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総合Eコマース 業界の動向 -世界市場-
2022/03/22
世界における総合EコマースはAlibabaやAmazonなどといった企業が人気です。
これらの企業の特徴はどういったところにあるでしょうか。
また世界における総合Eコマース市場の動向はどのようなものでしょうか。
業界の動向を知ることで、自社の製品をオンラインで販売する際に注意しなければいけないことや工夫するべきことが見えてきます。
この記事は以下に当てはまる方に特におすすめの記事となっています。
- 総合Eコマースを利用してみたい方
- 世界に自分の商品を販売したい方
- 国内販売を行う上で、世界のトレンドを知りたい方
これを読めば世界における総合Eコマース業界のトレンドが丸わかりですよ。
世界市場における総合Eコマースの特徴
世界市場では、Alibaba(阿里巴巴、CHN)とAmazonなど上位5社が業界の流通取引総額の4分の3以上を占めています。
GMV ベースではAlibabaが最大ですが、EC事業による売上高ではAmazonがAlibabaより3倍高くなっています。このような差が出る理由として、各ECサイトのマネタイズ手法の違いがあります。
AmazonはAmazonプライムと呼ばれるサブスクリプションサービスなどをEC事業と組み合わせて収益をあげていたり、プラットフォームに商品を掲載しその分の手数料を徴収することで収益をあげています。
一方、Alibabaでは出品者の売上高に対する手数料率が低いため、GMVは高く収益は低い値になるのです。
総合Eコマースの出品者はApple、Michael Korsなどといった有名ブランドもありますが、大半は中小規模の販売業者で構成されています。ここからは総合Eコマースの大手サービスの特徴を紹介します。
Amazon:物流と多様なサービス提供でプレゼンスを強化
1994年に設立されたAmazonは売上高で世界No1の総合ECです。ネットショップだけでなく、クラウドストレージや物流、メディア事業などさまざまなサービスを展開しています。
物流においては、事業地域に倉庫の数を拡大。さらに最新鋭の技術に投資することで、即日配送を行っています。こうしたサービスにより他社との差別化をはかっています。
eBay:現在はECマーケットプレイス運営に注力、マネージドペイメントサービスを提供
カリフォルニア州発のeBayは一時期、StubHubプラットフォーム事業、Classifiedsプラットフォーム事業などを行っていましたが、現在はグローバルECマーケットプレイスのみを運営しています。
2018年には、出品者向けにマネージドペイメントサービスを開始しました。これにより多彩な支払い方法を利用することが可能に。eBayでスムーズな売買ができるようになりました。
Alibaba:小売業のデジタル化へ向けた「ニューリテール」戦略を提唱
Alibabaは中国本土や中国圏内で人気のECサイトです。ECサイト運営やその関連サービスの売上は全社売上高の87%を占めています。
2016年には「ニューリテール」戦略と呼ばれる小売業のデジタル化を実現。例えばオンラインで注文した商品を店頭で受け取ったり、ECサイトと実店舗の決済手段を融合するなど、オンラインとオフラインをうまく組み合わせた政策を行っています。
世界のEC市場は2020年に4兆ドル規模
インターネット普及率が上昇したことと、オンライン決済が普及したこと、新型コロナウイルス感染拡大における外出自粛などが要因で、世界のEC市場は2020年に4兆ドル規模となりました。
特にオンラインでのショッピング体験の利便性の向上や、オンライン決済が普及し、消費者の信頼感が高くなったことは大きく影響していると言えるでしょう。
2020年のEC売上高は前年比25%増の4兆ドル規模になった一方、実店舗の売上高は前年比7%減となりました。新型コロナウイルスの影響もありオフラインからオンラインへのシフトチェンジが見受けられます。
ただし、eMarketerによると、2020-25年にかけEC売上高はCAGR12%で成長する一方、実店舗の売上高も回復すると言われています。
今後は実店舗(オフライン)とオンラインをうまく組み合わせたサービスが注目されていくでしょう。
総合Eコマース 業界の動向
ラストマイル配送
総合Eコマース業界ではラストマイル配送が注目を浴びています。ラストマイル配送とは、「事業者とユーザーをつなぐ最後の区間」という意味で、配送をしたところからユーザー指定のお届け先までの区分のことを指します。
このラストマイル配送が注目されるようになった理由として、再配達などの問題があります。近年ではECの需要拡大によって再配達が多く発生しています。再配達が増えれば増えるほど配送業者の業務負担が大きくなってしまいます。
そこでラストマイル配送の問題を解決する1つの手段として、配送場所の選択肢が広がっています。
例えばコンビニや配達ボックスなど。コンビニなら24時間受け取りが可能です。さらに実店舗での受け取りなども。
選択肢を増やすことでユーザーと事業者、双方にとってWIN-WINになるのです。
EC決済手段のメインはデジタルウォレット。クレジットカードも以前人気。
世界の総合EコマースではEC決済手段のメインはPay PalやAlipayなどのデジタルウォレットとなっています。2020年にはなんとEC取引高の45%を占めたそうです。
中国がもっとも利用が盛んで、EC取引件数の72%を占めたとのこと。
一方、所得の高い先進国ではクレジットカードがまだまだ主流の決済手段であり、デジタルウォレットが完全に置き換わるまでにはまだ時間はかかりそうです。
実店舗を含めたオムニチャンネル化
先ほども言いましたが、オンラインとオフラインを融合させて販売を行う手法が広がりを見せています。
例えばオンラインで注文したものを店頭で受け取ったり、店頭で見たものをオンラインで注文するなどです。
オンラインとオフラインの融合は、オフラインの良さとオンラインの良さを両方吸収することができるなどメリットが多くあります。
実際、Amzonでは2017年に食品スーパーチェーンのWhole Foods Marketを買収、Amazon Goという無人の店舗をスタートさせました。
まとめ
いかがでしたか。本日は世界の総合Eコマース市場について、その特徴や動向を紹介していきました。
世界ではAlibabaやAmazonなどが主要なサービスとなっていて、上位5社で業界の流通取引総額の4分の3以上を占めていましたね。
業界の動向としては、ラストマイル配送やデジタルウォレット、オムニチャンネル化などが注目でした。
こうした業界の動向を知った上で、ぜひ総合Eコマースを始めてみてはいかがでしょうか。