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ベトナムのビジネストリップ環境について

2019/12/24

はじめに

成長著しいASEAN諸国の中でも、高度成長と日系企業進出が続き、中核となっている国がベトナムです。

今回は、海外からの、そしてベトナム国内でのビジネスにおける移動について、その環境と状況についてお話していきます。

海外からベトナムへ

まず最初に、我々日本人にとって最も重要となる、日本からベトナムへの移動についてみていきましょう。

日本とベトナムの移動距離は、概ね3,600kmです。

そして、日本とベトナムのそれぞれの主要都市間の移動時間は、次のように整理されます。

・ハノイ(ベトナム北部の首都)まで

  成田・羽田空港から:約5時間30分

  関西国際空港から:約4時間35分

  中部国際空港から:約5時間30分

  福岡空港から:約4時間30分

・ホーチミン(南部の商都)まで

  成田・羽田空港から:約6時間

  関西国際空港から:約5時間30分

  中部国際空港から:約5時間55分

  福岡空港から:約5時間20分

いずれも直行便を利用した場合の時間で、ほぼ毎日就航しています。

JAL、ANAはじめ、ベトナム航空、ジェットスター・パシフィック航空が運行しています。

次に、ベトナム近隣諸国からの移動ですが、ASEAN域内の主要国からは非常に近く、移動時間も短いのが特徴です。

主な国と都市をみると、

・マレーシア(KL)

・タイ(バンコック)

・インドネシア(ジャカルタ)

・ミャンマー(ヤンゴン)

といったところからは、概ね2時間前後での移動が可能です。

直行便も連日就航しています。

筆者の所属企業も、これらの国に加えてフィリピン(マニラ)、インド(グルガオン)、台湾、そして中国各地(上海・天津・大連・広州など)に展開していますが、ベトナムへの出張に際しては、日本からの移動に比べると距離や時間も短く、また利便性も高いので、ビジネス環境としては恵まれているといえるでしょう。

ベトナム主要都市間の移動

ベトナムの主要都市といえば、北のハノイと南のホーチミンシティ(HCMC)間の移動はもちろん飛行機で、所要時間は約2時間です。

メジャーのベトナム航空に加え、LCCのベトジェットがありますが、ローカル社員に聞くと「絶対ベトジェットは使わないでください!」といいます。

ともかく、LCCということもありますが、まず遅延、それも「大幅な遅延」が日常茶飯事のようです。

ですから、タイトな出張スケジュールを組む場合は、LCCは避けたほうが無難です。

その他、北部ハノイ近隣の工業都市・ハイフォン(ここにも多くの日系工場が進出しています)、そして中部の大都市・ダナン(同様に多くの日系企業があります)といった中核都市も産業が栄えていますが、ダナンと南北の移動はそれぞれ1時間ちょっとというところです。

この他にも、鉄道による移動手段もありますが、主に物流であり、ビジネストリップとしては論外です。

市内の移動

ハノイやホーチミンに着いたら、空港から市内を経由してビジネス目的地への移動となります。

ベトナムでは公共交通網が発達しておらず(ホーチミンでは公営地下鉄の建設が延びに延びて、東京オリンピックの2020年を目途に開通見込みといわれていますが)、市内の移動はもっぱらタクシーとなります。

ホーチミンでは、タクシーは、2台勢力である、VINASAN(ビナサン)社とMAI LINH(マイリン)社のグループを利用します。

逆に、この2社以外のタクシーに乗ってはいけません。

(白タクやぼったくりが横行している国でもあります。是非、注意なさってください)

この2社であればまず安全・安心です。

初乗りタクシー料金は非常に安く、日本円で60円程度で利用できます。

明朗会計で、ちゃんと料金メーターもついていますから安心です。

筆者も、ホーチミン駐在時には、たまたま知り合ったマイリングループの運転手さんと仲良くなり、ずっと「ご指名」で、専属タクシーとして利用していました。

会社がカードを発行してくれたので、清算を気にする必要もなく、日々、近隣の工業団地(事務所はHCMC市内1区のビジネス中心街にありました)まで片道1-2時間かけて営業に通っていました。

カタコトの英語で会話し、何の問題も無く移動し、打合せの合間にはその運転手さん(50歳くらいの熟年ドライバーで、とても誠実な人柄でした)にランチスポットを教えてもらい、また短時間の休息にもカフェへ案内してくれたりと、非常に便利でした。

余談ですが、その娘さんが日本に就職予定(親日国なので、日本への関心度も非常に高いです)で、時々電話でお話したりしていました。

懐かしい思い出です。

ハノイでは、マイリンに加えてハノイタクシーがメジャーです。

あとは、何といってもGRABタクシーが便利です。

プロモーションをしているので、一般のタクシーよりも2-3割ほど格安ですし、運転手の身元も確実なので安心・安全です。

簡単な市内移動であれば、GRABをお勧めします。

あとは、HCMCで筆者もたびたびGRABのバイクタクシーを利用しましたが、こちらはビジネスには不向きです。

あくまで、観光気分や余暇の楽しみとして利用しましょう。初乗り20円程度で格安に楽しめます。

まとめ

みてきたように、ベトナムへの移動、また国内での移動も非常に利便性が高く、ストレスの少ないビジネストリップが可能です。

その他インフラ同様、しっかりと整った移動手段を用いて、快適なビジネストリップを楽しんでください。

著者プロフィル

ペンネーム:トビウオ
マレーシア(KL)在住 海外経験はこの他にヤンゴン(2回)、ホーチミン、海外40都市への出張経験があります。
早稲田大学政治経済学部卒業 大手通信会社~大手調査会社のヘッド~ITベンダー等を経験しています。

株式会社DEHA SOLUTIONS
私達は約200名のIT人材を有するテクノロジースタジオです。
ベトナムの情報通信系大学やEduTechベンチャーと連携し、潤沢なタレントプールから選りすぐりの人材を採用し、日本企業に最適化した教育を施しています
お客様の課題感にあった最適なITチームをご提供いたしますので、ITリソースの人材不足にお悩みのご担当者様はお気軽にお問合わせ下さい。
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