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2020年のオフショア開発事情・ベトナムが熱い理由
2021/01/18
昨年は新型コロナウイルスの影響もあった1年でした。
しかしそんな混乱の2020年でも、オフショア開発、特にベトナムオフショアが盛り上がっていました。
この記事は「なぜ2020年のオフショア開発が盛り上がっていたのか」「なぜベトナムオフショアが熱いのか」について徹底解説をしていきたいと思います。
・ベトナムオフショアが気になる方
・最近のオフショア事情が知りたい方
・社内のIT人材が不足している方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばなぜ近年のオフショア開発がここまで注目を浴びているのかが分かりますよ。
2020年のオフショア開発事情・ベトナムが熱い理由
以下の2点より、2020年もオフショア開発自体は魅力的な選択肢でした。
- 日本国内でのITエンジニアの確保が難しい
- 低コストでの海外進出が可能になっている
また、オフショア開発を検討するなら、ベトナムをおすすめしたい理由は以下通りです。
- IT人材が豊富
- 最先端技術に強い
- 低コスト開発が可能
- 日本との相性が良い
それぞれ詳しく解説します。
日本国内でのITエンジニアの確保が難しい
日本国内では、深刻なIT系人材の不足が続いています。
経済産業省の発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には需要に対して約45万人の不足になるとのことです。
実際、日本国内で募集をかけても即戦力となる人材はなかなか確保できず、未経験からエンジニアを育てたとしても、一人前になるまで教育する余裕を取れない場合がほとんどです。
人材不足により、既存のベテランエンジニアに負担がかかり、さらなる離職に繋がるという悪循環もあります。
そこで解決策の一つとして、海外で開発を行うオフショア開発が注目されています。
2020年のコロナ禍においても、IT業界の需要は衰えていないため、今後もIT系人材の不足は続くと思われます。
低コストでの海外進出が可能になっている
Skypeやzoomなどのオンラインコミュニケーションツールの発達により、非常に低コストで、海外の開発会社と連携できるようになりました。
従来は海外進出自体に多額の投資が必要だったため、資金に余裕のある大企業のみが海外進出していましたが、近年では中小企業の海外進出も実現可能です。
このような状況の変化により、エンジニアチームを持つ企業でも「可能な部分はオフショアで」と分業するスタンスもみられるようになってきています。
ベトナムはIT人材が豊富
オフショア開発先の中でも、ベトナムはとても人気があります。
理由の一つが、人材の豊富さです。
ベトナムは、東南アジアでもトップクラスに人口が多い国であり2018年時点では、9600万人いる人口の半数以上が30歳以下と非常に若い国でもあります。
国策としてITの推進を行っており、毎年新しいIT技術者が増えていっている状況です。
そのためIT人材の宝庫として、非常に注目を集めています。
ベトナムは最先端技術の開発力が高い
ベトナムのオフショア開発で特に注目されているのが、最先端技術の開発力です。
- AI(人工知能)開発
- 自動運転
- ブロックチェーン技術
- AR(拡張現実)
- VR(仮想現実)
- MR(複合現実)
- IoT (もののインターネット)
上記のような最先端技術は、日本だけでなく、世界からも注目を集めています。
これらは、金融、製造業、健康など多くの分野での活躍が期待されている技術です。
ベトナムでは、日本と同等以上に最先端技術の開発が進んでおり、国内のエンジニア不足と相まって、最先端技術での開発力を期待されている状況です。
低コスト開発が可能
ベトナム人エンジニアは、高品質を保ちながらも、アジアの他の国に比べて低賃金です。
ベテランエンジニアでも月に2000ドル前後(20万円弱)であり、これはタイやマレーシアの半分ほどです。
新卒者であれば月に280ドル(3万円弱)と、日本や韓国の5分の1程度の賃金にあたります。
このように、日本とベトナムでは物価の差があるため、間接費用などを考えても国内で開発するよりも大幅にコストを下げて開発することが可能です。
ベトナム全体の経済成長に伴い人件費は少しづつ上がっていく傾向にありますが、現時点では十分なコストメリットがあります。
日本と相性が良い
ベトナムは、日本と物理的に近く、時差が2時間ほどしかありません。
日本の朝10時に、ベトナムは朝の8時、という状況なので、双方の終業時間内で打ち合わせなどを行うことが可能です。
また、ベトナムは日本向けの開発市場として、急速に発展しているという状況もあります。
以前から、ベトナムは、オフショア先の一つとして候補に上がっていましたが、当初はコミュニケーションやクオリティの問題があり、日本向けの開発ができる開発会社は多くありませんでした。
しかし近年では、日本企業との取引実績がある開発会社は増加しており、ベトナム全体としても日本企業向けのオフショア開発を推進する動きがあります。
そのため、日本語対応可能の開発会社が増えていたり、日本の文化に合わせた開発スタイルに対応できる開発会社も増えてきています。
ベトナムという国の特徴
次に、オフショア開発とは別の側面からベトナムという国をみてみます。
ベトナムは1995年にASEAN(東南アジア諸国連合)に加入しました。
ASEANは2030年までに、EU、アメリカ、中国に匹敵する大きなマーケットに育つと言われています。
また、21世紀初めの10年間の成長力をみたとき、ベトナムは中国に次いで二番目に成長していました。
このような背景もあり、ベトナムは投資先の一つとしても注目されています。
特にICT産業は、急速に成長しており、2016年から2019年までの3年間で約1.7倍にまで成長しています。
ベトナムの2019年のICT産業の総売上は、日本円にして12兆円を超えており、ベトナムのGDPの約4割を占める規模です。
このようにベトナムという国自体をみても、IT業界をみても、急速に伸びており、IT人材の確保という意味でとても優れた国であることがわかります。
またインフラ面でも、着実に整備が進んでいます。安定したインターネットサービスが展開されており、15~24歳の人口の95%がインターネットを利用しています。国内でもすでに情報通信産業が身近になっており、問題なくオフショア開発を行える環境が整っています。
上記のような、IT業界の成長という面だけでなく、ベトナムは比較的親日な国といえます。
現時点で、国内情勢も安定しているため、デモや国際紛争による開発中断のリスクも低いです。
ベトナムでオフショア開発をするならdehaにご相談を
いかがでしたか。本日は2020年のベトナムでのオフショア開発について解説していきました。
以下のように、ベトナムオフショアには魅力がいっぱいです。
- IT人材が豊富
- 最先端技術に強い
- 低コスト開発が可能
- 日本との相性が良い
- ベトナム自体が非常に成長している(特にICT産業)
- インフラも整ってきている
- 比較的リスクが低いと思われる
dehaは5年間にわたってベトナムでオフショア開発を行ってきました。
これまでの開発実績としては、以下のようなものがあります。
- HPなどのweb制作
- EC-CUBEやShopifyといったECプラットフォームを用いたECサイト開発
- 問合せ管理システム
- 見積書作成システム
- SNSアプリ開発
- フリマアプリ開発
- 給与前払いアプリ開発
- AIを用いた画像処理開発
シンプルなウェブサイトから、スマホアプリ、AIを用いた画像認識システムのまで多数のプロジェクトの開発に携わってきました。
ラボ型開発での、オフショア開発依頼も請け負っております。
オフショア開発に興味がございましたら、ぜひdehaにご相談くださいませ。