ベトナム人はハイレベルなIT技術を持った方が多くいます。
それはIT教育を国策として行ってきたことや、向上心の高いベトナム人の国民性があるからこそ。
実際、経済産業省が行った調査によると週あたりの平均勉強時間は、日本が1.9時間とワーストなのに対して、ベトナムは3.5時間と高い値となっています。
この記事ではそんなベトナムのハイレベル人材に関して、どんな秘密があるのかを解説していきます。
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナム人の特徴はもちろん、日本のIT人材の現状に関してもわかりますよ。
日本のIT人材は需要が拡大しているのにもかかわらず、人材が大きく不足しています。経済産業省によると2030年にはなんと最大で79万人のIT人材が不足すると言われています。
特に東京に人材が集中していて、地方のIT人材不足が顕著となっています。そのため地域のデジタル化を推進するIT人材の不足が大きな課題になっているのです。
アメリカでは、AI・データサイエンスなど高いスキルを持つデジタル人材に対して、高額の給与水準を提示する例が増えています。
その流れもあってか日本でもデジタル人材に対し、通常よりも高い報酬水準を設定する例が増えて来ました。例えばNECではAIなどの分野で大学時代、高い論文の評価を得た新卒者に対して、年収1000万円を提示しています。
また、DeNAでもAIシステム部の人事制度として年収600万円〜1000万円を提示しています。
実際、IPAの「Reスキル・人材流動の実態調査及び促進策検討」によると、先端IT従事者の最も多い年収区分は「1000万円〜1500万円」なのに対し、非先端IT従事者は「500~600万円」でした。
しかし、その一方で日本ではAIやデータサイエンスなどと行った先端IT従事者へのスキルアップをしたいという人材が少ないのが特徴です。
下記アンケートにて「業務が忙しく勉強時間が確保できない」と回答した人が40%、「勉強の必要性を感じない(現在のスキルで十分だと思うから)」と回答した人が26.2%でした。
日本では業務時間が長くて残業も他国に比べて多い傾向にあります。そのため現在の業務で手一杯になり、スキルアップのための学習時間が確保できないという悪循環に陥ってしまっているのでしょう。
また「勉強の必要性を感じない」という人も比較的多いように感じます。このことから、すでに起こりつつあるデジタル市場の劇的な変化が十分に認識されていないのも原因の1つと言えそうです。
スキルアップの時間が少ない日本ですが、新たな学びへの取り組みも加速しています。
例えばIT勉強支援プログラムconnpassや有識者によるセミナー情報を掲載しているTECH PLAYなどといった、誰でも気軽に勉強会を行えるコミュニティが増えています。
さらに、Kaggleではkagglerと呼ばれるユーザーたちが賞金付きのAI開発コンテストに無料で参加することができ、コンテストで収めた成績によって世界規模のランキングをチェックできるサービスです。
実際、DeNAや日立製作所などの企業で導入されていて、AI人材の育成に活用されています。
日本のIT人材は学習時間が各国に比べ最も低くなっている一方、インドやベトナムが他国よりも長く学習時間を確保しているようです。
インドはIT大国としてのイメージがあるので想像がつく人も多いかと思いますが、ベトナムは意外と思った方も多いかもしれません。
なんと、ベトナムはインドにも負けないくらいIT人材がハイレベル化しているのです。
ベトナムではWeb・モバイルアプリに強みを持つ人材が多い一方、ここ数年AIやクラウド等最先端の開発者が増加しているのが特徴です。
特にブロックチェーン技術は目まぐるしく成長をしていて、ブロックチェーンゲームの資金はなんと数百億USD(100億USD=約1兆1400億円)にも及ぶと言われています。
その背景には、ベトナムに若いエンジニアが多いことがあります。ベトナムのIT人口は90万人以上いると言われていて、年齢としては20〜29歳が54.77%、30〜39歳が26.3%を占めています。
若いエンジニアは上昇志向が強いエンジニアが多く、流行の技術や最新技術への興味関心が高いのです。
合わせて読みたい>>ベトナムのブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)5選!Axie Infinityなど。
ベトナムでは政府がICT教育を推進していて、2030年にはITエンジニアを含めた150万人のIT人材輩出を目指しています。
STEM教育という科学、技術、工学、数学に力を入れた教育を進めていて、中学校からコーディングやIT科目を学ぶようです。
IT関連の教育を展開している大学が30校近くあり、エンジニアになる人は毎年5万人ほどいると言われています。
さらに近年ではベトナムの理系大学において、オフショア開発の需要増加を見込んで日本語の教育にも力を入れているそう。
実際、国際交流基金がまとめた「2018年度 海外日本語教育機関調査報告書」によると、ベトナムにおける日本語学習人口は2018年時点で約17万5,000人と世界6位にランクしています。
この伸び率は前回調査と比べ2.7倍となっていて、日本語学習者が急激に増加していることがわかります。
先ほどから見ているこちらのグラフ。日本の学習時間が短い一方で、ベトナムが多くの学習時間を確保していることがわかります。
ベトナム人は向上心が高く、日本よりも転職が身近にあるため、社会人になってからもスキルアップのための教育を行う人が多くいるのです。
ベトナム人エンジニアの中で最も人気の高いプログラミング言語は、JavaScriptや、Java、PHP、Phythonなど。これらは世界的なエンジニアの需要と一致しています。
また、アジャイル開発やAWSに関する知識など転職に役立つスキルを身に着ける人も多いですし、より高収入が期待できる外資系企業で働くため、日本語や英語の勉強をする方が多くいる傾向があります。
2010年代から高い経済成長が続いてきたこともあり、努力をすればより高収入が実現できるというようなモチベーションがあるのがこうした現状の背景にあると言えます。
今までベトナム人がなぜハイレベル人材が多いのかという面について見ていきましたが、ベトナム人の特徴はハイレベルなだけではありません。
ベトナム人には以下のような特徴があります。
高度経済成長下にいるベトナムでは変化に柔軟であり、スキルアップに対して意欲的な若者が多い傾向があります。
またベトナム人は手先が器用だと言われています。伝統工芸品には細かい刺繍や裁縫が必要なものが多くあります。ベトナム人の足であるバイクの修理も自分でやってしまう方が多くいるのも特徴です。
日本から物理的距離が近いのも特徴です。もし一緒にビジネスを行っていくとなった場合、時差の関係は案外重要ですよね。ベトナムと日本の時差は2時間ほどです。
例え、オンラインミーティングを行ったとしても双方の業務時間中に完結させることができますね。
そんなベトナムのハイレベル人材を活用し、オフショア開発を行うのはいかがでしょうか。
オフショア開発は、海外に業務を委託することで、人件費を抑える開発手法です。
インドや中国といった他のオフショア先では、人件費の高騰によって、日本国内で開発を依頼するのと大差ないコストになってしまっていますが、ベトナムでは半額〜7割程度のコストで開発を委託することが可能です。
いかがでしたか。本日は日本のIT人材の状況とベトナムがなぜハイレベル人材が多いのかについて紹介していきました。
日本では新たな学びの場が出来上がっているものの、ハイレベルなIT技術を学習する時間が確保できていないのが現状でした。
その一方、多くの学習時間を確保しているベトナムでは、ハイレベル人材が多くいます。
これは若者が多く転職も活発だからこそ、向上心を持って学習する人が多いからでしたね。また、国策としてIT人材の育成に力を注いでいることも要因の1つと言えそうです。
オフショア開発によって、ベトナム人材を開発に取り入れることで、技術力の向上、コストの低下が期待できます。
dehaでは、5年間に渡り、日本のクライアント様とベトナムオフショア開発を行ってきました。
AIを用いた画像処理システムの開発や、スマホネイティブアプリ開発など、様々開発実績があります。
ベトナム人材のスキルや開発内容など、気になった方はぜひお気軽にお問合せください。
2026年のベトナムは、東南アジアの中でも特に「デジタル化が成熟段階に入りつつある国」として注目を集めています。 スマートフォンの普及、ソーシャルメディアの浸透、高速通信インフラの整備、そして若く人口ボーナス期にある社会構造が相まって、デジタル技術はすでに人々の日常生活、経済活動、情報収集の中核となっています。 この記事では、DataReportal「Digital 2026 Vietnam」レポートをもとに、2026年のベトナムにおけるデジタルデバイス、インターネット、ソーシャルメディア、主要プラットフォームの利用状況とその背景、そして今後の方向性について総合的に解説していきます。 ベトナムのデジタルの最新情報が気になる方 社内のIT人材が不足している方 ベトナムのIT人材が気になる方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムのデジタルの最新情報や動向が丸わかりですよ。 関連記事: 【2024年版】ベトナムのDX市場の状況と動向 2025年のベトナム デジタル状況、最新動向 (more…)
ソフトウェア開発の歴史において、エンジニアの核心的な能力は「コードを書く力」で測られてきました。しかし、AI技術が飛躍的に進歩し、人間よりも速く一貫性のあるコードを生成できるようになった今、その価値の軸が大きくシフトしています。 これからのエンジニアに求められるのは、単なるプログラミングスキルではなく、いかに高度なAI活用を行い、システムに何を許し、何を許さないかという「制約」を正しく設計できるかという点にあります。 (more…)
クラウドコンピューティングは、企業や政府のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支える基盤です。 データ保存、アプリケーション実行、AI・データ分析など、あらゆるITインフラがクラウドを通じて提供されるようになった現代において、クラウド市場の動向は企業戦略の要です。 2026年は世界的に5G、AI、IoT(モノのインターネット)、機械学習などがクラウド活用を加速させ、市場全体が大きく成長すると予測されています。 この記事では、2026年のクラウド市場について世界市場の最新シェアや日本国内のクラウド市場シェアとその特徴などを紹介していきます。 企業の IT戦略・DX推進担当者の方 クラウド関連ビジネスに関わる方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば2026年のクラウド市場のシェアやトレンドが丸わかりですよ。 (more…)
2030年に向けて、日本のIT市場は単なる成長産業ではなく、社会全体を支える基盤(インフラ)としての性格を一層強めていくと考えられます。 背景には、世界規模で進行するデジタル化、AI技術の急速な発展、クラウドサービスの定着、そして日本固有の人口減少・地方分散という社会構造の変化があります。 この記事では、世界のICT市場動向を起点に、日本のソーシャルメディア、メタバース、クラウド、データセンター、情報セキュリティといった分野が、2030年に向けてどのように変化していくのかを多角的に整理していきます。 IT市場の未来が気になる方 AI技術がどのように発展していくか気になる方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば日本のIT市場の未来が丸わかりですよ。 (more…)
日本は2030年代に入ると急激に人口が減少し、労働力全体の供給が縮小するとの構造的な課題を抱えています。 特にデジタル技術の中心となるAI(人工知能)やロボットの開発・利活用を担う人材の不足が深刻になるとの推計が経済産業省の将来試算で示されています。 現在の教育・採用のままでは、2040年にAI・ロボット関連の人材が約326万人不足する可能性があるとされています。 この数字の背景には、生成AIの急速な普及やデジタル技術の社会インフラ化がある一方で、既存の人材供給は追いつかず、求められるスキルとのミスマッチが拡大している実態があります。 この記事では、こうした人材リスクの本質を整理しつつ、デジタル人材減少時代を生き抜く方策として、オフショア(海外)によるグローバル開発チームの構築戦略をご紹介します。 人材不足にお悩みの方 オフショア開発に興味がある方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデジタル人材減少時代をどう生き抜くかその方法がわかりますよ。 (more…)
近年、製造業はかつてないほどの環境変化に直面しています。 需要変動の激化、多品種少量生産への対応、グローバルサプライチェーンの複雑化、人手不足、原材料価格の高騰など、経営・現場の両面で不確実性が増大しているのです。 このような状況下において、多くの企業が課題として挙げるのが生産管理の属人化・分断化です。 販売計画と生産計画が連動していない 在庫情報がリアルタイムに把握できない 工程進捗が見えず、計画変更が後手に回る システムは導入しているが、Excelや紙運用が残っている これらの問題は、部分最適なシステム導入や、部門ごとに分断された業務プロセスによって引き起こされることが多いです。 こうした背景の中で注目されているのが、IFS(Industrial and Financial Systems)を活用した統合型生産管理の自動化。 この記事では、IFSの特長を踏まえながら、製造業における生産管理自動化の方式と、それを支えるプロセスモデルについて詳しく解説していきます。 (more…)