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オフショア開発でベトナムが選ばれる7つの理由

2025/06/16

安価な労働力を利用して開発コストの削減ができるオフショア開発は中国とインドが中心でしたが、近年ベトナムオフショアに注目が集まっています。

この記事ではそんなベトナムオフショアが選ばれる7つの理由について解説しています。

オフショア開発が気になる方
社内のIT人材が不足している事業者の方
ベトナムオフショアについて知りたい方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば今大注目のベトナムオフショアのことがまる分かりですよ。

ベトナムのオフショア開発の現状

​​ベトナムのオフショア開発市場は、依然として日本企業を中心に高い人気を誇っています。

オフショア白書2024年版によるとオフショア開発委託先国別ランキングの1位がベトナムとなっていて、半数近くがベトナムとオフショア開発を行なって入ることが分かりました。

特にIT分野においては、質・量ともに充実した人材が揃っており、エンジニアの技術力向上も著しい点が魅力です。

近年では日本語教育の普及により、日本企業との橋渡し役となるブリッジSEの存在が増加し、プロジェクトの円滑な進行を支える重要な要素となっています。

また、ベトナム政府はIT産業を国家成長戦略の柱と位置づけ、外国企業に対して税制優遇措置や技術革新支援プログラムを積極的に実施しています。

これにより、ベトナムはアジアにおけるオフショア開発の中核拠点としての地位をさらに強固なものとしています。

加えて、ソフトウェア開発、AI、ビッグデータ解析など幅広い分野での技術力が伸びており、多様なニーズに応えるエコシステムが構築されつつあります。

こうした背景の中、近年では契約形態の多様化が進み、特にラボ契約の増加が顕著です。2024年にはラボ契約が全体の49%を占め、企業は専属チームによる継続的な開発体制を構築しやすくなっています。

プロジェクトの特性に応じて、請負契約や成果報酬型契約なども柔軟に選択されており、コストと品質のバランスを最適化する動きが強化されています。

オフショア開発でベトナムが選ばれる7つの理由

優秀で若いIT人材が豊富にいる

ベトナムは人口の約70%が35歳未満と若年層が非常に多く、エネルギッシュで柔軟な労働力が豊富な点が大きな強みです。

特にIT分野では、ハノイ工科大学やホーチミン市工科大学といった名門技術系大学が先端技術の教育に力を入れており、プログラミングやAI、データサイエンス、ソフトウェア開発など高度なスキルを持つ若手人材を毎年多数輩出しています。

これらの人材は論理的思考力に優れ、問題解決能力も高いことから、複雑な技術課題にも迅速に対応可能です。

加えて、勤勉さと向上心の高さが特徴で、自己学習やスキルアップに積極的なエンジニアが多いことも海外企業から高く評価されています。

その結果、ベトナムのIT人材は単なる労働力としてだけでなく、プロジェクト推進の重要なパートナーとしての信頼を獲得しており、オフショア開発先としての人気が年々高まっています。

こうした優秀な若手IT人材の充実は、ベトナムのIT産業の成長を支え、今後の技術革新にも大きく貢献すると期待されています。

人件費が安価でコストパフォーマンスに優れる

オフショア開発を導入する大きな目的の一つが「開発コストの削減」です。

ベトナムは人件費が日本と比べて非常に安価で、同じ予算でもより多くのエンジニアを確保できるため、コストパフォーマンスに優れています。

たとえば、ジュニアレベルのエンジニアであれば月給400〜600米ドル程度、ミドル〜シニアクラスでも1000〜2000米ドル前後で採用可能です。

日本では1人分の人件費で、ベトナムでは2〜3人を雇用できるケースも珍しくありません。

この価格差は、プロジェクトのスピードや規模を拡大する上で大きなアドバンテージとなります。

さらに、品質を保ちつつコストを抑えることができるため、スタートアップや中小企業にとっても非常に魅力的な選択肢です。

親日的な国民性と高い日本語対応力

ベトナムは親日的な国民性を持ち、歴史的にも日本との関係が良好です。

経済や教育分野における日本との交流も活発で、多くのベトナム人が日本に対して好意的な感情を抱いています。

日本企業の進出が年々増加する中で、日本語を学ぶ人も急増しており、日本語学習者数は世界でも上位に位置しています

このような背景から、ベトナムでは日本語を話せるエンジニアやスタッフが多く、言語面でのハードルが低いのが特徴です。

特にオフショア開発においては、ブリッジSE(通訳兼エンジニア)として日本語での技術的なやりとりを担当できる人材が豊富に存在し、日本の商習慣や文化を理解していることから、コミュニケーションの齟齬を最小限に抑えることが可能です。

こうした要素は、業務の円滑な進行と品質確保において大きな強みとなっています。

インフラ・通信環境の整備が進んでいる

ベトナムでは近年、ITインフラや通信環境の整備が急速に進められており、インターネットの普及率も非常に高い水準に達しています。

特にハノイやホーチミンなどの主要都市では、高速な光回線が一般的に利用可能で、クラウド環境やリモート開発に必要な通信インフラも整備されています。

さらに、IT企業が集積するITパークやモダンなコワーキングスペースも増加しており、オフショア開発を行う上での物理的な環境は年々向上しています。

また、電力の安定供給も進んでおり、突発的な停電による業務中断のリスクも大きく軽減されています。

テレワークやリモートでの開発が一般化した現在、これらの環境整備は企業にとって重要な選定基準の一つです。

安定した通信・電力インフラのもとで、効率的かつスムーズな開発体制を構築できる点は、ベトナムがオフショア開発先として選ばれる大きな理由となっています。

政府によるIT産業支援政策が充実

ベトナム政府はIT産業を国家の重要な成長戦略の一つと位置づけ、積極的な支援政策を展開しています。

具体的には、IT企業に対する法人税の優遇措置、外資系企業の誘致支援、スタートアップへの資金援助、IT人材の育成を目的とした教育制度の強化など、多角的な施策が講じられています。

こうした政策により、国内IT企業の成長が加速し、優秀な人材の供給基盤も整ってきています。

また、外資企業にとっても、法制度の整備や行政手続きの簡略化が進むことで、安定した事業運営がしやすい環境が整いつつあります。

特にオフショア開発を中長期的に検討する企業にとって、こうした国家レベルの支援体制は大きな安心材料となり、将来の拠点拡大や継続的なパートナーシップ構築にも寄与します。

政府と民間が連携しながらIT産業を育成していく姿勢は、ベトナムの競争力をさらに高める原動力となっています。

時差が少なく、リアルタイムでのやり取りが可能

日本とベトナムの時差はわずか2時間(サマータイムなし)と非常に小さく、日中の業務時間が大きく重なるため、オフショア開発において大きなメリットとなります。

例えば、日本の午前10時はベトナムでは午前8時であり、リアルタイムでのやり取りや会議の調整が容易です

これは、インドや欧州など他のオフショア拠点と比べても大きな優位性であり、時差によるタイムラグやコミュニケーションの齟齬を最小限に抑えることができます。

特にアジャイル開発のように、日々の進捗確認や素早い意思決定が求められるプロジェクトにおいては、この時差の少なさが非常に効果的です。

また、急なトラブル対応や仕様変更にも即座に対応できるため、開発の柔軟性やスピード感を保つことが可能です。

こうした時間的な親和性は、日本企業が安心してベトナムのチームと連携しやすい環境を生み出しており、信頼関係の構築にも寄与しています。

スタートアップやIT企業が急成長中でイノベーションが進む

ベトナムではスタートアップやIT企業の急成長が続いており、グローバル市場を視野に入れた企業が増えています。

AI、ブロックチェーン、IoT、フィンテックなどの先端技術に積極的に取り組む企業が多く、技術の習得と応用力が非常に高いのが特徴です。

これにより、最新技術を活用した革新的なサービスや製品の開発が加速しています。さらに、海外の大手IT企業との連携も活発で、国際的な開発標準や品質管理の手法がベトナム国内に広まりつつあります。

こうした環境の下、単なるプログラミング作業にとどまらず、課題解決や改善提案を行う提案型の開発が可能なパートナーとしての期待も高まっています。

スタートアップ精神にあふれた若い技術者が多いことも、柔軟かつ迅速な対応を可能にし、競争力のあるIT産業の発展を後押ししています。

これらの要素が重なり、ベトナムはイノベーションの拠点としてますます注目を集めており、今後も世界市場での存在感を強めていくことが予想されます。

まとめ

いかがでしたか。本日はベトナムがオフショア開発国として選ばれる理由について解説していきました。

ベトナムがオフショア開発先として選ばれる理由は、人材の質と量、コスト、言語・文化の親和性、インフラの整備、政策支援、地理的メリット、技術力の進化と多岐にわたります。

ベトナムは戦略的パートナーとしての信頼性と可能性を兼ね備えた国であると言えるでしょう。

これからオフショア開発を検討する企業にとって、ベトナムは非常に有望な選択肢の一つとなっています。

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