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ベトナム オフショア開発はコストが削減できるのか?
2021/12/21
ベトナム オフショア開発はコストを抑えられるとあって人気が出ていますが、近年の傾向をみるとその目的が変わりつつあります。
この記事では「オフショア開発白書2021」を参考にベトナムオフショア開発が本当にコスト削減ができるのかどうか徹底分析していきます。
- ベトナムオフショアが気になる方
- コストを抑えてIT人材を確保したい方
- ベトナムオフショアの特徴を知りたい方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばベトナムオフショアの特徴が丸わかりですよ。
オフショア開発に関する予算からみるベトナムオフショアの傾向
上の図はベトナムにおける予算の割合で、下の図はオフショア開発国全体の予算の割合です。
これによると、ベトナムでは300万円以上の開発案件が40%以上を占めていて、全体と比べると比較的高い傾向にあります。これはベトナムで工数の多い大規模開発が行われていることが要因としてあげられます。
そして、ベトナムオフショア開発企業の人月単価は以下の通りです。
プログラマー(万円) | シニアエンジニア(万円) | ブリッジSE(万円) | PM(万円) |
36.58(前年比124.6%) | 42.93(前年比116.8%) | 48.68(前年比110.4%) | 62.61(前年比98.4%) |
このように、全体的にコストは上昇傾向にあります。それは日本国内のIT人材の不足と、新型コロナウイルスの影響でベトナム オフショアへの需要拡大したことが原因となっています。
ただし、職能が上がっているのにもかかわらず、単価の上昇幅はそこまで大きくありません。
また、PMは前年比と比べ唯一下がっています。これは課題であったプロジェクトマネジメントのできる人材が育ってきていることが背景にあります。オフショア開発にとってPMは重要な役割を持っています。
そんなPMがコストを抑えて確保できるというのはベトナムオフショアの大きな特徴とも言えそうですね。
合わせて読みたい>>【最新動向】ベトナムオフショア開発の人月単価相場【結論:コストもレベルも高まっている】
ベトナムオフショアは大規模開発や基幹システムなどでコストメリット
WEB制作などの小規模な案件はコストメリットが少なく、ベトナムオフショアにおいて規模は縮小しています。
一方、技術力や豊富なリソースを求められるような大規模開発やERP、基幹システムなどの開発は大きな割合を占めています。実際、ベトナムにおける基幹系システムの割合は17%となっています。
オフショア開発国の全体では4%ですから、その割合は大きいと言えますね。
ラボ型契約で継続的な開発にコストメリット
ベトナムではラボ型契約が主流になっています。ラボ型契約とは基本的にある 一定期間(半年〜1年)の間、お客さんの専用のチームを用意し開発を行うという契約形態のことです。
専任の開発チームを確保して開発を行うため、長期的な開発ではコストメリットが大きくなります。
特にアプリ開発などでは、請負型開発や国内の開発会社では修正に追加費用がかかってしまうため、ラボ型契約が向いていますよ。
ラボ型契約ではマネジメントが重要ですが、ベトナムでは経験豊富なエンジニアが多いのもラボ型契約が主流な理由の1つかもしれないですね。
合わせて読みたい>>ラボ型開発で、見積や雇用の不安解消!請負型開発との違いも解説
コスト面だけ注目するとポストベトナム国が優勢
先ほど紹介したようにベトナムオフショアでは単価上昇の傾向があることから、小規模案件はミャンマーやフィリピン、バングラデシュと言ったようなポストベトナム国に移行しつつあります。
一方、ベトナムではエンジニアの質の向上や、オフショア国としての需要拡大などの背景から、長期的な開発が必要となる大規模開発で大きな強みを発揮します。
それでもおすすめベトナムオフショア
ベトナムはオフショア開発国として、今や人気NO1の国となっています。
50%以上の企業でオフショア開発国としてベトナムを選択肢ています。これほど規模が大きくなっているということで、ベトナムにおけるオフショア企業の選択肢も増えてきています。
ベトナム資本によって作られた企業や、日本人によって作られた企業、日本のオフショア拠点が他社の案件も受けるようになったサービスなど、形態が多様化しています。
目的にあった企業を以前よりも簡単に見つけていくことができるようになりました。
また、拠点も多様化しています。以前はハノイやホーチミンが主流でしたが、ダナンやフエといった地方都市を拠点とする企業も増えてきています。そのため、コスト面でもさまざまな選択肢から企業を選べるようになったのです。
合わせて読みたい>>ベトナムオフショア開発を使ったマイグレーション事例から見えるオフショア利用時のコツ
まとめ
いかがでしたか。本日はベトナムオフショア開発でコストが削減できるのかという疑問に関して紐解いていきました。
結論は、「工数の多く、長期の開発を必要とする大規模開発で大きくコストを削減できる」ということでしたね。
その背景にはベトナムオフショアは、ラボ型契約が主流で、技術力のあるエンジニアやPMが多くいるということがありました。
単価が上がり、コストメリットが少なくなっているというイメージを持たれがちですが、選択肢も多様化していて、ニーズにあった開発ができるベトナムオフショア。
そんなベトナムオフショアは、あなたの開発をサポートしてくれるに違いないでしょう。
dehaでも、5年間に渡り、日本のクライアント様とベトナムオフショア開発を行っています。
「ベトナムオフショアについてもっと知りたい」「エンジニアの質を知りたい」そんな方はぜひお気軽にお問合せください。