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【徹底比較】React Native対 Flutter【アプリ開発に必要な5つのポイント】
2020/09/25
スマートフォンが普及し、さまざまな技術が進化する中で、クロスプラットフォーム開発は開発期間の短縮やコスト削減などのメリットが多くあるため、開発会社・エンジニアにとってなくてはならない存在となっています。
そんなクロスプラットフォームの中で、特に多く利用されているのが「React Native(リアクト・ネイティブ)」と「Flutter(フラッター)」です。
「React Native」はJavascriptを取得して入ればアプリの開発が可能。一方、「Flutter」はDartで開発を行います。
どちらも共通しているのはiOSアプリとAndroidアプリに同じコードベースを使用できるクロスプラットフォームであるということです。ただし、それぞれ独自の特徴があり、メリット・デメリットがあります。
そこで今回は「React Native」と「Flutter」を5つのポイントに絞って比較します。
- モバイルアプリの開発・運用のコストパフォーマンスを高めたい方
- 「React Native」や「Flutter」が気になっている方
- 「React Native」や「Flutter」の違いを知りたい方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば「React Native」や「Flutter」のどちらを使って開発を行うべきかがわかりますよ。
「React Native」とは
「React Native」はFacebook社が開発したJavaScriptのフレームワークである「React」をモバイルで利用できるようにしたものです。2015年に公開され世界中で利用されています。
React NativeはiOSとAndroidの両方で動作するクロスプラットフォームであることから、開発工数を削減しコストパフォーマンスを高めることに期待できます。
React Nativeの特徴としてはコードの再利用性や学習環境やコミュニティの充実が挙げられます。
「Flutter」とは
一方、「Flutter」はGoogle社が開発したモバイルアプリケーションフレームワークで、デザイン性が評価されています。
2018年に公開され、「React Native」よりも後発ながら急速に普及が進んでいます。
【徹底比較】React Native対 Flutter
比較ポイント①プログラミング言語
「React Native」は「React(Javascript)」で開発をします。「Javascript」を習得しているエンジニアが多いため、Webアプリの開発ができれば新たな言語を習得せずにアプリ開発ができるようになります。
「Flutter」は「Dart」で開発をします。「Dart」もGoogle社が開発したもので、「C#」や「Java」に近い構文と言われてはいますが、「Javascript」に比べると習得の難易度は高いとされています。
比較ポイント②UI
「React Native」はOS標準のUIを使用するため、UIデザインにはやや制限があるとされています。しかしOSに準拠したデザインを使いたい場合には「React Native」が最適です。
「Flutter」は「ポータブル・UI・ツールキット」と呼ばれていて、独自のデザインUIを使用できることから、デザインの自由度が高いところが評価されています。
比較ポイント③ライブラリ
「React Native」は2015年の公開から今日までの約5年間で多数のライブラリが公開・配布されています。世界中にさまざまなフレームワークがありますが、トップクラスで数が多くなっています。
「Flutter」は2018年の公開から約2年間で「React Native」に追いつく勢いでライブラリが増えています。
ライブラリの数については引き分けと言ってもよいでしょう。
比較ポイント④デメリット
「React Native」のデメリットとしてはアップデートが多いため開発開発維持・メンテナンスの手間が増えることが挙げられます。また「Flutter」に比べるとCPUやメモリの負荷が大きいという調査結果が出ていますが、こちらはアップデートでの改善に取り組んでいます。
「Flutter」のデメリットとしては開発したアプリケーションのサイズが大きくなりやすいことが挙げられます。アプリケーションは使いやすく、わかりやすいことが第一ですが、プラットフォームのデータ容量を圧迫しないアプリケーションであることもユーザーにとっては重要です。
比較ポイント⑤「GitHub」での評価
ソフトウェア開発のプラットフォーム「GitHub」には「スター」と呼ばれる評価ポイントのようなものがあります。わかりやすく言えばSNSでの「いいね」に近いもので、参加者が使ってよかったもの、感謝の気持ちを表したいときに「スター」を押します。その数が多ければ多いほど、よいツールであると判断できる1つに基準になるでしょう。
では「React Native」と「Flutter」の「スター」の数を見てみましょう。
React Native:約90,200(2020年9月現在)
Flutter:約102,000(2020年9月現在)
以上の結果から「Flutter」の勢いがよく、「React Native」を追い抜いていることがわかります。世界中にエンジニアからの評価なので、信頼できる数値ではありますが、「スター」はあくまでも指標の1つでしかありません。
単純に「スター」が多いほうを取り入れたほうがいい、という判断はせず、開発したいアプリケーションにとってよりよいフレームワークを選定する必要があります。
まとめ
同じクロスプラットフォーム開発のためのフレームワークである「React Native」と「Flutter」を5つのポイントから見てみると、さまざまな違いがあることがわかります。
どちらも常にお互いを意識しながら機能強化・改善を繰り返しながら進歩し続けています。
これからもパソコンやスマートフォンなどのプラットフォームやプログラミング言語などもどんどん進化していきます。その進化に柔軟に迅速に対応し、ユーザーにとって使いやすく、機能やデザインも充実したアプリケーションを開発するために、フレームワークの選択も重要になってくるでしょう。
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