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サーバーレスアーキテクチャーLambdaとは? EC2との違いも解説
2022/04/27
サーバーレスアーキテクチャーが近年注目を浴びていますが、その中でもトップシェアを誇っているのがAWSが提供するLambdaです。
Lambdaはサーバーの管理不要で、API Gateway、S3など他のサービスと組み合わせることができるサービスです。
この記事ではそんなLambdaについてその特徴を徹底解説していきます。
- Lambdaが気になっている方
- インフラのコストを抑えたい方
- サーバーレスアーキテクチャについて知りたい方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばLambdaの特徴はもちろん、似たサービスで多くの人が混合してしまうEC2との違いもわかりますよ。
サーバーレスアーキテクチャーとは
サーバーレスアーキテクチャーとはサーバーの管理を必要としない仕組み(アーティテクチャー)のことをさします。
サーバーを利用するには、通常OSやネットワークのセットアップなど自分達で構築が必要でした。稼働後も利用状況を監視し、必要に応じてリソースを拡張しなければなりませんでした。
しかしサーバーレスの場合は、登録した処理の実行に必要なサーバーをクラウドサービで割り当てるため、OSやDBなどのインストールは不要で、サービスを利用することができるのです。
サーバーレスアーキテクチャーLambdaとは?
LambdaとはAmazonのAWSが提供するサーバーレスアーキテクチャーです。クラウドインフラストラクチャ市場でトップシェアを占めています。
ユーザーが自前でサーバーを持つ必要がなく、Amzonが所有するサーバーでサービスが提供されています。
Lambdaでは、Java、Ruby、Python、Goなどのプログラミング言語を用いて関数を登録するとプログラムを実行することが可能。
Lambdaの利用料金は従量課金制で、実行したリクエストとコンピューティング価格を支払う仕組みとなっています。その一方、リクエスト数が1,000,000件まで、コンピューティング価格は400,000GB/秒までは無料で利用できます。
また初期費用はかかりません。リクエストが少なければお金がかからないので、コストを大幅に抑えることが可能です。
Lambdaの特徴
仮想サーバーの管理が不要
LambdaはAWSが一元的に運用管理を行います。従来のインフラで必要だったセットアップや運用・保守などといった業務は一切不要になるのです。
イベント駆動
アプリが起動されたり、ファイルがアップロードされたりなどといったイベントが起きる際に駆動する仕組みなので、コストを大幅に削減することが可能です。
拡張性
数回のアクセスから、数千万、数万の大規模なアクセスまで、イベントの需要に応じて自動的にシステムを伸縮させることができます。
EC2との違い
EC2はAWSの代名詞とも言えるサービスですが、Lambdaとは何が違うのでしょうか。
そもそも EC2とはElastic Compute Cloudの略で、AWS上に仮想サーバーを構築できるサービスです。
EC2ではインスタンスと呼ばれる仮想サーバーを利用します。インスタンスは複数契約が可能で、OSも搭載されているので、大規模なシステム構築にも対応が可能です。
Lambdaとの最も大きな違いは、セットアップの負担の度合いです。
LambdaではAWSにおけるプログラムの実行環境があらかじめ提供されています。そのため、サービスを利用し始めた直後からプログラムの組み立てが可能で、セットアップによる負担が発生しません。
一方、EC2は汎用性の高い仮想サーバーを提供してくれるものの、真っ白な状態からスタートをさせる必要があります。
利用開始時は、OSがインストールされているだけの状態なので初期設定やミドルウェアのインストールなどが必要です。そのため利用負担がLambdaよりもあると言えます。
まとめ
いかがでしたか。本日はサーバーレスアーキテクチャーの中でもトップシェアを誇るLambdaについて紹介していきました。
Lambdaははサーバーの管理不要で、イベントが起きた時にだけ駆動する仕組みのため人件費や維持費などを大幅に抑えることができるサービスでしたね。
従量課金制で、初期費用もかからないのも嬉しいポイントでした。
EC2と違い、セットアップに負担がないので、新サービスやシステムが成功しない場合でも、新しいものに簡単に切り替えていくことが可能です。
次世代のインフラサービスとも言えるLambda、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。