deha magazine / AI / AI画像処理をオフショア開発で始める:活用メリットと事例紹介

AI画像処理をオフショア開発で始める:活用メリットと事例紹介

2025/05/03

AI技術の進化により、画像処理を活用した業務の効率化や新しいサービスの創出が急速に進んでいます。

特に、コストパフォーマンスに優れたオフショア開発との組み合わせは、多くの企業にとって魅力的な選択肢となっています。

この記事では、AI画像処理をオフショア開発で導入するメリットや活用シーン、実際の開発事例を紹介します。

  • オフショア開発に興味がある方
  • AI画像処理に興味がある方
  • 社内のIT人材が不足している方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばAI画像処理とは何かがわかるのはもちろん、オフショア開発との活用事例も丸わかりですよ。

AI画像処理とは?

AI画像処理とは、人工知能技術を活用して画像データから情報を抽出・解析する技術のことです。

物体検出、顔認識、異常検知、文字認識(OCR)などが代表的な処理内容です。

これらの技術は、医療・製造・小売・建設などさまざまな業界で実用化が進んでいます。

オフショア開発とは?

オフショア開発とは、ソフトウェア開発業務の一部または全部を海外の企業やエンジニアに委託する開発形態です。

人件費が比較的安価なベトナムなどの国を活用することで、開発コストの削減が可能となります。

また、24時間体制での開発も実現しやすくなるため、スピード感を持ったプロジェクト推進が可能です。

オフショア開発でAI画像処理を導入するメリット

コスト削減

AI技術を用いた開発は専門性が高く、国内での開発には高額な人件費がかかることも少なくありません。

オフショア開発であれば、同等のスキルを持つエンジニアをより低コストで確保できます。

高度な技術リソースの確保

AI画像処理に精通した人材を国内で確保するのは難しい場合があります。

オフショア先の国によっては、AIや機械学習の専門教育を受けた人材が豊富で、即戦力として活用できます。

柔軟な開発体制

オフショア開発では、プロジェクトごとに必要なスキルセットを持つチームを柔軟に構成できます。

短期間でのPoC(概念実証)開発やスモールスタートにも適しています。

保守・運用まで一貫対応

AI画像処理は運用後のチューニングや学習データの更新も重要です。

オフショア開発では、開発からテスト、保守・運用までワンストップで対応できる体制を整えているベンダーも増えています。

DEHAソリューションズによる開発

弊社DEHAソリューションズはベトナムトップ大学と提携や、教育系グループ企業との連携の中で育成した人材を日本のお客様へ提供しています。

長年の開発実績があり、AI画像処理に関しても多くの実績があります。

DEHAのAI画像処理の活用事例

画像解析・チャットボットなど

コミュニケーションツール開発(チャットボット)、実店舗来客カウント、顔認証出退勤管理、不動産情報自動取得、医療薬品異常検知、建築会社向け䜂䜃割れ計測、不良品検出アプリなどといった数多くのAIソリューションを生み出しています。

実店舗来客カウントシステム

監視カメラ映像をAIが解析し、来店者の人数、年齢、性別などの属性をカウント・分析。

取得したデータは自動的に集計・グラフ化され、マーケティング施策や店舗オペレーション改善に活用されています。

オフショア開発により、導入コストを抑えつつ迅速なシステム構築が可能になりました。

クライアント 小売業
支援形態請負
開発言語C++、AWS
プロダクトWeb、Camera

社内出退管理システム

顔認証で打刻すると顔画像をデータベースにある顔データを照合し、本人を検出。出退勤が記録されます。

顧客が使用していた従来の就業管理システムにデータ連携できるようにしました。

基本設計〜開発〜テスト~保守運用を対応。

クライアント一般企業
支援形態準委任
開発言語C++、AWS
プロダクトAndroid

AIチャットボット

OpenAIの技術を活用し、企業が抱える様々な課題に対し、 データに基づいた情報分析を行うBIZASKというシステムを開発しました。

化粧品販売企業向けAI営業アシスタントや大学入学支援AIアシスタント、医療システム向けAIバーチャルアシスタントなどで活用されています。

食品レベル認識システム

回転しゃぶしゃぶ店䛷食品物䛻付けるレベルを認識するアプリ。実証実験〜開発を一連で対応。

クライアント飲食業
支援形態準委任契約(ラボ契約)
開発言語OpenCV3、Tensorflow(ソフトウェアライブラリ)、C++
プロダクトiOS
DEHA対応領域Backend

顔認証& OCR処理

本人確認の効率化と多言語対応を実現するシステムを開発。大手銀行グループ企業にも導入された実績あり。

主な特徴:

  • 多言語対応:英語、ベトナム語、インドネシア語、日本語に対応。
  • OCR処理:本人確認書類の文字情報を自動抽出し、テキストデータとして活用。
  • 顔認証システムとの連携:大手銀行グループ採用の顔認証APIとシームレスに接続。
  • クロスプラットフォーム対応:iOS / Android 向けアプリとして順次公開予定。

顔認証・入館チェック

ドアに設置されたデバイスを用いて、顔認証と連携したドアロックの自動開閉できるシステムを開発しました。勤怠データはサーバーに蓄積され、管理者が一元的に把握可能。

主な特徴:

  • 高精度な顔認証技術(画像処理:C++、OpenCV使用)
  • OCR技術(Tesseract-OCR)でのデータ読取補助

開発環境

  • OS:Linux
  • フレームワーク:Ruby on Rails
  • データベース:MySQL / PostgreSQL
  • 使用技術:画像処理(C++ / OpenCV)、OCR(Tesseract-OCR)、バックエンド(PHP)

担当範囲

  • 技術調査
  • システム開発
  • 実機テスト・導入支援

文字認証

工場設備のプレートをiPadで撮影し、画像から設備情報を文字認識(OCR)によって読み取り、該当データをデータベースに登録する業務支援アプリ。

主な特徴:

  • 高精度な文字認識(OCR)技術を活用
  • openCVを用いた画像処理技術を導入
  • フロントエンド(iPad)とバックエンド(PC)連携による業務効率化

担当範囲

  • 開発全般
  • 試験(テスト設計・実施)

使用技術

  • 画像処理:C++、OpenCV
  • OCR:Tesseract-OCR(C++)
  • バックエンド:PHP、PostgreSQL

開発予算:
約300万円

画像認証

iPhoneで部品の画像を撮影し、アプリを通じて該当部品が他の場所に存在するかを認証するための業務支援アプリ。

主な特徴:

  • iPhoneによる部品画像の撮影
  • 撮影画像をもとにした画像認証処理
  • 部品の所在確認・照合機能

特徴

  • 高精度な画像認証技術を活用
  • モバイル端末で手軽に照合が可能
  • 現場業務のスピードと正確性を向上

担当範囲

  • 開発全般
  • 試験(テスト設計・実施)

使用技術

  • 画像処理:C++、OpenCV
  • フロントエンド:Swift(iOSアプリ)
  • バックエンド:PHP、PostgreSQL

開発予算:
約200万円

2D/画像検出

生産ライン上の錠剤をリアルタイムでカメラ撮影し、画像処理を用いて品質を判定。不備のある錠剤を自動で検出し、排除するシステムです。

主な機能

  • 生産ライン上の錠剤をカメラでリアルタイム撮影
  • 撮影画像の解析による品質判定
  • 不良錠剤の自動排除制御

主な特徴:

  • 高速な画像検出技術を用いたリアルタイム処理
  • 錠剤の微細な欠陥も認識可能な高精度画像解析
  • 生産工程の自動化・品質保証を実現

担当範囲

  • 開発全般
  • 試験(テスト設計・実施)

使用技術

  • 画像処理:C++、OpenCV
  • OCR:Tesseract-OCR(C++)
  • バックエンド:PHP、PostgreSQL

開発予算:
約300万円

オフショア開発の進め方と注意点

要件定義と仕様の明確化

オフショア開発を成功に導くためには、明確な準備と綿密な管理が欠かせません。まず最も重要なのは、要件定義と仕様を初期段階で明確にすることです。

認識のズレがあると、開発途中での手戻りや品質低下の原因になります。

仕様書は曖昧な表現を避け、図やフローを用いて視覚的に共有するのが効果的です。

コミュニケーション体制の構築

言語や文化の違いを考慮し、定期的なオンラインミーティングやチャットツールを活用した進捗報告を習慣化しましょう。

日本側の担当者がプロジェクトマネージャーとして進行を管理する体制を整えると、齟齬を最小限に抑えられます。

セキュリティと機密保持

開発拠点が海外にあるからこそ、NDA(秘密保持契約)の締結や、データ管理ルールの明文化、アクセス制限などの体制構築を行い、情報漏洩のリスクを軽減する必要があります。

テスト・評価の十分な実施

開発が完了した後、国内側で最終的なテストや検証を行うことで、品質を担保し、納品物に対する信頼性を高めることができます。

まとめ

いかがでしたか。本日はAI画像処理に関して、オフショア開発を活用するメリットや実際の開発実績を紹介していきました。

AI画像処理は、業務効率化やサービス高度化に寄与する革新的な技術です。

オフショア開発を活用することで、コストを抑えつつ高度なAIシステムの導入が現実のものとなります。

今回紹介したような事例を参考に、自社に最適なAI活用戦略を検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社DEHA SOLUTIONS
私達は約200名のIT人材を有するテクノロジースタジオです。
ベトナムの情報通信系大学やEduTechベンチャーと連携し、潤沢なタレントプールから選りすぐりの人材を採用し、日本企業に最適化した教育を施しています
お客様の課題感にあった最適なITチームをご提供いたしますので、ITリソースの人材不足にお悩みのご担当者様はお気軽にお問合わせ下さい。
開発実績 お問い合わせ