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SREとは?DevSecOpsとの違いや関連性を解説
2024/04/18
SRE(Site Reliability Engineering)とは、Googleが提唱したサイトの信頼性を確保するためのエンジニアリング手法です。
SREは、サイトやアプリケーションが高い可用性、信頼性、パフォーマンスを持つことを目指し、そのためにはエンジニアリングと運用を統合したアプローチが必要であると考えます。
この記事ではそんなSREについて具体的にどんな手法なのか、DevSecOpsとの違いは何なのかなどについて解説していきます。
- SREとは何か気になる方
- サイトやアプリケーションのパフォーマンスを保ちたい方
- 社内のIT人材が不足している方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばSREとは何かがわかるのはもちろん、DevSecOpsとの違いや関連性も分かりますよ。
SRE(Site Reliability Engineering)とは?
SRE(Site Reliability Engineering)は、Googleが提唱したサイトの信頼性を確保するためのエンジニアリング手法です。SREは、ソフトウェアの開発や運用において、高い可用性や信頼性を維持することを重視します。
具体的には、システムの設計、運用プロセスの改善、自動化の導入など、さまざまな手法を用いてサービスの安定性を向上させます。
SREは、サービスの運用とエンジニアリングの統合を強調します。従来の運用チームと開発チームの間にあった壁を取り除き、エンジニアリングの原則やツールを運用にも適用することで、サービスの信頼性を高めます。
これにより、サービスの障害対応やスケーリング、モニタリングなどが効率的に行われ、ユーザーに安定したサービスを提供することが可能となります。
また、SREはプロアクティブなアプローチを採用し、障害や問題の予防に重点を置きます。定期的な監視やメトリクスの収集、システムのボトルネックの特定などを行い、問題を未然に防ぐための対策を講じます。
万が一、障害が発生した際には、迅速に原因を特定し、復旧を図ることで、サービスの中断時間を最小限に抑えることができます。
SRE(Site Reliability Engineering)導入のメリット
サービスの信頼性が向上
システムの可用性やパフォーマンスを向上させることで、ユーザーに安定したサービスを提供することができます。これにより、顧客満足度が向上し、競争力が強化されます。
障害や問題を事前に予防
SREはプロアクティブなアプローチを採用しており、障害や問題を事前に予防することが可能です。
定期的な監視やモニタリングによって、システムの健全性を確保し、問題が発生する前に早期に対処することができます。
これにより、サービスの中断や障害が最小限に抑えられ、ビジネスの持続性が確保されます。
効率的なチーム間のコラボレーション
SREは運用とエンジニアリングを統合したアプローチを提供するため、効率的なチーム間のコラボレーションが可能となります。
開発チームと運用チームが密接に連携し、サービスの設計や運用プロセスの改善を行うことで、より効率的なサービスの提供が実現されます。
また、自動化やツールの導入によって、作業の効率化や人的ミスの削減も期待できます。
DevSecOpsと似ている?
似たような手法にDevSecOpsというものがあります。DevSecOpsは開発(Dev)、セキュリティ(Sec)、および運用(Ops)を統合したアプローチであり、ソフトウェアの開発プロセスにセキュリティを組み込むことを重視します。
従来の開発プロセスではセキュリティが後回しにされることがあり、セキュリティの問題が後で修正されることがありました。
しかし、DevSecOpsでは、開発の初期段階からセキュリティが考慮され、セキュリティのベストプラクティスが組み込まれます。
これにより、セキュリティの問題が早期に発見され、修正されるため、ソフトウェアの安全性と信頼性が向上します。
DevSecOpsとSREは、両者とも、エンジニアリングと運用の間に壁を取り払い、継続的な改善と自動化を促進するという点で類似しています。
また、両者とも高い可用性と信頼性を目指しており、そのためにはチーム間のコラボレーションやプロセスの最適化が不可欠なのです。
DevSecOpsとの違いは?
DevSecOpsが開発(Dev)、セキュリティ(Sec)、および運用(Ops)の統合を重視するのに対し、SREは運用とエンジニアリングの統合に焦点を当てています。
つまり、DevSecOpsは開発プロセスにセキュリティを組み込むことに重点を置き、ソフトウェアのセキュリティを強化することを目指しますが、SREはサービスの運用における信頼性を強化することを目指します。
また、SREはGoogleが開発した手法であり、特に大規模なインターネットサービスやクラウドサービスに適用されることが多いです。
一方で、DevSecOpsはより広範な開発プロセスに適用され、セキュリティを含む開発全体の効率性と品質向上を目指します。
まとめ
いかがでしたか。本日はSREについてどんな特徴があるのかや、DevSecOpsとの違い、関連性について解説していきました。
SRE(Site Reliability Engineering)とは、Googleが提唱したサイトの信頼性を確保するためのエンジニアリング手法で、システムの設計、運用プロセスの改善、自動化の導入などサイトやアプリケーションが高い可用性、信頼性、パフォーマンスを持つための手法となっていましたね。
一方、DevSecOpsは開発プロセス全体にセキュリティを統合することを目指す広範なエンジニアリング手法です。
両者はそれぞれ異なりますが、共通の目標を持ち、エンジニアリングの改善とサービスの信頼性向上に貢献しています。