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【必見】SM(スクラムマスター)の役割は?チームの価値を最大化するノウハウ
2020/06/26
スクラムマスターはメンバーが成果を上げるために支援や奉仕をする役割があります。
スクラムマスターによって、スクラムチームがより優れたものになります。
実際、良いスクラムマスターがいるスクラムチームは開発が円滑に進んでいます。
この記事ではそんなスクラムマスターの役割について解説しています。
この記事を読めば、「スクラムマスターの役割は何か」「スクラムマスターに必要なスキルは何か」の疑問が解決できますよ。
合わせて読みたい >> スクラム開発における開発チームの概要
スクラムマスターとは?
スクラムマスターとは、スクラムガイドで定義されたスクラムの促進と支援に責任を持ちます。
スクラムマスターは、スクラムの理論・プラクティス・ルール・価値基準を全員に理解してもらえるように支援することでその責任を果たします。
スクラムマスターの役割
スクラムマスターは、スクラムチームのサーバントリーダーのこと。サーバントリーダーとはメンバーが成果を上げるために支援や奉仕をするリーダーを指します。
スクラムマスターは、スクラムチームとやり取りをするときに役に立つこと、立たないことをスクラムチームの外部の人たちに理解してもらう必要があります。
スクラムマスタ ーは、こうしたやり取りに変化をもたらすことで、スクラムチームの作る価値を最大化していくことができます。
スクラムマスターとプロダクトオーナーの関係性
スクラムマスターは、さまざまな形でプロダクトオーナーを支援します。
- スクラムチームの全員が目標、狙い、プロダクトのドメインを可能な限り理解できるようにする
- 効果的なプロダクトバックログの管理方法を探す
- 明確で簡潔なプロダクトバックログアイテムの必要性についてスクラムチームに理解してもらう
- 経験主義におけるプロダクトプランニングについて理解する
- 価値を最大化するためのプロダクトバックログの調整方法をプロダクトオーナーに把握しても らう
- アジャイルを理解・実践する
- 必要に応じてスクラムイベントをサポートする
スクラムマスターとプロダクトオーナーの関係性
スクラムマスターはさまざまな形で開発チームを支援します。
- 自己組織化・機能横断的な開発チームをコーチングする
- 開発チームが価値の高いプロダクトを作れるように支援する
- 開発チームの進捗を妨げるものを排除する
- 必要に応じてスクラムイベントをサポートする
- スクラムがまだ完全に適用・理解されていない組織環境で、開発チームをコーチングする
スクラムマスターはさまざまな形で組織を支援する
スクラムマスターは、さまざまな形で組織を支援します。
- 組織へのスクラムの導入を指導・コーチングする
- 組織へのスクラムの導入方法を計画する
- スクラムや経験的プロダクト開発を社員やステークホルダーに理解・実施してもらう
- スクラムチームの生産性を高めるような変化を促す
- 他のスクラムマスターと一緒に組織におけるスクラム導入の効果を高める
スクラムチームの4つの役割
ITで15年以上の経験を持つチェコのアジャイルコーチのズザナ・ショホバによると、「The Great ScrumMaster-#ScrumMaster Way」で、スクラムマスターはスクラムチームとアジャイル型組織に4つの役割を持っていると述べました。
その4つは①Teaching and Mentoring − 教育とメンタリング、②Impediment Remover − 障害の除去、③Facilitator − ファシリテーターと④Coaching −コーチングがあります。その4つのそれぞれの役割を以下で説明します。
教育とメンタリング
スクラムマスターは、チームメンバーにアジャイルとスクラムに関する基礎知識を教え、共有します。
組織のアジャイルモデルへの移行の初期段階では、スクラムマスターはアジャイルとスクラムを何度も何度も説明する必要があります。
なぜなら、一度だけだと、グループのメンバーはこの方法を使用する理由と実際の使用方法が理解できないからです。
チームが成熟し、アジャイルとスクラムに習熟するにつれて、スクラムマスターは経験について多くを共有し、知識を教えるよりも新しい方法を提案する必要がありますが、教育とメンタリングはスクラムマスターの一つの重要な役割です。
障害の除去
スクラムマスターは、「チームが作業しやすくするために何ができるか」という質問から1日を始めましょう。
チームがより効果的に機能するための1つの方法は、彼らが直面している障害を見つけて取り除くことです。
ただし、スクラムマスターがこの問題を直接処理する必要はありません。
チームに権限を与え、チームの責任を負い、障害を自分で取り除くようにチームに指示することで、チームが障害を取り除くのを手伝うことができます 。
スクラムマスターは、チームが障害を自力で解決して問題の解決策を見つけることを支援する必要があります。
自力で方法を見つける動機を持つために、スクラムマスターはスクラムでの「自己組織化グループ」の重要性を説明することから始めるといいでしょう。
ファシリテーター
コーディネーションとは、グループミーティングを円滑に進め、チームのコミュニケーションをより効率的にすることです。
したがって、各グループの会議またはディスカッションには、明確な目的、結果、または少なくともグループが期待するものについてのアイデアが必要となります。
調整の原則として、会議やディスカッションの内容や解決策を妨げないというきまりがあります。スクラムマスターは、コミュニケーションの流れと方法を規制するだけです。
覚えておくこと:
- コーディネーションは、より効果的なコミュニケーションに役立つ
- 交換の目的と期待される結果を決定する
コーチング
コーチングは、多くの経験と実践を必要とするスクラムマスターにとっておそらく非常に重要な役割ですが、一度マスターすると、より発展したグループための非常に強力なツールになります。
スクラムでは、コーチングは個人のために行うことだけでなく、チームが「自己組織化チーム」になり、権限を与え、責任を負うことを目的とします。
覚えておくこと:
- コーチングは、解釈、経験の共有、アドバイスの提供よりも強力であり、時間、忍耐が必要である
- 研修の目的は、短時間で成果を出すことではなく、長期的に改善して将来的に成果を上げることである
優れたスクラムマスターの特徴
Barry Overeemによると、Scrum.orgのホワイトペーパー「優れたスクラムチームの機能」に書かれている、優れたスクラムマスターには次の特徴があります:
- チーム全員がスクラムのプロセスについて理解し、 サポートすると約束したということを確認できる
- グループの目標達成を妨げる「障害」を管理する事ができる
- グループ内のポジティブな対立を否定せずに 建設的な意見の相違を助長する
- 組織に大きな変更を加えるため、すでにあるものを破棄の覚悟を持っている
- 「自己組織化」の力を理解する
- 「スプリントの安定したペース」の価値を理解し、それらをセットアップして維持するためにあらゆる手段を行う
- コーチングと誠実な質問の力を理解する
- ROIを最大化して目標を達成する方法をプロダクトオーナーに示す
- スクラムに加えて、XP、カンバン、リーンを使用するための知識と能力を持っている
まとめ
スクラムスクラムマスターの基本的に役割に関してお伝えしました。
スクラムマスターの役割は、アジャイル型チームにとって新しいだけでなく非常に重要な役割です。
スクラムマスターの役割を明確にしてスクラムチームをより良いものにしていきましょう。
dehaソリューションズでは創業時から現在まで4年以上スクラムを適用し、様々なシチュエーションでスクラムの価値を実感してきました。何かご相談などがありましたら、気軽に問合せして下さい!
参考データ
- The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay (By Zuzana Sochova)
- A Day in the Life of a Scrum Master