オフショア開発

【2022年版】ベトナム人エンジニアの技術への興味関心について

ベトナム人エンジニアは最新技術への興味関心が高いと言われています。

この記事では「Vietnam IT Market Report – Tech Hiring 2022」を参考にベトナム人エンジニアが興味関心を抱いている言語、サービス、技術が何なのかを解説していきます。

  • ベトナムオフショアが気になる方
  • 最新技術を使った開発を行いたい方
  • 社内のIT人材が不足している方
  • ベトナム人エンジニアの技術力について知りたい方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナム人エンジニアがどんなことに興味を持っているのか、どんなことに関心があるのかが丸わかりですよ。

ベトナム人エンジニアのテックスタック

ベトナム人エンジニアが持っているスキルやテクノロジーはどんなものがあるのでしょうか。

JavaScript

1React32.20%
2Node.js32.17%
3Angular27.08%
4Vue16.26%
5Typescript10.82%
出典:Vietnam IT Market Report – Tech Hiring 2022 ※以下すべて同じ

フロントエンド、バックエンド、ネイティブアプリなどさまざまな開発ができるJavaScriptは同レポートで、ベトナム人に最も人気の言語だと言われています。

その中でも3割以上のシェアなのがReactとNode.js。

Reactは、Facebookが提供するライブラリで、UI開発に強く、コミュニティが大きいことで有名。Reactのコンセプトは、Declarative(宣言的)、Component-Based(コンポーネント志向)、Learn Once, Write Anywhere(一度の学習でどこでも使える)の3つ。

Declarative(宣言的)とは、UIのパーツごとに、「内部の状態がこうなったら、高表示する」と明示的に宣言していくことを指しています。

これにより、論理的・明示的にコードが書かれるため、可読性の高いコードを書けます。

Component-Based(コンポーネント志向)とは、プログラムをいくつかの部品(コンポーネント)に分け、それらの部品を組み合わせることで全体を作るという考え方です。これにより、コードの再利用がしやすくなります。

Learn Once, Write Anywhere(一度の学習でどこでも使える)は、Reactで学習したことを他の場所でも活用することができるという意味です。

一方、Node.jsはJavaScript実行環境の1つで、サーバーサイドでJavaScriptを動かすことができます。

ApacheNginxといったウェブサーバーなしに動作することができ、大量の同時アクセスを捌くことができるため、素早いレスポンスを返すシステムを作りたい場合に重宝されます。

合わせて読みたい>>2022年版 JavaScriptのフレームワーク5選!開発者向けにご紹介

Java

1Spring Boot45.92%
2Spring43.37%
3Hibernate14.03%
4Struts11.17%
5Vaadin3.87%

C言語をベースに開発されたプログラミング言語であるJavaではSpring BootやSpringが圧倒的人気となっています。

SpringとSpring Bootは名前が似ていますね。SpringはWebシステムやWebサービスをはじめ、Spring に備わっている機能の拡張性を利用して、細やかな仕様変更や多様な開発プロジェクトに柔軟に対応できるフレームワークです。

一方、Spring Bootは難しいSpringプロジェクト群を汎用性のある形でパッケージ化をし、シンプルに初心者でも利用しやすくしたものです。

合わせて読みたい>>Java Webアプリケーション開発におすすめのフレームワークとは

PHP

1Laravel67.32%
2Codelgniter34.17%
3Symphony29.32%
4CakePHP11.82%
5Yii5.98%

PHPではLaravelが67.32%と高いシェアを獲得しています。

そもそもPHPはコミュニティベースで開発されているオープンソースの汎用プログラミング言語です。プログやホームページなどで広く利用されているWordPressにもPHPが利用されているくらいポピュラーなものとなっています。

そのPHPのフレームワークの中で、Laravelは比較的最近誕生したものです。これまでのフレームワークの中から良いところをかき集めたようなフレームワークであり、コードが読みやすい、学習コストが低いなどといった特徴があります。

合わせて読みたい>>【2021年最新版】Web開発のため上位5の便利なPHPフレームワーク

データベース

1MySQL58.12%
2SQL server19.65%
3MondoDB18.79%
4PostgreSQL13.26%
5Redis10.78%

データベースでは日本でも人気なMySQLが58.12%と高いシェアを誇っています。MySQL とはOracleが開発してサポートするオープンソースのSQLリレーショナルデータベース管理システムです。非商用理由であれば無料で利用が可能。

大容量のデータにも高速で動作し、機能も豊富なため人気のデータベースとなっています。

モバイルアプリ開発

1Java49.06%
2Swift38.13%
3Objective-C35.20%
4Flutter26.11%
5React Native18.36%

モバイルアプリ開発ではJavaが最も人気で、続いてSwift、Objective-C、Flutter、React Nativeが利用されています。

Javaは汎用性があり実装経験者が活用しやすいと言われているため、モバイルアプリだけでなくゲームやWebサービス、Webサイトなどさまざま場面で利用される言語です。

続いて人気なのはSwift、Objective-C、Flutter、React Native。Flutterは2018年にGoogleが開発したモバイルアプリ用のフレームワークで、「Dart」で作った1つのコードを、iOS・Android・Web用に変換することができ、1つのソースコードからさまざまなプラットフォームで動作させることができるといった特徴があります。

React NativeはFacebook社が開発したJavaScriptのフレームワーク。「React」をモバイルで利用できるようにするために2015年に公開されたシステムです。

「Javascript」を習得しているエンジニアであれば扱いやすく、クロスプラットフォームであることから、開発工数を削減しコストパフォーマンスを高める効果が期待できます。

合わせて読みたい>>【徹底比較】React Native対 Flutter【アプリ開発に必要な5つのポイント】

ベトナム人エンジニアに人気のツール:Git

ベトナム人エンジニアに人気のツールはGitです。日本でも人気のGit。ファイルのバージョン管理が簡単にできたり、複数人で修正したものを一つに統合できるなど開発効率を格段に上げる機能が備わっています。

その他、コミュニケーションツールやタスク管理ツールなどで人気のものは以下の通り。

  • JIRA
  • Confluence
  • Trello
  • Notion
  • Slack
  • Zoom
  • Microsoft Teams
  • Telegtam
  • Airtable
  • asana
  • ClickUp

日本でも人気のツールが多く利用されていることがわかりますね。

ベトナム人エンジニアに人気のOS:Windows

ベトナム人エンジニアに人気のOSは47.6%でWindows、Macは32.35%となっています。そして32.01%のLinuxと続きます。

ベトナム人エンジニアが働きたい/学びたいと思っているテクノロジー

ベトナム人エンジニアが働きたい/学びたいと思っているテクノロジーは以下の通りです。

  1. AI
  2. Machine Learning
  3. Data Science&Analytics
  4. NFT/Blockchain
  5. Data Engineering

このランキングによると最も学びたいと思っているテクノロジーはAIとなっています。AIを扱うエンジニアは先端IT人材と呼ばれ高度なスキルを必要とします。

その分、エンジニアの給与水準が高く人気の分野となっています。

またMachine Learningも世界的に関心が高い最新技術です。このようにベトナム人エンジニアは最新技術への興味関心が高く、学習意欲が高いと言われています。

こちらの経済産業省の「未来人材ビジョン」のグラフによると、日本のエンジニアが自己啓発や社外学習の時間をとっていない割合が他国に比べ著しく高い一方、ベトナム人はわずか2%であることがわかります。

経済産業省の「未来人材ビジョン」

ベトナム人エンジニアが興味を持っていること

ベトナム人エンジニアが興味を持っていることは以下の通りです。

  1. stock
  2. NFT/Blockchain
  3. Bitcoin
  4. Web3.0
  5. BUIDL

なんと1位はstock(株式)です。ベトナムは経済成長真っ只中。株式の値上がりが続いていることが要因の1つと言えるでしょう。

2位はNFTやブロックチェーン。ベトナムはブロックチェーン大国とも呼ばれていて、その資金はなんと数百億USD(100億USD=約1兆1400億円)にも及ぶと言われています。

Axie InfinityやMeeb Masterなど人気のブロックチェーンゲームもベトナムから誕生しています。

合わせて読みたい>>ベトナムのブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)5選!Axie Infinityなど。

まとめ

いかがでしたか。本日はベトナム人エンジニアの興味・関心のある技術やスキルに関して「Vietnam IT Market Report – Tech Hiring 2022」の内容をもとに解説を行なってきました。

日本でも人気のReactやLaravel、MySQLなどがトップシェアであることがわかりました。また、開発ツールも日本で人気のGitが広く利用されているようでしたね。

一方、ベトナム人エンジニアがこれから学びたい技術やテクノロジーに関しては、AIやMachine Learningなど先端ITと呼ばれるような最新技術の人気が高いことがわかりました。

ベトナム人エンジニアは平均年齢も若く、IT教育も盛んなため、最新技術に関する関心が高いということでしたね。

そんなベトナムでオフショア開発を行ってみてはいかがでしょうか。

DEHAソリューションズではオフショア開発で5年以上にも及ぶ開発実績があります。ベトナムの高い技術力を生かして、ご希望に沿った開発を実現します。

具体的な費用やエンジニアの技術力など詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

makka

Recent Posts

オフショア開発におけるセキュリティ課題と対策

オフショア開発は、コスト削減や専門的なスキルの活用を目的として、多くの企業が採用している手法です。 しかし、オフショア開発にはセキュリティに関する特有の課題が伴います。 この記事では、オフショア開発におけるセキュリティ課題を明確にし、それに対する効果的な対策を検討します。 オフショア開発に興味がある方 オフショア開発のセキュリティ対策について知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばオフショア開発を行う際に気をつけるべきセキュリティ問題とその対策方法が丸わかりですよ。 (more…)

4 days ago

2025年のデータセンター市場&クラウド市場シェアと動向【世界及び日本国内】

2025年、データセンター市場とクラウド市場はさらなる進化を遂げています。デジタル化の加速や生成AIなどの新技術の普及により、データ処理能力の需要が急増。 これに伴い、世界および日本国内での市場規模とプレイヤーの動きが注目されています。 この記事では、最新の市場データとトレンドをもとに、データセンターおよびクラウド市場の現状と今後の展望を詳しく解説します。 データセンターおよびクラウド市場の現状や展望が知りたい方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば国内の2025年最新のデータセンター市場やクラウド市場の動向だけでなく、世界の動向まで丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

AI-OCRとは?OCRとの違い、種類、導入メリット

近年、業務のデジタル化が進む中、手書きや印刷された文書を効率的にデータ化する技術が注目を集めています。 その中でも、AI(人工知能)を活用したOCR(光学文字認識)技術であるAI-OCRは、従来のOCRを大きく進化させ、多様な業界で導入が進んでいます。 この記事では、AI-OCRとは何か、従来のOCR技術との違い、その種類や具体的な導入メリットについて詳しく解説します。 AI-OCRが気になっている方AIをビジネスに取り入れたい方社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAI-OCRがどのように業務効率を向上させ、現代のビジネスにどのような価値をもたらすのかがわかりますよ。 (more…)

2 weeks ago

システム開発の外注を失敗しないためコツ5選|オフショア開発

システム開発の外注は、効率的なソリューションを提供し、コストを節約するために非常に有益な方法です。 しかし、外注のプロジェクトは失敗する可能性もあり、それを防ぐためにはいくつかの重要なコツがあります。 そこでこの記事では、システム開発の外注プロジェクトを成功させるための5つの重要なコツを説明します。 システム開発の外注をしたい方 社内のIT人材が不足している方 オフショア開発を検討している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばシステム開発を成功させるための方法が丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

【オフショア開発】アプリ開発のポイント【失敗しない開発会社選びとは?】

コスト削減や、IT人材確保の面で注目されるオフショア開発。 実はアプリ開発にももってこいの開発手法なのです。 「人件費は下がったとしても、他の面で費用がかかったりしないか?トータルコストは本当に下がるのか?」 「コストを抑えた結果、質の悪いアプリを納品されないか?」 など不安を抱えている方向けに、この記事ではアプリをオフショア開発する際のポイントを紹介していきます。 オフショア開発に興味がある方 アプリ開発を行いたい方 社内のIT人材が不足している方 オフショア開発の予算が知りたい方 これらに当てはまる方におすすめの記事となってこれを読めば、オフショア開発初心者の人でも会社選びを失敗することなく、アプリ開発を行うポイントが丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago

OCRとは?手書き文字をデジタル化し、業務効率向上

近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で、手書き文書をデジタル化する技術であるOCR(Optical Character Recognition)が注目を集めています。 この記事では、そんなOCRの基本的な仕組みやその活用方法、さらに業務効率化のメリットについて解説します。 OCRに興味がある方 デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めている方 社内のIT人材が不足している方 これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばOCRがどのような技術なのかがわかるのはもちろん、具体的な活用方法まで丸わかりですよ。 (more…)

2 weeks ago