開発を同時にできるフレームワークとして、React Nativeというフレームワークがあります。
React NativeとはJavaScriptのフレームワークである「React」をモバイルで利用できるようにしたもので、Facebook社によって2015年に公開されました。
比較されることも多いFlutterとReact Native。それらの違いを表にまとめました。それぞれ詳しく紹介していきます。
フレームワーク | 思想 | 言語 | UI | テスト |
Flutter | 1つのコードで複数のプラットフォームに対応 | Dart | マテリアルデザイン | 簡単 |
React Native | 1つの技術で複数のプラットフォームに対応 | React | やや制限あり | ー |
合わせて読みたい>>【徹底比較】React Native対 Flutter【アプリ開発に必要な5つのポイント】
Flutter(フラッター)とReact Nativeは設計思想がそもそも異なります。
Flutter(フラッター)では1つのコードで複数のプラットフォームに対応する「ワンコード」に重きを置いていますが、React Nativeは「1つの技術で複数のプラットフォームに対応できること」を原則としています。
大きな違いとしてあげられるのが、使用言語です。React Nativeは「React」を使って開発を行います。
ReactとはJavaScriptのフレームワーク。JavaScriptを使用できるエンジニアは多いため、すでにWebアプリの開発ができる方であれば「Dart」を使用するFlutter(フラッター)よりも扱いやすいと言えます。
React NativeのUIデザインにはやや制限があるため、自由なデザイン性を求めるのならFlutter(フラッター)がおすすめです。
Flutter(フラッター)ではGoogleが提供している「マテリアルデザイン」に準拠したUI構築を行います。
マテリアルデザインによってユーザーが直感的に「ボタンやバーが持つ意味」や「操作の流れ」を察知しやすくなるという特徴があります。
開発を行う際はできるだけ少ない時間で、コードを動作させることが必要です。
テストはその動作になくてはならないものですがですが、その観点ではFlutter(フラッター)がおすすめです。
Flutter(フラッター)は公式に用意されているライブラリ(flutter_test, flutter_driver)に単体テストからWidgetテスト、E2Eまで含まれています。ドキュメントで詳細がまとめられているため、対応がしやすくなっています。
一方、ReactはNPMに用意されているライブラリを使う必要があります。
新しい言語を学ぶ際には将来性を気にされる方も多いでしょう。
結論から言うと、Flutter(フラッター)は将来性がある言語と言えます。
Flutter(フラッター)はIT大国、アメリカ・中国・インドなどで人気が出ているフレームワークです。
日本での需要はまだ少ないですが、トヨタがシステム開発でFlutter2を採用するなど、日本でも需要が高まりつつあるのです。
今後、より国内需要が増えれば将来性も高まっていくでしょう。
言うまでもないですが、Googleはインフラサービスとして様々なものを開発していて成長を続けている会社です。
そんなGoogleがアプリ開発を便利にするために作ったフレームワークがFlutter(フラッター)なので、Googleが成長している限りは、Flutter(フラッター)も将来性があると言えそうです。
いかがでしたか。本日は今大注目のフレームワーク、Flutter(フラッター)の特徴について解説をしていきました。
Flutter(フラッター)は初心者でも扱いやすいだけでなく、1度にiOSとAndroid、両方に対応するアプリを開発できたり、ホットリロード機能で開発スピードをあげられるといった特徴がありました。
スピーディーに効率よく開発したい人には持ってこいのフレームワークと言えそうです。
ぜひFlutter(フラッター)を活用してアプリ開発をしてみてはいかがでしょうか。
「自分で開発するのはちょっと…」という方や「社内のIT人材がいない方」などは、開発を外注してみるのもおすすめです。
dehaソリューションズでは5年にわたりオフショア開発を行ってきました。
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