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Ruby on Railsの主要なライブラリを解説まとめ
2021/09/27
それぞれのプログラミング言語には、フレームワークやライブラリと呼ばれる開発を助けてくれるパッケージがあります。
Rubyでは、ライブラリのことをGemと呼びます。Gemを利用すれば開発スピードを格段に上げていくことができます。
今回は、そんなRubyの主要なライブラリGemについてご紹介していきます。
- 効率よくウェブ開発をしていきたい方
- 社内のIT人材が不足している方
- Gemについて詳しく知りたい方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばGemにはどのような種類があるのか、どう言ったメリットデメリットがあるのか丸わかりですよ。
Gem(ジェム)とは?
それぞれのプログラミング言語には、フレームワークやライブラリと呼ばれる開発を助けてくれるパッケージがあります。
フレームワークとライブラリの違いは分かりにくいですが、フレームワークは「処理全体の流れ」を提供しており、ライブラリは「特定処理のためのパーツ」を提供しているイメージです。
Rubyでは、ライブラリのことをGem(ジェム、日本語で宝石)と呼び、同じ名前のgemというコマンドを使って管理しています。
ちなみにRuby on Railsは、Rubyのフレームワークであり、Gemではありません。
Gemの探し方と選び方
Gemの探し方は大きく分けて2つあります。
1つは、GitHubから探す方法です。
殆どのGemは、GitHubでソースが公開されています。
インストール方法は、GitHubの各プロジェクトにかかれていることが多いですが、gemコマンドを用いてインストールのが基本です。
もう一つは、RubyGems.orgやBestGems.orgという、Gemをまとめているサイトで調べる方法です。
これらのサイトでは、大半のGemが登録されているため、実装したい機能をキーワードに検索をかけると必要なGemを見つけることができます。
Gemは、誰でも作って公開することができるので、ものによっては脆弱性があります。
たくさんの開発者に使われている人気のGemは、多くの開発者によって実際に使われているため、不人気なGemより安全性が高いと言えるでしょう。
GitHubのスター数が多いものや、BestGems.orgで上位になっているものを選ぶと間違いがないです。
Gemを使うメリット
Gemを活用する最大のメリットは、開発速度を上げることができるという点でしょう。
決まりきった機能であったとしても、一から作るとなると、実装とテストに大きな労力がかかってしまいます。
決まりきった機能に関してはGemを使うようにし、独自の機能にフォーカスするほうが効率的な開発に繋がります。
Gemを使うデメリット
一方で、Gemには、リスクも存在します。
1つはセキュリティリスクです。先述したように、Gemは誰でも公開することが可能なので、ものによっては致命的な脆弱性を抱えている可能性もあります。
また、不具合に繋がる可能性もあります。新しく導入したGemが、既存のソースコードと競合してしまった場合、不具合に繋がりかねません。
いずれにしても、Gemを導入する場合は、導入しようとしているGemについてしっかりと理解して導入する必要があります。
主要なGem(ライブラリ)
ここからは、人気のGemを紹介します。
Devise
ログイン認証機能をかんたんに実装できるGemです。
メールアドレスでの登録だけでなく、FacebookやTwitter、LINEといったSNSのアカウントを用いた会員登録にも対応しています。
SNSにしろECサイトにしろ、ほとんどのウェブアプリにおいてログイン機能は必須の機能です。
新たにウェブアプリを開発する場合、決まりきった処理であるログイン機能の開発より、自社アプリ特有の機能にフォーカスしたほうが生産的ですので、DeviseのようなGemを活用するのは良い選択でしょう。
kaminari
ページネーションの実装を手助けしてくれるGemです。
ページネーションとは、ブログなどで画面の下で何ページ目かを示してくれるボタンのことです。
kaminariを使うことで、ページネーションをかんたんに実装できます。
Paperclip
Paperclipは、ファイルアップロード機能を実装するGemです。
画像などのアップロード、保存、削除などを実装できます。
Active Admin
管理画面をかんたんに実装できるGemです。
モデル(データベース)を直接操作するための、管理画面を作成できます。
シンプルなものであれば、比較的かんたんに実装できますし、カスタマイズを加えることも可能です。
Faker
大量のダミーデータを作成できるGemです。
ウェブアプリ開発を行っていると、テストのために大量のダミーデータが必要になる場合があります。
例えば、ユーザーが日記を投稿しそれにコメントやいいねができるSNSを開発する場合、テストのために複数のユーザーが複数の日記を書いている状態を作る必要があります。
手作業で、何人ものユーザーを作成して、各ユーザーで複数の投稿をするのは非常に面倒ですが、Fakerを使えばこういったダミーデータをかんたんに作成することができます。
ウェブ開発ならdehaにご相談ください
いかがでしたか。本日はRuby on Railsで利用できるGemについてまとめていきました。
Gemを利用すれば開発速度を上げることができました。
ぜひGemを利用して、ウェブ開発を行ってみてはいかがでしょうか。
もし「社内のIT人材がいない」「素人では難しい」などのお悩みをお持ちならウェブ開発を委託してみるのもおすすめです。
dehaでは、5年間に渡りオフショア開発を行ってきました。
ウェブ開発の開発実績も多数あります。ベトナムオフショアでは、国内開発よりも低コストで、高レベルな技術者を登用できるのが魅力です。
Ruby案件を受注したが開発リソースが不足しているという場合や、新しく自社のウェブアプリを開発したいという場合は、ぜひ一度dehaにご相談くださいませ。