システム開発 2022/04/18

Mendixの勉強方法と、資格の取得方法 

ローコードでエンジニアでない人でも、アプリ開発を行うことができるということで注目を浴びているMendixはご存じですか。 Mendixはアイディア(要件)、デプロイ、運用、アプリケーションなど開発ライフサイクル全体が加速されるように設計されたローコードプラットフォームです。 この記事ではそんなMendixの学習の仕方や、Mendixに関する資格の取得方法を紹介していきます。 Mendixが気になる方 Mendixの勉強の仕方が気になる方 アプリ開発を効率的に行いたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばMendixの学習の仕方はもちろん、Mendixがどういうローコードプラットフォームなのかまで丸わかりですよ。 Mendixとは Mendixはアイディア(要件)、デプロイ、運用、アプリケーションなど開発ライフサイクル全体が加速されるように設計されたローコードプラットフォームです。 2005年に設立、2016年にIBM、2017年にSAPとグローバルリセラー契約を提携し各会社のクラウドサービス上で展開されるようになりました。 2018年シーメンスの傘下に入ったことで、より広範囲のローコードプラットフォームとして活躍しています。 そんなMendixはアジャイル開発とDevOps両方を活用したいという要望に応えることができ、営業担当を開発に巻き込むことによって、開発スピードを加速することができます。 Mendixを導入することで、セキュリティ面も安心でスピーディーに品質の高いアプリを作成することができます。 また、OSアップデートに追随するメンテナンスなどは不要なため、運用・保守の時間やコストを抑えることも可能です。 合わせて読みたい>> ローコードプラットフォームとは?ノーコードとの違い、特徴をご紹介 Mendixの勉強方法 Mendixはプログラミング言語の知識は不要なため、初心者でも扱うことができます。 とは言え、いきなりアプリ開発はハードルが高いですから最低限の知識を習得するようにしましょう。 Alnetzでは月に2〜3回ほどMendixの無償セミナーを行っています。実際にMendixを触って簡単なアプリケーションを作成しています。 Mendixの資格の取得方法 Mendixには3つの認定があります。それぞれ見ていきます。 Rapid Developer Rapid DeveloperはMendixプラットフォームの知識を持っているかどうかの認定試験です。 運転免許の筆記試験のようなものをイメージすると良いかもしれません。テストは基本レベルを50問、オンライン上で英語で行われます。 Advanced Developer Advanced Developerはより実践的な認定です。運転免許の実地試験のようなもので、Rapid Developerの認定を持ち、実務経験があれば受験が可能になります。実務経験の期間は平均すると6ヶ月ほど。 課題をもとにアプリケーションを作成をし、スキルがあるのかどうかをチェックします。 Expert Developer Expert Developer認定はMendixで他の開発者を導くことができるかを認定します。運転免許で例えるなら、大型免許のようなもの。経験や専門知識が必要です。 今まで開発したアプリケーションやプロジェクトの要約、プロジェクトにおける業績をMendixに送る必要があります。 Expert Developerではプロジェクトで主体的な行動をしたこと、課題をコミュニケーションによって解決、開発チームを導いたことを証明していく必要があります。併せて、Advanced Developerの認定をもち、2年以上のMendixがあることも条件になります。 まとめ いかがでしたか。本日はローコードプラットフォームの中でも、アジャイル開発などにも向いている Mendixの学習方法や資格情報などを徹底解説していきました。 MendixはAlnetz主催のセミナーなどに参加することで、初心者の方でもアプリ開発が行えましたね。 Rapid DeveloperやAdvanced Developer、Expert Developerなどレベルに応じた資格もあるので、まずはRapid Developerを目指して学習を進めていきましょう。 DehaソリューションではMendixを利用してローコード開発にも対応することが可能です。ローコード開発が気になる方、Mendixが気になる方はぜひお気軽にお問合せください。

WEBアプリ開発スマホアプリ開発 2022/04/13

ローコードプラットフォーム Mendixとは?仕組みや特徴をご紹介

Mendixは、アジャイル開発を行っている企業にもおすすめのローコードプラットフォームです。 近年はDXが重要視されるようになりエンジニア不足が問題になっています。 その中でローコード開発ならエンジニアではない人でもプログラミング技術不要で、シームレスに開発が行えるということで注目されるようになりました。 今回はそんなローコードプラットフォームMendixについて紹介していきます。 Mendixが気になる方 プログラミング知識がない方 アプリ開発初心者の方 社内の業務をITの力を使って効率化させたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばMendixがどんなシステムなのか、どんな特徴があるのかなど丸わかりですよ。 ローコードプラットフォームとは ローコードプラットフォームとは、プログラミング言語によるコーディングに代わり、ビジュアルモデリングにより構築を行う環境のことを指します。 アメリカのフォレスターリサーチ社が2014年に誰でも開発が行えるプラットフォームを称して利用したことから世の中に広まりました。 すでに完成された機能を組み合わせて開発を行うので、開発者ではない人でもアプリ開発が可能ということで注目されるようになったのです。 特に近年はDXが重要視されるようになり、企業文化やビジネスプロセス全体からデジタル化を行い競争力をつけていく必要があります。 しかしその一方で、多くの企業がDX化戦略を取ることによって、それだけのエンジニアを確保することが難しいのが現状です。 そういった時代背景もあり、ソフトウェア開発者ではない現場担当などでも開発を行えるローコードプラットフォームが企業の業務効率化に無くてはならないものになっているのです。 Mendixとは Mendixはアイディア(要件)、デプロイ、運用、アプリケーションなど開発ライフサイクル全体が加速されるように設計されたローコードプラットフォームです。 2005年に設立、2016年にIBM、2017年にSAPとグローバルリセラー契約を提携し各会社のクラウドサービス上で展開されるようになりました。 2018年シーメンスの傘下に入ったことで、より広範囲のローコードプラットフォームとして活躍しています。 そんなMendixはアジャイル開発とDevOps両方を活用したいという要望に応えることができ、営業担当を開発に巻き込むことによって、開発スピードを加速することができます。 今までの開発手法では、作りたいツールをわざわざ会社の開発部門に依頼をし、開発した成果物に対してチェック、改善依頼をしていかなければいけませんでした。 しかし、ローコードなら開発担当を通す必要がなくなるので、欲しい機能をすぐに実装することができるのです。 ここからはMendixの特徴について、アイディア(要件)、デプロイ、運用と順を追って説明したいと思います。 アイディア(要件) Mendix Developer Portal を利用することで、開発プロジェクトの要件管理を行うことができます。 具体的にはスクラム開発で使われる Sprint やUser story などの管理やエンドユーザーからのフィードバック管理など。 開発・テスト Mendix Studioを使用することで、視覚的にアプリの開発が行えます。Mendixのアプリケーションにおける基本的なUIはPageと呼ばれます。Widgetと呼ばれるUIの構成要素をPageに配置することでレスポンシブな画面を設計することができます。 レビューや共同作業も可能なので、より効率的に開発を行うことができますよ。 またJavaやJavaScriptの知識があれば機能の拡張も可能。これがノーコード開発とローコード開発の大きな違いとなっています。 合わせて読みたい>>ローコードプラットフォームとは?ノーコードとの違い、特徴をご紹介 プロダクトオーナーやスクラムマスターの場合、Mendix Developer Portalでユーザーの要求やエンドユーザーのフィードバックを管理することも可能です。 デプロイ・運用 Mendixではワンクリックでクラウド環境やオンプレミス環境にデプロイが可能です。Mendixはローカル環境でもアプリケーションの実行が可能ですよ。 Mendix CloudはCloud Foundryの技術に基づくPaaSベースのクラウドです。 開発者がアプリを直接ユーザーに提供することができます。つまりアプリの開発や保守までもをサポートすることができるのです。 Mendix導入のメリット モデル駆動 Mendixはモデル駆動のため、データモデルやアプリケーションのロジック、UIなどをビジュアルモデルによって定義します。 これにより開発担当者でなくても開発が行え、開発工数や期間を大幅に省略することができるのです。 他システムとの連携 既存のシステムやAI、IoTなど最新技術との連携もMendixなら可能です。 […]

WEBアプリ開発 2022/04/11

ローコードプラットフォームおすすめ10選

ローコードプラットフォームとはプログラミング言語によるコーディングに代わり、ビジュアルモデリングにより構築を行う環境のことです。 様々なローコードプラットフォームがありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。 今回はおすすめのローコードプラットフォームを10個紹介していきます。 ローコードプラットフォームが気になっている方 簡単に開発を行いたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばローコードプラットフォーム、それぞれの特徴が丸わかりですよ。 Mendix Mendixはアイディア(要件)、デプロイ、運用、アプリケーションなど開発ライフサイクル全体が加速されるように設計されたローコードプラットフォームです。 アジャイル開発とDevOps両方を活用したいという要望に応えることができ、Developer Portal ではスクラム開発で使われる Sprint やUser story などの管理などが行えます。 アプリの構築、レビュー、共同作業はMendix Studioを利用しますが、Mendix Studio Pro をJavaやJavaScriptを使用すれば構築や拡張も可能です。 スクラムマスターの場合は、Mendix Developer Portalでユーザーの要求やエンドユーザーのフィードバックを管理することも可能です。開発が視覚的に行えるため、管理が簡単なのが魅力ですね。 さらにMendixではワンクリックでクラウド環境やオンプレミス環境にデプロイができるので、開発者がアプリを直接ユーザーに提供することができます。つまりアプリの開発や保守までもをサポートすることができるのです。 Canbus Canbusは顧客管理や勤怠管理、プロジェクト管理などといった業務集約のためのローコードプラットフォームです。 Excelのようにアプリを作成することができるので、Excelを日常的に使っている企業におすすめです。 Microsoft PowerApps Microsoft PowerAppsはドラッグ&ドロップでスピーディーに開発が行えるローコードプラットフォームです。 Microsoft 365で提供されているサービスの1つ。サブスクリプション契約をしている方であれば無償で使うことが可能です。 OutSystems OutSystemsはWebアプリやチャットボット、リアクティブWebアプリなど様々なデバイスに向けたアプリを作成することができるローコードプラットフォームです。 OutSystemsは追加設定なしで400以上のシステムと連携することができ、コーディング不要で一元管理することができます。 アーキテクチャはAIが搭載されているので、反発的なタスクを取り除くことができます。これによって複雑な修正変更を簡単に行うことができるのです。 Oracle APEX Oracle APEXはOracle Databaseの付属ツールとして提供されるローコードプラットフォームです。Oracle Databaseを利用している企業では追加コストなどは不要で利用することができます。 Oracle APEXで作成したアプリケーションはブラウザ以外にも、スマートフォンやタブレットでも見やすい形で自動表示してくれます。 Oracle Databaseさえあればどこからでもアクセスして画面をみることができるのも嬉しいポイントですね。 Kintone サイボウズ株式会社が提供するローコードプラットフォームがKintoneです。Kintoneではドラッグ&ドロップで絵を描くように業務に必要なアプリを自由に作ることができます。 サンプルアプリは100種類以上あり、業務内容に応じてアプリを沢山作成することができます。 作ったアプリのアクセス権限を自由に設定、制限することもできるので、例えば案件管理のアプリは営業担当だけ、給与明細は自分のみなどといったように自由に決めることも可能です。 Salesforce Lightning Platform […]

システム開発 2022/04/06

 ローコードプラットフォームとは?ノーコードとの違い、特徴をご紹介

変化が激しい時代において、DX化が進められています。ビジネス要件に対してスピーディーに、そして柔軟な対応が必要ですが、そんな中ローコード開発が注目を浴びています。 ローコード開発とはソースコードの記述を減らし、GUIと呼ばれる完成された機能を組み合わせる開発手法のことを指します。 プログラミング知識がない方でもスピーディーに開発を行うことができるのです。 この記事ではそんなローコード開発やローコードプラットフォームに関して、メリットデメリットなども踏まえて徹底解説していきます。 ローコードプラットフォームについて知りたい方 プログラミング知識がない方 アプリ開発初心者の方 社内の業務をITの力を使って効率化させたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばローコードプラットフォームがどんなものなのか、どんな特徴があるのかなど丸わかりですよ。 ローコードプラットフォームとは ローコードとは ローコードとはアプリケーションの開発の際に、ソースコードの記述を減らすことができるものです。 従来の開発では高いプログラミング技術が必要でしたが、ローコードでは少ないコードで開発が可能です。つまり、初心者の方でも開発がしやすくなっています。 ユーザーが必要な機能を自由に組み合わせて実装することができる他、クラウド環境にもデプロイすることができるなどその柔軟性が特徴です。 「手間と時間がかからず開発が可能」という点ではWordPressに似ている部分が多くあり、WordPressをイメージしてもらうと想像がしやすいでしょう。 世間の需要に合わせて素早くシステム構築を行いたい 開発コスト抑えたい このような思いを持っている企業であればローコード開発はピッタリの手法だと言えるでしょう。 ノーコードとの違い ノーコードは全くコードを使用せずに開発を行う方法です。 一方、ローコードはユーザー側でコードを書くことができるので、ノーコードと違ってあらかじめ用意されている機能以外も、ユーザーで欲しい機能を自由に加えていくことができます。 ローコードプラットフォームとは ローコードプラットフォームとは、プログラミング言語によるコーディングに代わり、ビジュアルモデリングにより構築を行う環境のこと。 アメリカのフォレスターリサーチ社が2014年に誰でも開発が行えるプラットフォームを称して利用したことから世の中に広まりました。 ローコードプラットフォームにはGUIとよなれる完成された機能がパーツとして用意されていて、そのパーツをパズルのように組み合わせて開発を行います。 すでに完成された機能を組み合わせるため、開発者ではない人でもアプリ開発が可能です。 プログラミング言語でのコーディング環境は「開発ツール」と呼ばれますが、ローコードプラットフォームは、開発だけでなく完成したアプリの運用までの機能をサポートしているため、そのように呼ばれているのです。 DXが重要になった今、工数を減少、そして自動化できるということで注目を浴びています。 そもそもDXは2004年ごろにスウェーデンのウメオ大学で提唱された概念で、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という意味があり、デジタルシフトと呼ばれることもある言葉です。 経済産業省が出しているDX推進ガイドラインによると、DXは以下のように定義されています。 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を使って、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること DX推進ガイドライン このようにビジネスにおけるDXは、単にデジタルツールを導入して効率化を図るだけでなく、企業文化やビジネスプロセス全体を変革し、競争力をつけることを指します。 多くの企業が次の時代を生き残るためにDX化に取り組んでいますが、多くのソフトウェアを開発できるだけのエンジニアを確保できていないのが現状です。 そこでIT知識があるもののソフトウェア開発者ではない現場担当などでも、簡単に開発を行えるローコードプラットフォームが注目されだしたのです。 主なローコードプラットフォーム ここでは主なローコードプラットフォームを紹介します。 Canbus Canbusは顧客管理や勤怠管理、プロジェクト管理などといった業務集約のためのローコードプラットフォームです。 Excelのようにアプリを作成することができるので、Excelを日常的に使っている企業におすすめです。 Microsoft PowerApps Microsoft PowerAppsはドラッグ&ドロップでスピーディーに開発が行えるローコードプラットフォームです。 Microsoft 365で提供されているサービスの1つ。サブスクリプション契約をしている方であれば無償で使うことが可能です。 Mendix Mendixは円滑なモバイルやWebアプリケーションを構築でき、継続的に改善することができるローコードプラットフォームです。要件から、デプロイ、運用までアプリの開発サイクル全体を加速できるよう設計されています。 Mendixではビジュアルモデルを採用しているので、コーディングは行わずノーコードツールのような感覚で開発をすることも可能です。テンプレートがあるので、ゼロから作る必要がないのも嬉しいポイントです。 そのためプログラミング知識が一切ない人でも気軽に開発を行うことができますよ。 ローコードプラットフォームの具体的な機能 ビジュアルモデリング ローコードプラットフォームではビジュアルモデリングによって、アプリを作ることが可能です。 ドラッグ&ドロップで画面に配置、設定するだけ。視覚的に開発を行うことで開発スピードを大幅に上げていくことが可能です。 再利用可能なコンポーネント […]

アジャイル開発オフショア開発 2022/03/29

小売の帝王Walmart!アジャイルシフトの軌跡

小売業界は新型コロナウイルスによる外出自粛による影響で、大幅な打撃を受けました。 その一方で、売上を着実に伸ばしている企業があります。それがWalmartです。2021年度のWalmartの売上高はなんと5592億ドル! そんな小売の帝王Walmart、成功の秘密はデジタル化とアジャイルへのシフトがあげられます。 今回の記事ではその秘密を徹底解説していきます。 アジャイル開発に興味がある方 小売業界で働いている方 デジタル化によってビジネスを成功させたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばWalmartの成功の秘密とアジャイル開発の仕組みについて丸わかりですよ。 小売業界の現状 新型コロナウイルスによる外出自粛や店舗の営業時間短縮などで、小売業界は大きな打撃を受けました。 アメリカの2020年4月の小売売上高は、新型コロナウイルス発生前の2019年12月と比べると23.1%減の4,039億4,600万ドルでした。 日本でも同様に小売業界は打撃を受け、特に百貨店の市場規模は2020年は前年よりも25%減少したとのことです。(4兆2000億円) これは、1975年以来45年ぶりの低水準でした。(参照:コロナ禍で世界の小売市場はどう変わった? キーワードはデジタル×サステナビリティ×ローカライゼーション) 一方、オンライン販売は好調で、世界のEC市場は2020年に4兆ドル規模になりました。 これは前年比25%増とのことです。 今後は実店舗の売上高も回復する見込みと言われているため。実店舗(オフライン)とオンラインをうまく組み合わせたサービスが注目されていくでしょう。 Walmartの軌跡 Walmartはアメリカで1962年に創業されたスーパーマーケットです。「EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)」を打ち出し、年間を通じて低価格を提供、34,763店もの店舗数を誇ります。(アメリカ国内~2018年度) そんなWalmartでは、2014年にダグ・マクミロンCEOが47歳の若さでトップに就任後、Walmartのデジタル化を進めました。 当時は巨大企業であるWalmartのデジタルシフトに対し、株式市場では懐疑の目が向けられ2015年7月には時価総額で米アマゾン・ドット・コムに抜かれ、2015年末の株価は前年比で3割弱低下してしまいます。 しかし、2021年度のWalmartの売上高は、5592億ドルとなりグローバルの小売トップに輝いているのです。 投資の内訳では、ITやECへの投資が68%となっていて、デジタルシフトが実行されたことがわかります。 店舗業務をデジタルツールで簡素化する Walmartのような店舗数の多い企業では、新サービスを導入すると店舗従業員の作業量が増えてしまうことが問題視されていました。 そこで、Walmartでは人を増やすことなくデジタルツールを導入して、現場の働き方を変えていったのです。 例えばロボット「Auto-S」はWalmart本社近くの都市、ロジャースで利用されています。ロボット「Auto-S」LEDで棚を照らしながらカメラで陳列のチェックを行います。 陳列棚に商品がない場合、スタッフに商品補充をするようアナウンスが伝達される仕組みになっています。 他にも、フロアクリーナーロボット「Auto-C」や配送トラックからの荷物を受ける検品機能付きアンローダー「FAST」などさまざまな単純作業をデジタルツールが補っているのです。 ネット通販での拡大 ダグ・マクミロンCEOは16年の新興ECサイト、ジェット・ドット・コムの買収のように、ECサイトの運営企業を次々と買収することでエンジニアを獲得していきました。 そんなWalmartでは店舗の小売の要素は残しつつ、自社ECの倉庫や配送拠点、ECのストアピックアップの要素として活用したのです。 つまりオンラインとオフラインのオムニチャンネル化を実現したのです。 エクスプレスデリバリーはアジャイル手法 エクスプレスデリバリーは人と人の接触を最小限に抑えた宅配サービスで、2020年4月からスタート、アメリカの2800店舗に広まっています。 商品の在庫情報や配送車、配達員の空き情報、交通状況や気象情報などをもとに機械学習を取り入れて、最適な配達経路を計算、注文を受けてから2時間以内に商品を宅配するサービスです。 配達状況の情報をユーザーにお知らせしているので、ユーザーも不満なく利用することができます。 このサービスは少人数のチームで開発を行うアジャイル手法によって手掛けられました。 アジャイル手法とは アジャイル手法とは顧客の要求に素早く柔軟に対応できるように、短期間でシステム・ソフトウェアの実装とテストを繰り返して開発を進める手法のことを指します。 機能単位を小さなサイクルに分け、「要求決定→設計→開発→実装→テスト→リーリス」の開発工程を繰り返します。 タスクを細分化することで、仕様書変更も柔軟に対応でき、普通の開発手法よりもリリース時間を短縮できると言ったメリットがあります。 近年ではテレワーク化が進み、コミュニケーションの量や質が低下してしまったことは言うまででもありません。 そんな中、タスクをしっかり可視化してチームで作業することで、テレワークであってもチームの生産性を維持していくことができるのです。 アジャイル手法のやり方 アジャイル手法では最大でも10人前後の少人数のチームで構成がされます。 その中にはスクラムマスターとプロダクトオーナーを組み込みましょう。 ただしこれらの役割はチームのリーダーではありません。 アジャイル手法ではメンバーそれぞれが専門分野を持ち、重要事項はチーム内で意思決定していくのです。 専門知識がある個人だからこそ、それぞれの視点で解決策やアイディアを出し、それをチームで議論、統合して方向性を決定していくのです。 スクラムマスターとプロダクトオーナーについてもう少し詳しく紹介していきます。 スクラムマスター スクラムマスターはメンバーが成果をあげるべく支援を行う人材のことを指します。 具体的にはスクラムチームとやり取りをするときに役に立つこと、立たないことをスクラムチームの外部の人たちに理解してもらうのです。 スクラムマスタ ーは、こうしたやり取りに変化をもたらすことで、スクラムチームの作る価値を最大化していくことができます。 プロダクトオーナー […]

インタビュー社員紹介 2022/03/28

ベトナム人エンジニアに聞く!Ruby on Rails開発最新事情

新規でWebサービスを立ち上げる時、Rubyは優れた選択肢の一つです。 Ruby on Railsを用いることで、少人数で、大規模なWebサービスを立ち上げることができます。 当記事では「Ruby on Rails」の活用を得意としているベトナムのオフショア開発会社「DEHA」のエンジニアにインタビューし、Ruby on Railsを活用した開発に関して生の声をお届けします。 Q.自己紹介をお願いします DEHAエンジニアのヴー・スアン・ゴックです。27歳。3年以上のモバイルプログラミングの経験があります。スキルセットはMySql、AWS、Ruby on Rails、Service、MVC、JSを書いています。ちなみに、趣味はサッカーとゲームです。 Q. 普段の業務を教えて下さい チームとスクラム定例会を行います。 日常のタスクを計画し、作業時間を調整します。 Ruby on Railsを利用して、開発します。 16時にチームメンバーのコードをレビューします。 Q. Ruby on Railsのスキルはどのような方法で学習しましたか? Rubyのドキュメント、Rubyガイドを読んだり、ワークショップに参加したり、プロジェクトでの実践的な経験を通じて学びました。 Dehaでは、メンバーがプロジェクトで直面している問題を改善するのに役立つグループセッションが行われます。 Q. Ruby on Railsの開発スキルを向上する為にやっていることがあれば教えて下さい。 実践的なプロジェクトを通じて学び、経験を積み続けます。 ルビーフォーラムを引き続きフォローし、学びます。 目的:プロジェクトの品質をさらに向上させるために、コードの品質(クリーンなコード、理解しやすい)を向上させること。 Q. Ruby on Railsでの開発経験について教えて下さい Ruby on Railsで約2年間開発しています。 これは、初心者でも習得しやすいフレームワークです。Rubyでは サーバー、API、socket、clientが実行できます。コードが簡潔であればあるほど、優れています必要なときに簡単にメンテナンスできるため、コードを合理的に編成した方がいいです。 Q. Ruby on Railsで開発して良かったことを教えて下さい Ruby on Railsは、ベトナムの強力な開発フレームワークです。 雇用機会は比較的高いです。ライブラリ:Ruby on Railsには、ルックアップを簡単に使用できるようにするための無料のライブラリが多数用意されています。サポートコミュニティはメンバー数が多いです。 これにより、製品がより完全になります。Ruby on […]

EC開発 2022/03/22

総合Eコマース 業界の動向 -世界市場-

世界における総合EコマースはAlibabaやAmazonなどといった企業が人気です。 これらの企業の特徴はどういったところにあるでしょうか。 また世界における総合Eコマース市場の動向はどのようなものでしょうか。 業界の動向を知ることで、自社の製品をオンラインで販売する際に注意しなければいけないことや工夫するべきことが見えてきます。 この記事は以下に当てはまる方に特におすすめの記事となっています。 総合Eコマースを利用してみたい方 世界に自分の商品を販売したい方 国内販売を行う上で、世界のトレンドを知りたい方 これを読めば世界における総合Eコマース業界のトレンドが丸わかりですよ。 世界市場における総合Eコマースの特徴 世界市場では、Alibaba(阿里巴巴、CHN)とAmazonなど上位5社が業界の流通取引総額の4分の3以上を占めています。 GMV ベースではAlibabaが最大ですが、EC事業による売上高ではAmazonがAlibabaより3倍高くなっています。このような差が出る理由として、各ECサイトのマネタイズ手法の違いがあります。 AmazonはAmazonプライムと呼ばれるサブスクリプションサービスなどをEC事業と組み合わせて収益をあげていたり、プラットフォームに商品を掲載しその分の手数料を徴収することで収益をあげています。 一方、Alibabaでは出品者の売上高に対する手数料率が低いため、GMVは高く収益は低い値になるのです。 総合Eコマースの出品者はApple、Michael Korsなどといった有名ブランドもありますが、大半は中小規模の販売業者で構成されています。ここからは総合Eコマースの大手サービスの特徴を紹介します。 Amazon:物流と多様なサービス提供でプレゼンスを強化 1994年に設立されたAmazonは売上高で世界No1の総合ECです。ネットショップだけでなく、クラウドストレージや物流、メディア事業などさまざまなサービスを展開しています。 物流においては、事業地域に倉庫の数を拡大。さらに最新鋭の技術に投資することで、即日配送を行っています。こうしたサービスにより他社との差別化をはかっています。 eBay:現在はECマーケットプレイス運営に注力、マネージドペイメントサービスを提供 カリフォルニア州発のeBayは一時期、StubHubプラットフォーム事業、Classifiedsプラットフォーム事業などを行っていましたが、現在はグローバルECマーケットプレイスのみを運営しています。 2018年には、出品者向けにマネージドペイメントサービスを開始しました。これにより多彩な支払い方法を利用することが可能に。eBayでスムーズな売買ができるようになりました。 Alibaba:小売業のデジタル化へ向けた「ニューリテール」戦略を提唱 Alibabaは中国本土や中国圏内で人気のECサイトです。ECサイト運営やその関連サービスの売上は全社売上高の87%を占めています。 2016年には「ニューリテール」戦略と呼ばれる小売業のデジタル化を実現。例えばオンラインで注文した商品を店頭で受け取ったり、ECサイトと実店舗の決済手段を融合するなど、オンラインとオフラインをうまく組み合わせた政策を行っています。 世界のEC市場は2020年に4兆ドル規模 インターネット普及率が上昇したことと、オンライン決済が普及したこと、新型コロナウイルス感染拡大における外出自粛などが要因で、世界のEC市場は2020年に4兆ドル規模となりました。 特にオンラインでのショッピング体験の利便性の向上や、オンライン決済が普及し、消費者の信頼感が高くなったことは大きく影響していると言えるでしょう。 2020年のEC売上高は前年比25%増の4兆ドル規模になった一方、実店舗の売上高は前年比7%減となりました。新型コロナウイルスの影響もありオフラインからオンラインへのシフトチェンジが見受けられます。 ただし、eMarketerによると、2020-25年にかけEC売上高はCAGR12%で成長する一方、実店舗の売上高も回復すると言われています。 今後は実店舗(オフライン)とオンラインをうまく組み合わせたサービスが注目されていくでしょう。 総合Eコマース 業界の動向  ラストマイル配送 総合Eコマース業界ではラストマイル配送が注目を浴びています。ラストマイル配送とは、「事業者とユーザーをつなぐ最後の区間」という意味で、配送をしたところからユーザー指定のお届け先までの区分のことを指します。 このラストマイル配送が注目されるようになった理由として、再配達などの問題があります。近年ではECの需要拡大によって再配達が多く発生しています。再配達が増えれば増えるほど配送業者の業務負担が大きくなってしまいます。 そこでラストマイル配送の問題を解決する1つの手段として、配送場所の選択肢が広がっています。 例えばコンビニや配達ボックスなど。コンビニなら24時間受け取りが可能です。さらに実店舗での受け取りなども。 選択肢を増やすことでユーザーと事業者、双方にとってWIN-WINになるのです。 EC決済手段のメインはデジタルウォレット。クレジットカードも以前人気。 世界の総合EコマースではEC決済手段のメインはPay PalやAlipayなどのデジタルウォレットとなっています。2020年にはなんとEC取引高の45%を占めたそうです。 中国がもっとも利用が盛んで、EC取引件数の72%を占めたとのこと。 一方、所得の高い先進国ではクレジットカードがまだまだ主流の決済手段であり、デジタルウォレットが完全に置き換わるまでにはまだ時間はかかりそうです。 実店舗を含めたオムニチャンネル化 先ほども言いましたが、オンラインとオフラインを融合させて販売を行う手法が広がりを見せています。 例えばオンラインで注文したものを店頭で受け取ったり、店頭で見たものをオンラインで注文するなどです。 オンラインとオフラインの融合は、オフラインの良さとオンラインの良さを両方吸収することができるなどメリットが多くあります。 実際、Amzonでは2017年に食品スーパーチェーンのWhole Foods Marketを買収、Amazon Goという無人の店舗をスタートさせました。 まとめ いかがでしたか。本日は世界の総合Eコマース市場について、その特徴や動向を紹介していきました。 […]

EC開発 2022/03/19

総合Eコマース 業界の動向 -日本市場-

総合Eコマースとはネットショップを個人で運営するのではなく、楽天やAmazonなどのプラットフォームを活用して販売を行うことを指します。 そんな総合Eコマースの日本市場は近年どのような動きを見せているのでしょうか。 この記事では近年の業界の動向を解説していきます。 総合Eコマースが気になっている方 ネットショップを運営したい方 自社の製品をネットで販売したいと思っている方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば総合Eコマースの業界の動向がわかるだけでなく、総合Eコマースを運営する際のポイントがわかりますよ。 総合Eコマースの種類 総合Eコマースは以下の3つに大別することができます。 BtoCのモール型 倉庫運営型 CtoCのネットオークション型 BtoCのモール型は、集客や決済機能を持つEコマースプラットフォーム上で、店舗が商品を販売する方法のことを指します。代表的なサービスとして楽天があります。 販売主体は各店舗であり、プラットフォーム上で在庫をおう必要はありません。 一方、倉庫運営型のサービスは販売主体は事業者にあり、仕入れから集客、配送や決済までをEC事業者が行います。サービスを均一にすることができたり、配送スピードを早くすることができるのがメリットになります。 CtoCのネットオークション型は個人の取引で販売を行う手法です。近年ではメルカリが主流となっていて、EC事業者は手数料で利益を得ています。 総合Eコマースの市場規模は19兆円を突破 経済産業省「電子商取引に関する市場調査」によると、2019年のBtoC向けEコマースの市場規模は19.4兆円にも及びます。 分野別では、物販分野が約10兆円、サービス系分野は約7兆円、デジタル系の分野は約2兆円となっています。 楽天では2020年度第2四半期において国内EC流通総額が前年同期比+15%、ショッピングEコマース流通総額が前年同期比+48%となったとのことです。 こうしたEC市場の拡大は、新型コロナウイルスによる営業時間短縮や、営業自粛が大きな要因になっています。 これらは実店舗での消費活動の停滞をもたらした一方で、EC利用者数を増加させたのでした。 CtoCも注目 近年のEコマース業界はモール型や倉庫型に加え、CtoC型も注目となっています。経済産業省「電子商取引に関する市場調査」によると、2019年のCtoC-ECの市場規模推計は1.7兆円でした。 中古品販売だけでなくハンドメイド販売なども行えて、誰でも自分のお店を持つことができるという手軽さが魅力となっています。 特に人気なのはメルカリで、CtoC-ECにおいて国内シェアの首位に立っています。ニールセンデジタルの調査によると、利用者数は月間2,000万人前後と言われています。 メルカリではAI画像解析を取り入れ、売れ筋価格帯が表示されたり、2019年にスマホ決済サービス「メルペイ」をスターチさせるなど、最新テクノロジーを活用したサービスを展開しているのが強みとなっています。 市場は楽天とAmazonの2強 日本市場では楽天とAmzonが主要企業となっています。月間利用者数はいずれも4,000万~5,000万人程度と言われていて互いに拮抗しています。 ここからは、それぞれのサービスの特徴を紹介していきます。 楽天 1997年に創業した楽天は、総合ECサイトである楽天市場の他に、銀行や証券などの金融事業、電子書籍などのコンテンツ販売、トラベル事業などさまざまな事業を展開しています。 また自社クレジットカードや電子マネーなどを提供し、「楽天経済圏」と呼ばれるエコシステムを構築。これらのポイントシステムによってECサイトへ誘導、ユーザーの離脱を抑制しています。 楽天市場はモール型ECであり、専門知識がない事業者でも簡単に出店できるよう、構築や受注管理、アクセス解析などのサービスを提供しています。 Amaozn 総合Eコマースとしてグローバルで首位のポジションを確立しているAmazonは、日本でも人気のプラットフォームです。 倉庫型Eコマースとして、自社で大量に商品を仕入れ、独自の物流拠点を多く整備。Prime会員と呼ばれるサブスクリプションサービスを利用すれば配送料無料で即日配送もOKといった付加価値を提供しています。 またECにおける付加価値だけでなく、デジタルコンテンツ配信やクラウドストレージの提供などさまざまなサービスを展開しています。 こういったサブスクリプションサービスにより、他のサービスとの差別化が実現できるのです。 総合Eコマース 業界の動向 ①セキュリティ対策や不正転売などへの対策が課題 ECサイトには住所や決済情報などの個人情報が集約されています。そんなEC市場において需要が拡大する今、そのセキュリティ対策が重要視されています。 またECサイトが身近になるにつれ、ゲーム機を始めとする人気商品の不正転売や詐欺が増加しています。 そのためEコマース事業者はその対策が求められています。利用規約を整えたり、レビューの監視、不正検知などが効果的でしょう。 総合Eコマース 業界の動向 ②EC利用者増加に伴う利用サポートの強化 迅速な配送や細かなサポート体制はEコマースの満足度に直結します。倉庫型の総合Eコマースを提供しているAmazonでは自社の倉庫を増やしたり、倉庫管理を自動化するなどして、その効率化をはかっています。 CtoC型のEコマースを展開するメルカリでは、「メルカリステーション」を設置。オフラインでメルカリの使い方を学ぶことができます。 また「メルカリポスト」は商品を投函するだけで発送できるサービス。このようにオフラインをうまく活用してユーザーの利便性を向上させています。 まとめ いかがでしたか。本日は総合Eコマースの日本市場のトレンドを紹介していきました。 日本市場では楽天やAmaoznが主要な総合Eコマースであり、ECサービスだけではなくさまざまな事業を展開することで他社との差別化をはかっていましたね。 また、メルカリなどのCtoC型のサービスも近年注目を浴びています。 […]

EC開発Shopify 2022/03/18

アパレル専門店 業界の動向〜今こそShopifyでECに力を入れよう〜

アパレル専門店やアパレル業界では、新型コロナウイルスにより実店舗の売上が低迷している一方、EC市場が大きく成長しています。 その一方で、EC化は拡大しているものの海外などと比べるとまだまだ伸び代のある分野とも言われています。 そんなアパレル業界のEC市場において、今回は業界の動向を徹底解説していきたいと思います。 アパレル業界の動向が知りたい方 アパレル業界にお勤めの方 ネットショップを構築したい企業の方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばアパレル業界におけるEC市場のトレンドが丸わかりですよ。 アパレル専門店 業界の動向 主要企業 アパレル専門店の主要企業は、ユナイテッドアローズや、パルグループホールディングス、パレモ・ホールディングスなどが挙げられます。 アパレル小売業界にはファーストリテイリングやアダストリアなど、低価格帯ブランドが拡大をしていて、アパレル専門店にも影響を与えていると言えます。 ユナイテッドアローズは、若年層向けローエンドから中高年層向けハイエンドまで20ブランドを展開。レディースアパレルだけでなくメンズアパレルも多く扱っていてその売上高比は2017年から3割を超えています。 2009年には自社通販運営サイトをオープン。2020年度には前年度23%に対し32%まで上昇。ネット通販の売上高構成比は年々上昇傾向にあります。 EC化が加速 2020年から続く新型コロナウイルスの影響により、アパレル専門店 業界において実店舗が大打撃を受ける一方、EC化が拡大しています。 緊急事態宣言による休業や時短営業などもあって、主要な駅ビルやファッションビルの売上は30~48%ほど減少、大手のアパレルブランドは40~54%の売上減と言われています。 一方、矢野経済研究所の調査によると、国内アパレル総小売市場において通販分野のみが前年比105.4%と成長傾向となっています。 しかし、日本国内におけるアパレル業界のEC化率は13.87%で、アメリカの26.2%と比べると低い値となっています。EC化は拡大しているもののまだまだ伸び代のある分野なのです。 アパレル専門店 業界のECの動向 D2C販売が加速 D2Cとは「Direct to Customer」のことでメーカー直販の販売方法のことを指します。従来のように問屋や小売業者を通すことなく自社のECサイトから直接お客様に商品を販売する仕組みのことです。 お客様に対して直接やり取りをすることができるため、ブランドの信念やビジョンがお客様に伝わりやすくなる他、お客様からのご意見を直接吸い取ることができより良いサポートを行うことができます。 Shopifyなど簡単にECサイトを構築できるサービスが登場したことによりD2Cが加速するようになりました。 D2Cのメリット①直接顧客と接することができる D2Cでは直接顧客と接することにより、小売店に頼ることなく自分のブランドの宣伝をすることができます。例えばSNSなどの発信などより柔軟に行うことができるのです。 近年ではインスタライブを行って顧客の生の声を広い、商品製作に反映させるブランドも増えています。 またユーザーとの距離が近くなることによって販売後のサポートがしやすくなります。直接お客様の声を吸い上げて商品やサービスの改善が可能になります。 D2Cのメリット②顧客データの収集 D2Cを行うことにより、顧客情報の管理もしやすくなるので、顧客データから「どういった商品が人気なのか」や「今後どういった商品を展開するべきか」などといったことを分析することも容易になります。 こうしたお客様との関わりやブランドのファンを増やし、リピーターを増やすことも期待できます。 D2Cのメリット③カスタマイズ製品を提供することができる D2Cならユーザーがカスタマイズパッケージやカスタムの詰め合わせをデザインすることを可能にしたり、ブランドアンバサダーとしてコンテストに参加してもらうなどイベントのようなことを自由に行うことができます。 さらに卸や流通、販売代理店の中間コストを削減することができるので、収益性の改善にも繋がります。 PWA(プログレッシブ・ウェブ・アプリケーション)でモバイルファーストの実現 Eコマースの分野においてモバイル端末を利用して商品を購入するユーザーが増えています。 PayPal(ペイパル)の「モバイルコマースに関するグローバル調査」によると日本人の73%が買い物にモバイル端末を利用しているとのことです。 そんな中PWAを利用して、最適なもないる体験を提供する企業が増えています。 PWAとは、ネイティブアプリのように高速なモバイル向けのWebサイトを作成できるツールです。 Webページのように大きなリーチを得ることはきる一方で、プッシュ通知やホーム画面へのアイコン追加などネイティブアプリのような機能を使うことができます。 PWAを実装することで、ウェブサイトのコンテンツがキャッシュされ、表示速度が高速化されるようになります。さらにオフラインでのサイト利用を可能に。 必ずしもネット環境が必要ではないような機能はオフラインでも使えるようにすることで、よりユーザーが利用しやすい環境を作ることができるのです。 業務の自動化 業務の自動化を行うことでより効率的に販売を行うことができ、余った時間をEC運営において重要な商品開発や集客に注力していくことができます。 アパレル業界はトレンド性が高く、他の小売業に比べ適切な需要予測と在庫管理が必要になります。 アナログ管理では限界も多いことから、近年はRFIDやAIなどといったテクノロジーを活用した解決が注目を浴びています。 RFIDは非接触で利用できるICタグ、リーダーなため、レジ業務や検品、棚卸などの作業を大幅に効率化できたり、適切な在庫管理ができるのです。 AIは需要予測ができるため、在庫を抱えすぎるといった問題を解決することが可能になります。 サスティナブルな商品 サスティナブルな商品が近年注目を浴びています。 まだまだ商品のデザイン性、価格などが購入の目的ではあるものの、将来的にはブランド商品がどのように製造しているのかや、資源を節約した製造方法なのかなどが購入率を左右していくでしょう。 […]

オフショア開発コラム 2022/03/17

コーディングブートキャンプとは?ベトナムで人気のプログラミング教育サービスをご紹介!

発展が続くベトナムで、特に将来が期待されるIT業界ですが、若いIT人材の育成が望まれています。 こうした状況下、短期間で集中的にITスキルが獲得できる「コーディングブートキャンプ」が注目されています。 これについてみていきましょう。

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