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2025年のベトナム デジタル状況、最新動向
2025/04/09

2025年におけるベトナムのデジタル環境は、急速に進化を遂げています。
国民のインターネット利用率は約78.8%、SNS利用者数は約7,620万人に達し、デジタル領域は日常生活の中で欠かせない存在となっています。
特に、SNSはベトナム国内の若者を中心に急成長を遂げており、企業のマーケティングにおいても強力なツールとして活用されています。
この記事では、2025年のベトナムにおけるデジタルの現状の他、SNSの利用状況、広告リーチ、各プラットフォームの成長トレンドなどを具体的なデータとともに紹介します。
- ベトナムデジタル事情が気になる方
- ベトナムオフショアが気になる方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば企業がベトナム市場でデジタルマーケティング戦略を立てる際に重要となるインサイトを得ることができますよ。
2025年のベトナムのデジタルの現状
2025年初頭のベトナムにおけるデジタルの現状は、急速に進化しています。
まず、携帯電話接続数は1億2700万件に達し、これは総人口の126%に相当します。多くの人々が複数の携帯接続を利用しており、特にeSIMの普及がその背景にあります。
インターネット利用者数は7980万人で、インターネット普及率は78.8%に達しました。
人口の40.5%は都市部に住んでおり、人口の中央値は33.4歳です。男性と女性の割合はほぼ均等で、デジタル化が進んでいることが伺えます。
特に、モバイルインターネットの普及が進んでおり、100%がブロードバンド接続となっています。

インターネット接続速度は、モバイルデータネットワークでの平均ダウンロード速度が75.72Mbps、固定回線では153.99Mbpsに達しています。
全体として、ベトナムのデジタルインフラは急速に発展しており、今後もさらなる成長が期待されます。
ベトナムの最新SNS動向
2025年1月のデジタルのデータによると、ベトナムには約7620万人のアクティブなSNSユーザーが存在し、これは総人口の75.2%に相当します。
ベトナムのSNSユーザー数は2024年初めから2025年初めにかけて350万人(+4.8%)増加し、SNSの利用は引き続き拡大しています。
この数値は、SNSの利用率が非常に高いことを示しており、特にインターネットユーザーの95.4%が少なくとも1つのSNSを利用していることからも確認できます。
SNSのユーザー層は男女均等で、51.2%が女性、48.8%が男性です。このデータは、SNSが広範な年齢層と性別を網羅していることを反映しています。
今後もSNSの利用は拡大し、特にデジタル広告やマーケティングにおいて、SNSの影響力がますます強くなると予測されます。
主なSNSの利用動向と広告リーチ
2025年初め、Facebookはベトナムで7620万人のユーザーを抱えており、その広告リーチはベトナムの総人口の75.2%に相当します。
Metaの広告データによると、2024年1月から2025年1月にかけて、Facebookの広告リーチは350万人(+4.8%)増加しました。
また、2024年10月から2025年1月の間には、250万人(+3.4%)のユーザーに広告が届いたことが示されています。
Facebookの利用者層は非常に広範囲で、18歳以上の成人では103.5%がFacebookを利用しており、インターネットユーザー全体では95.4%がFacebookを使用しています。性別の割合は、女性が51.2%、男性が48.8%とほぼ均等です。
Facebookで人気のコンテンツジャンルには、ニュース、エンタメ、ライフスタイル、政治などがあり、特にニュースやエンタメ関連の投稿が多くのユーザーにシェアされています。
広告主は、これらのジャンルをターゲットにした広告キャンペーンを展開しており、Facebookがマーケティングにおいて重要なプラットフォームであることを反映しています。
YouTube
2025年初め、YouTubeはベトナムで6230万人のユーザーを抱えており、広告リーチはベトナムの総人口の61.5%に相当します。
このデータは、YouTubeの広告がベトナムのインターネットユーザーの78.0%に到達したことを示しており、YouTubeの広告の影響力が非常に強いことがわかります。
また、YouTubeの成人向け広告リーチの性別比は、女性が48.5%、男性が51.5%であり、ほぼ均等です。
YouTubeでは、特にエンタメ、ライフスタイル、教育、音楽などのコンテンツジャンルが人気で、これらのジャンルが視聴者に広くリーチしています。
特に音楽関連のコンテンツは多くのユーザーに支持され、教育的なコンテンツも急速に増加しています。
YouTubeは今後も多くの広告主にとって重要なマーケティングツールであり、ユーザー層の拡大が続くと予想されます。
TikTok
2025年初め、TikTokはベトナムで18歳以上のユーザーが4090万人に達し、その広告リーチはベトナム成人(18歳以上)の55.6%に相当します。
また、TikTokの広告リーチは、インターネットユーザー全体の51.2%にも達しています。性別では、TikTokの成人向け広告オーディエンスの48.7%が女性、51.3%が男性です。
TikTokの広告リーチは、2024年から2025年にかけて大きく減少し、2025年初めには広告リーチが前年から26.9百万(-39.7%)減少しました。
しかし、TikTokの広告ツールは18歳以上のユーザーに焦点を当てており、全体のユーザー数とは直接的な関係がないことに注意が必要です。
TikTokは特に短尺の動画コンテンツが特徴的で、主にエンターテイメント、ダンス、音楽、ライフスタイル、ユーモアなどが人気のコンテンツジャンルです。
また、クリエイティブな広告キャンペーンやインフルエンサーとのコラボレーションが注目されています。
TikTokは視覚的に魅力的で、エンタメ性の高いコンテンツを通じて多くのユーザーと関わっており、特に若年層をターゲットにしたマーケティングに強い影響力を持っています。
2025年初め、Instagramはベトナムで1060万人のユーザーを抱え、その広告リーチは総人口の10.4%に達しています。
成人(18歳以上)のInstagram利用者は14.2%に達しており、インターネットユーザー全体では13.2%がInstagramを利用していることになります。
性別では、Instagramの成人向け広告オーディエンスの57.8%が女性、42.2%が男性です。
Instagramの広告リーチは2024年1月から2025年1月にかけて350,000人(-3.2%)減少しましたが、2024年10月から2025年1月には250,000人(+2.4%)増加しています。
これらの変動は、プラットフォームの利用者数そのものに直接関係するものではなく、広告のターゲット層の変化を示しています。
Instagramのコンテンツジャンルでは、特にライフスタイル、ファッション、ビューティー、旅行、食事などが人気で、これらのジャンルが視覚的に魅力的なコンテンツとして多くのユーザーにシェアされています。
LinkedInはベトナムで890万人の「メンバー」を有し、広告リーチはベトナム総人口の8.8%に相当します。
18歳以上の人口における広告リーチは12.1%に達しており、インターネットユーザー全体に対する広告リーチは11.1%となっています。
また、LinkedInの広告オーディエンスは性別で50%ずつの割合で、男女比が均等です。
LinkedInは登録メンバー数を基に広告リーチデータを提供しており、月間アクティブユーザー数に基づくデータではないため、他のSNSとの直接比較は難しいです。
それにも関わらず、LinkedInは2024年から2025年にかけて広告リーチが1.4百万増加し、成長率は18.7%でした。
Messenger
MessengerはFacebookと連動して使用されることが多く、チャット型の広告配信やカスタマーサポートツールとしても活用されています。
Metaの広告リソースによると、Messengerはベトナムで5,590万人のユーザーに広告を届けました。これにより、Messengerの広告リーチはベトナム総人口の55.2%に相当します。
また、18歳以上の成人に対するリーチは76.0%、インターネットユーザー全体に対しては70.0%に達しています。
Messengerは13歳以上を対象としており、ベトナムの「適格」なオーディエンスの68.6%が利用していることがわかります。性別では、広告オーディエンスの51.8%が女性、48.2%が男性です。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)の広告リーチはベトナムで629万人に達しており、これはベトナム総人口の6.2%に相当します。
Xは13歳以上を対象としており、適格なオーディエンスの7.7%が利用していることがわかります。
また、18歳以上の成人に対しては8.4%が利用しており、インターネットユーザー全体の7.9%にリーチしています。
Xでの主なコンテンツジャンルは、速報性の高いニュースやトピック、政治的な発言、エンタメ関連の情報、さらにはユーザー間の議論やリツイートによる拡散が特徴です。
ブランドや企業も広告やプロモーションを通じて、ターゲット層との関わりを深めています。
まとめ
いかがでしたか。本日はベトナムにおける最新のデジタル事情やSNS事情などについて紹介していきました。
2025年のベトナム市場は、SNSを活用したデジタル広告がますます重要な役割を果たす時代に突入しています。
特に若年層を中心としたデジタルシフトが進み、企業はこれらのトレンドを踏まえたマーケティング戦略を構築することが求められます。
SNS広告のリーチやエンゲージメントは、今後さらに多様化し、個々のニーズに応じたパーソナライズが進んでいくでしょう。
このような市場において、企業はローカライズされたコンテンツ作成やインフルエンサーとの連携、モバイルファーストの設計などを活用し、ベトナム市場でのブランド認知度を向上させるための最適な戦略を立てることが重要です。