オフショア開発

テレワーク時代のITエンジニア外注術【外注でラボ型開発がおすすめ】

今は昔、ITのシステム開発の世界でも、同じオフィスで顔を合わせて開発するのがポピュラーとされてきました。

それが、コロナ禍により、一変。

今では、リモートで仕事をするのが当たり前になりましたね。

リモート環境の相手への仕事の外注が当たり前になった今、このテレワーク時代のエンジニアリソースを確保する方法の一つとして、オフショア開発のラボ型開発が注目されています。

今回は、ラボ型開発のコツについてまとめました。

ラボ型開発に興味のある方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

コロナ禍で変わった開発のカタチ

2020年2月頃からのコロナ禍により、政府もテレワーク推進による出勤者の7割削減などを掲げ、多くの企業がテレワークへの切り替えを行ったと思います。

オフィスに出勤してからの業務と、テレワークでは、異なる点が多いです。
具体的には以下のような変化があります。

  • 時間管理から、成果主義へ
  • メンバーの主体性の重要性が上がる
  • 数よりも質が重要になる

1つ目の、「時間管理から成果主義へ」についてですが、テレワークになると、メンバーを直接見ることができなくなるため、時間単位での評価が難しくなります。
ビデオ通話アプリを常時接続し監視する、という方法もあるにはありますが、メンバー側のストレスや中間管理職の手間を考えると、ベストな選択肢だとは思えません。

テレワークにより時間管理が難しくなることで、アウトプットベースで評価する成果主義の傾向が強くなります。

2つ目の「メンバーの主体性の重要性が上がる」について、オフィスに出勤している時は、気軽に声をかけられるため、細かな進捗確認やアドバイスなどができます。
ですが、テレワークではどちらかが主体的声をあげなければ、進捗確認などがすすみません。
詰まっている時に主体的に動ける、という能力の重要性がオフィスにいた時よりも上がっています。

最後の「数よりも質が大事になる」というのは、メンバーの能力についてです。

「時間管理から成果主義へ」や「メンバーの主体性の重要性が上がる」にも関連するのですが、マネージャーがメンバーを見ることのできない状況下では、各個人の主体性や能力が重要になってきます。
特に開発の場面では、個人間の実力差が大きいため、優秀なエンジニアを登用することの重要性が、オフィス勤務の時よりも上がっているでしょう。

上記のような変化に対応するには、「成果主義による人事評価制度」や「オンラインコミュニケーションのノウハウ蓄積」が必要です。

逆にいえば、テレワークをうまく回せている企業は、「成果主義による人事評価制度」や「オンラインコミュニケーションのノウハウ蓄積」といった下地があると言えるでしょう。

ラボ型開発で開発を外注するメリット

「成果主義による人事評価制度」や「オンラインコミュニケーションのノウハウ蓄積」といった下地がある場合、オフショア開発のラボ型開発(=ベトナムなどの遠隔地とオンラインコミュニケーションを取りながら開発する)も十分に行うことが可能です。

テレワーク時代に、あえてラボ型開発を選ぶ理由についてまとめます。

国内開発より人件費を抑えることができる

ラボ型開発に限りませんが、オフショア開発では国内開発より、人件費を抑えられる傾向にあります。
これは開発国と日本の間にある物価の差や賃金格差が理由です。
特にベトナムオフショア開発では、国内でのエンジニア登用の半額〜7割程度の費用で登用できます。

国内では長らくIT人材の不足が叫ばれており、まともなエンジニアを登用しようと思ったら、多額の人件費が発生してしまいます。
人件費を抑えたいと思っているのであれば、オフショア開発はシンプルにおすすめです。

優秀なエンジニアを登用できるチャンスがある

こちらもベトナムオフショア開発の話になりますが、国内より、優秀なエンジニアを登用するチャンスが多いです。
ベトナムはIT人材の輩出を国策として掲げており、毎年IT分野の経済成長が目覚ましいです。
ベトナムのエリート層にとって、エンジニアは狙い目の職業の一つであり、毎年優秀な新人エンジニアが輩出されているのも背景としてあります。

特に、流行のJavaScriptフレームワークやアプリ開発、AI開発といった最新の流行にのった技術に関して得意なエンジニアが多いです。

ノウハウや信頼関係を蓄積できる

オフショア開発の中でも、ラボ型開発は、開発チームを一定期間専属で雇い入れる形式です。
そのため、自社でエンジニアを雇用した時と同様に、開発チームと自社の間で、ノウハウや信頼関係の蓄積ができます。

ラボ型開発で開発を外注する際の課題と解決策

優秀なエンジニアを、国内相場より低い費用で、自社メンバーのように登用できるのが、ラボ型開発のメリットです。
エンジニアリソースの確保をしたい、という場合、非常におすすめの選択肢と言えます。

次にラボ型開発で、課題となりがちな点についてまとめます。

ゴールやタスクの共有が難しい

ラボ型開発では、ゴールやタスクを、開発チームに共有するのが難しいです。
言語の壁や文化の壁があり、かつ一度も顔を合わせていない状態では、なかなかこちら側の意図を正確に伝えることができません。

リモートで協働する場合、依頼者側とオフショア側の双方がゴールやタスクを理解し、主体的に取り組むことが必要になります。

ゴールやタスクの共有を確実に行うには、やはり、こまめなコミュニケーションが必要です。
現在のコロナ禍では、現地に赴き、定期的に打ち合わせをするというのは現実的ではありません。
その代わりにビデオ通話でミーティングを重ね、繰り返しゴールやタスクを共有するのがおすすめです。

コミュニケーションコストがかかりやすい

ラボ型開発などのオフショア開発では、日本人同士でテレワークをする時より、誤解やすれ違いといったコミュニケーションロスが発生しやすいという課題もあります。

言語の壁や文化の違いといった前提条件が異なるので、完全に解消するのは難しいですが、チャットやドキュメントの活用、図解の活用などをすることでコミュニケーションロスを減らすことが可能です。

特に開発案件では、UMLといった共通言語を使ったり、図解を駆使したりすることで、正確にこちらの意図を伝えることができるでしょう。

ラボ型開発でエンジニアのリソースを確保するならdehaにご相談ください

  • ラボ型開発では優秀なエンジニアを、国内相場より低い費用で、自社メンバーのように登用できる
  • こまめにコミュニケーションをとり、ゴールやタスクについての共通理解を深めることがラボ型開発のコツ
  • チャット、ドキュメント、図解などを交えることで、コミュニケーションロスを減らすことができる

テレワークで、「成果主義による人事評価制度」や「オンラインコミュニケーションのノウハウ蓄積」といった下地を作れた企業であれば、ラボ型開発でのエンジニアリソース確保はかなり現実的な手段です。

dehaでは、5年間に渡り、ベトナムオフショア開発を行ってきました。
ラボ型開発も請け負っており、日本のクライアントとのやりとりの中で得たノウハウの蓄積があります。

お問い合わせいただければ、より具体的な事例を交えて、ラボ型開発の進め方やコツについてご説明させていただけます。



kataokayusuke

Recent Posts

【オフショア開発の価格高騰】各国の最新コスト動向と今後の展望

近年、IT開発の現場では「オフショア開発のコストが上昇している」という声が多く聞かれるようになりました。 かつてオフショア開発は「低コストで開発できる手段」として広く活用されてきましたが、現在ではその前提が変化しつつあります。 為替環境の変化、各国の人件費上昇、グローバル市場の競争激化などにより、オフショア開発の価格構造は大きく変わり始めています。 一方で、日本国内ではエンジニア不足が深刻化しており、企業は開発リソースを確保するために海外人材の活用を続けざるを得ない状況にあります。 つまり、オフショア開発は「安いから使う」ものから、「必要だから使う」ものへと役割が変化しているのです。 この記事では、オフショア開発の最新動向をもとに、各国のコスト動向、企業の発注傾向、案件内容の変化、契約形態の変化、そして今後の展望について詳しく解説します。 オフショア開発を検討している方 開発効率を上げたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発のコスト面について最新の情報がわかるのはもちろん、今後の展望もわかりますよ。 (more…)

4 days ago

【不動産DX】不動産業界に最適なオークション形式とシステム選定のポイント

不動産業界は、これまで「対面営業」「紙契約」「属人的な価格交渉」といったアナログな手法が中心でした。 しかし近年、デジタル技術の進化と顧客行動の変化により、業界全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速しています。 この記事ではそんな不動産業界のDX化において、注目されている「オークション形式」についてどんな特徴があるのかや、システムを選定する際のポイントについて見ていきたいと思います。 DX化をすすめたい企業の方 不動産業界の方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば不動産業界におけるオークション形式のポイントや注意点が丸わかりですよ。 不動産DXが求められる背景とオークションモデルの可能性 国土交通省の電子契約解禁やオンライン重要事項説明の普及により、売買・賃貸のプロセスは大きく変わりました。さらに、ポータルサイト依存型の集客モデルから脱却し、より収益性の高い販売手法を模索する動きが強まっています。 そこで注目されているのが「オークション形式」です。 従来の不動産取引は「売主が価格を提示し、買主が交渉する」という相対交渉モデルが一般的でした。 しかし、オークションモデルでは市場原理をより明確に反映させることが可能です。需要が集中するエリアや希少物件では価格が自然に上昇し、売主にとっては最大利益を得られる可能性があります。 また、オークション形式は透明性の向上にも寄与します。 価格決定のプロセスが明確になり、「なぜこの価格になったのか」という説明責任を果たしやすくなります。 これはコンプライアンス強化が求められる現代において大きな利点です。…

2 weeks ago

2026年のAIエージェント トレンド【Googleの調査】

2026年、AI活用は新たなフェーズへと突入します。これまでの「生成AIを使う」段階から、「AIエージェントが業務を遂行する」段階へと進化しています。 Google Cloudが発表したレポート『AI agent trends 2026』では、企業活動におけるAIの中心がAgentic AI(エージェント型AI)へ移行すると指摘しています。 AIエージェントとは、単に質問に答える存在ではありません。目標を理解し、計画を立て、複数のシステムを横断しながら実行まで行う「行動するAI」です。 この記事では、Googleの調査をもとに、2026年を形づくる5つのAIエージェントトレンドを詳しく解説します。 AIエージェントは何か知りたい方 業務効率を上げたい方 これらに当てはまる方におすすめの数となっています。これを読めばAIエージェントのトレンドがわかるのはもちろん、利用のポイントもわかりますよ。 すべての従業員にAIエージェントがつく時代(Agents for Every…

2 weeks ago

3層品質保証で実現する安心のITアウトソーシング体制

グローバル市場におけるITアウトソーシングでは、品質保証は単なる最終テスト工程ではありません。 品質は「工程の最後で確認するもの」ではなく、「開発の初期段階から設計され、統制されるべき経営基盤」です。  従来型のQAがリリース直前のテストに依存するのに対し、DEHA SOLUTIONSではTQA・PQA・SQAの3層構造により、技術・プロセス・サービス全体を横断的に管理しています。 これは単なる品質向上施策ではなく、リスクコントロールと持続的成長を実現するためのガバナンス設計です。  (more…)

2 weeks ago

システム開発におけるPMの役割を徹底解説|失敗や納期遅延を防ぐポイント

システム開発プロジェクトにおいて、成功と失敗を分ける最大の要因は「PM(プロジェクトマネージャー)」の力量だと言っても過言ではありません。 技術力の高いエンジニアが揃っていても、要件が曖昧だったり、スケジュールが破綻したり、関係者間の認識がずれたりすれば、プロジェクトは簡単に炎上します。 特に近年は、アジャイル開発やハイブリッド型開発など手法の多様化、オフショア開発の増加、DX推進によるスピード要求の高まりなど、PMに求められる能力はますます高度化しています。 この記事では、そんなシステム開発におけるPMの役割を体系的に整理し、失敗や納期遅延を防ぐための実践的なポイントを徹底解説します。 システム開発をしたい方 システム開発を効率よく行いたい方 社内にIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム開発におけるPMの役割がわかるのはもちろん、失敗しないためのポイントも丸わかりですよ。 PMとは何か?システム開発における本質的な役割 システム開発におけるPM(プロジェクトマネージャー)は、単なる進捗管理者ではありません。 PMの本質的な役割は、「プロジェクトを成功に導くための総責任者」であることです。 プロジェクトには必ず「QCD(品質・コスト・納期)」という制約があります。さらに、近年では「スコープ(範囲)」や「リスク」、「ステークホルダー満足度」も重要な要素です。 PMはこれらすべてを統合的に管理し、バランスを取りながら意思決定を行います。PMの主な責任領域は以下の通りです。 目的・ゴールの明確化 要件定義の統括…

3 weeks ago

アジャイル・ウォーターフォールハイブリッド開発の手法とは?オフショア開発に効果?

アジャイル・ウォーターフォールハイブリッド開発は、ウォーターフォール開発の計画性・文書化・統制力と、アジャイル開発の柔軟性・反復改善・顧客密着型の進め方を組み合わせる手法です。 この記事では、そんなアジャイル・ウォーターフォールハイブリッド開発の基本概念から具体的な実践方法、さらにオフショア開発における効果や導入時の注意点まで、体系的に解説していきます。 アジャイル・ウォーターフォールハイブリッド開発が気になる方 オフショア開発に興味がある方 開発効率を上げたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばアジャイル・ウォーターフォールハイブリッド開発について特徴わかるだけでなく、導入のポイントも丸わかりですよ。 なぜ今「ハイブリッド開発」が注目されているのか 近年、ITシステム開発の現場では「スピード」と「品質」の両立が強く求められています。市場環境は急速に変化し、顧客ニーズも多様化しています。 その一方で、セキュリティ要件や法規制への対応、社内ガバナンスの強化など、開発プロジェクトに求められる統制レベルは年々高まっています。 このような背景の中で、従来型のウォーターフォール開発だけでは変化への対応が難しく、またアジャイル開発だけでは大規模案件や厳格な要件管理が必要なプロジェクトに対応しきれないケースも増えています。 そこで注目されているのが、「アジャイル・ウォーターフォールハイブリッド開発」です。 これは、ウォーターフォール開発の計画性・文書化・統制力と、アジャイル開発の柔軟性・反復改善・顧客密着型の進め方を組み合わせる手法です。 単なる折衷案ではなく、プロジェクトの特性やフェーズに応じて最適な開発アプローチを選択・融合する実践的な方法論といえます。 特にオフショア開発においては、言語・文化・時差・契約形態といった要素が絡み合うため、開発手法の選択はプロジェクトの成否を左右します。 日本国内で要件定義を固めた上で海外チームに実装を委託するケース、あるいは海外側に一部設計まで任せるケースなど、形態はさまざまです。…

3 weeks ago