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デザインスプリントとは:デザイン思考を業務に組み込むための実践手法
2023/01/26
デザインスプリントとはデザインシンキングを業務に組み込むための手法の1つで、5日間という短期間で集中してアイディア出しや試作、検証を行うというプログラムのことです。
デザインスプリントは、スタートアップ企業に注目のMVP開発でも活用することができます。
この記事では、そんなデザインスプリントについて、具体的にどのように行っていけば良いのかを解説していきます。
- デザインスプリントに興味がある方
- MVP開発を行いたい方
- スタートアップ企業の方
- 社内のIT人材が不足している方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデザインスプリントがどんな特徴があるのか、どのようにタスクをこなしていけば良いのかなど丸わかりですよ。
デザインスプリントとは
デザインスプリントとは5日間で構成される高速でプロセスを回しプロジェクトの価値を検証するプログラムのことです。
GV(旧Google Ventures社)でデザインパートナーをつとめていたジェイク・ナップが考案し、シリコンバレーベンチャーでも多く取り入れられています。
5日間という短期間に集中して作業を行うことで成功確率が高まるほか、プロジェクトの早い段階でサービスの価値を確認することができるため、組織の成長を見込めたり、リスクを減らすなどといったメリットがあります。
デザインスプリントを業務に組み込むための実践手法
デザインスプリントの具体的な手法を解説していきます。
DAY1:理解
まずは現状の問題をあげ、チーム全体で目的やゴールを明確化します。この時、チーム全体の認識が正しいかどうかを確認しましょう。
その後、そのゴールに向けて必要なことは何か・課題は何かを洗い出します。
ユーザーやその分野の専門知識を持つ人にインタビューをしたり、その結果を分析するのも有効でしょう。
そうした情報をもとに1週間で解決できる目標を設定します。
DAY2:発散
昨日設定した課題を解決するためのアイデアを出し合います。
クレイジー8などは発散を行う上での良い方法かもしれません。クレイジー8とは8つに折った一枚紙に1分間で1つのアイデアを計8つ書き出す方法です。
クレイジー8などを取り入れることで、ブレイクスルーするような斬新なアイデアをも創出していくこと可能になります。
この時、チーム全体でブレインストーミングなどを行い意見を出し合うのではなく、メンバー一人ひとりが考えアイデアを出していくことが重要です。
DAY3:決定
昨日アイデア出しをしたソリューション案の中から最も試作としてふさわしいものを選びます。
いくら素晴らしいアイデアがたくさんあったとしても、全てを実行することはできません。情報を整理し、投票なども取り入れて決定していきましょう。
この時のポイントはダラダラと話し合わないこと。議論が脱線しないように時間を短く区切って対応することをおすすめします。
DAY4:試作
いよいよ試作(プロトタイプ)を作成します。試作(プロトタイプ)を作成することで、アイデアが具現化するだけでなく、ユーザーへの理解を深めることも可能です。
この時、チーム内で役割を決め、最小限のものを短時間で作成することが重要です。
DAY5:検証
ユーザー検証を行い、改善点を見つけます。ユーザー検証ではインタビューを行い、その様子を別室で観察することをおすすめします。観察を行う際は、気づいた点を付箋でメモをしましょう。
インタビューの情報や観察をした際の付箋などを分類、パターン化することで課題や改善点を洗い出します。これが次のステップにつながるのです。
デザインスプリントのその後
1回目のデザインスプリントで試作の課題が明らかになった場合は、2回目のデザインスプリントの機会を作り、試作と検証のプロセスを中心に回していきます。
2回目以降は5日間という期間にこだわるというよりも、いかに試作と検証を行うかに重点を置くようにしましょう。
デザインスプリントとデザインシンキングの違い
デザインスプリントとデザインシンキングは言葉こそ似ていますが、デザインスプリントの方は実践からチームで学ぶフレームワーク、デザインシンキングは問題解決のためのマインドセットのことを指します。
つまり、デザインスプリントはデザインシンキングを行動に起こすための手法の1つと考えてよいでしょう。
合わせて読みたい>>デザインシンキングとは?DX時代におけるシステム開発の形
まとめ
いかがでしたか。本日はデザインスプリントに関してどんなフレームワークなのか、具体的にどうプロセスを踏んでいけば良いのかなどを徹底解説していきました。
デザインスプリントはデザインシンキングを行動に起こすための重要な手法であり、5日間という短期間で集中して行うことが大切でしたね。
ぜひ今回紹介したデザインスプリントを取り入れてMVP開発を行ってみてはいかがでしょうか。
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